キッチン会議

ストック品とパントリーの関係パントリーの目的は整理整頓、買い置きのためではない

コラム | 2017.4.11

「キッチン会議」では自分らしいキッチンを見つけ出すためのヒントを、
みなさんと真面目に、時には頭をやわらかくして話し合っていきたいと思います。
毎回コラムで話題を提供したり、建築家や専門家の意見を紹介したり、
アンケートを通してみなさんの暮らしぶりや考えをうかがったり。
さまざまな視点でキッチンを見つめながら、「キッチンの答え」を一緒に考えていきましょう。

先日ストック品についてのアンケートを行いました。アンケート結果でも解説をしましたが「ストック品とパントリーの関係」について改めて興味深い点について考えてみましょう。もともと仮説ではパントリーのある人はまとめ買いなどをしてストック品が多いと想定していました、しかしアンケート結果からはパントリーがあるからといってストックが多いとは限りませんでした。パントリーを持っていなく欲しいと答えている人は63.2%もいました。たしかにパントリーは整理整頓に有効ですし、一目でストックの状況がわかることは無駄な買い物を避ける上でも便利なことは間違いありません。

ストック品の量についてを少し結果をみながら分析してみましょう。パントリーをお持ちのかたは36.5%でしたが、ペットボトルをどこに収納しているのか、パントリーを持っている人といない人で比較してみました。

パントリーのあるかたのうち33.2%がパントリーにしまっています、一方あってもキッチンに置いているかたは16.6%もいます。次のグラフをご覧ください。ペットボトルの保存の本数ではパントリーがあったからといってたくさんのストックをしているわけではなさそうです。6本以下が44.3%です。

まとめ買いについてもパントリーとの関係をみてみましょう。まとめ買いをしている人は29.6%、その都度買うようにしている人は35.1%です。パントリーを持っている人の方がまとめ買いはやや多いですがそれほどの差ではありません。いかがでしょうか。パントリーがあってもまとめ買いや買い置きはそれほどしないという傾向がうかがえます。

もうひとつ、ネットスーパーの利用率のことにも触れておきましょう。昨今のインターネットの普及を考えると、もっと多くの方が利用していると思いましたが、毎日利用している人はたった0.8%です。
ネットスーパーを利用する人は20.4%いますがその頻度をみるとまだまだ普及していないのがわかります。その日のものはその日に作るというかたも63.7%です。また生鮮食品は実物をみて買いたいということも理由の一つです。

そのほか、調味料などを使わずに、「だし」を自分でとるという人も21.1%もいます。忙しくなる一方の生活ですが、忙しくても丁寧な料理をしたいという行動がうかがえます。

さて今回のテーマのパントリーとストック品の量についてですが、結果から見ると、多くの人が望んでいるものの、そのことでまとめ買いをしたり、ストックを多く持つということではなさそうです。やはり買い物はこまめに、そしてその日のものはその日に買いに行き、毎日の家事を丁寧にきちんとこなしたいという心理がみられます。今後はもっと広がっていくでしょうが、便利なネットスーパーもまだまだ浸透はしていないようです。家事は合理的にと考えながらも、丁寧に行っていきたい。この辺りにキッチンのあり方を考えるヒントもありそうです。
ぜひ参考にしてください。

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