キッチン会議

男の料理、女の料理

コラム | 2017.6.8

「キッチン会議」では自分らしいキッチンを見つけ出すためのヒントを、
みなさんと真面目に、時には頭をやわらかくして話し合っていきたいと思います。
毎回コラムで話題を提供したり、建築家や専門家の意見を紹介したり、
アンケートを通してみなさんの暮らしぶりや考えをうかがったり。
さまざまな視点でキッチンを見つめながら、「キッチンの答え」を一緒に考えていきましょう。

よく男の料理、女の料理というような区別をすることがあります。たとえば男性は肉好き、女性は野菜好きというようなイメージを持つ人も少なくないでしょう。こうした男と女の料理の違いはどうして生まれるのでしょう。生物学的には女性の方が、舌が敏感にできているそうです。そのため女性の方が繊細な味を、また薄味を好むのかもしれません。さらに女性は子供を育てるために脂肪を多く蓄積できるようになっており、ゆえに甘いものが好きとも言われます。また大人と子供では子供の方が敏感だそうです。子供の好き嫌いが多いのは、舌が敏感なために苦いものは毒だと感じたり酸っぱいものは腐っているというように自分の生命を守る仕組みとして自然に備わっているのだともいいます。

たしかに生物学的な違いはあるものの、味や好みの多くは育った環境や社会の意識のほうが大きく影響されていると言います。女性は痩せているほうがいいとされていたり、男性は力強くしていたほうがかっこいいというような社会的な意識や、寒い地方のほうが濃い味になれているとか、家ごとにあるお袋の味のようなものも大きく影響しているでしょう。最近では強い女性のほうが好まれる傾向もあるのでしょうか。肉食女子とか反対に草食男子というような言い方も耳にすることもあります。
もちろん、多くの家庭では女性が料理を作ることが多いですから、家族の健康を気遣い、野菜を多く取り、薄味で、油を控えるような配慮をするのも女性のほうになりそうです。

先日インタビューで伺った方は、食事のメニューをご主人用と子供二人それぞれの好きなもので毎日3種類用意すると言っていましたが、これは大変です。
好みは簡単には変えられないかもしれませんが、長い時間をかけて好みは自然と変わっていくものだとすれば健康のことを考えて、また夫婦のお互いの嗜好を合わせていくことも大事かもしれません。
いかがでしょう、男の料理、女の料理、そうした決めつけをせずにいろいろと食べてみる。相手の好きなものも食べてみる。意外に食べず嫌いなこともあるかもしれません。食事を夫婦で一緒に楽しむことは、家族の中でもっとも大切な時間とも言えます。ぜひ参考にしてください。

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