23BLCP・BLCWシリーズWEB取扱説明書
安全上のご注意・基本情報
キレイを保つために「お手入れのコツ(毎日+定期的なお手入れ)」をしっかり実行しましょう。
浴室は、人の身体から出る皮脂や石けんカス、水道水等による汚れやカビ等、さまざまな汚れが付きやすい場所です。
汚れは放っておくと、固くガンコな汚れになり、取れなくなることもあります。
お客様の責任のもと使用してください。
「弱酸性」、「弱アルカリ性」の洗剤はご利用いただけますが、浴槽、床、金属、メッキ部品などが変色したり、金属がサビることがあります。事前に目立たないところで確認の上、また長時間放置したり、洗剤の洗い残しがないようにご使用下さい。
粉末クレンザー、磨き粉など研磨力の強いもの、硬いスポンジ(金属タワシ、ナイロンタワシなど)、毛先の硬いブラシを使用すると、キズや劣化の原因になります。
浴室での毛染め剤等の化粧品の使用はお勧めしません。
毛染め剤やうがい薬が付着して時間がたつと、色残りをする恐れがあります。
色を薄く出来る場合もありますが、完全にはとれません。
水アカ等を放置してしまうと、取れなくなる恐れがあります。
壁・床(鋼板・タイル)において濃色系の色は、特に注意が必要です。
水アカ等により白くなり(目立ち)、取れなくなる恐れがあります。
ユニットバスの寿命は15年程度といわれています。
但し、使用頻度や使用環境によっては、より長くユニットバスを使い続けることも可能です。
定期的なお手入れ、点検、部品の交換をしていただくことで、より長く、安心、快適に商品をご使用いただけます。
取付時の不具合は、取付店の責任となります。
取付店へお問い合わせください。
他社製品については、対応できません。
他社製品のお問い合わせ・修理については各ブランド会社へ連絡してください。
構造について
気になる場所をクリックして、詳細をご確認ください。
システムバスルームは、湯水・電気(ガス)を使っている製品です。
長く安心してお使いいただくためには、定期的な点検と修理(交換)が必要です。
詳しくは、点検・交換スケジュールを参照してください。
※使用年数が15年以上経過する場合は、買替えの検討をお願いします。
浴室を構成する各部材(床・浴槽・壁・天井・ドア等)をあらかじめ工場で製造し、施工現場で組み立てられています。
※商品シリーズによっては仕様が一部異なります。
浴槽は軽くて強いFRP素材でできておりますが浴槽には寿命があります。
FRPとは?
FRP=Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)
プラスチック(熱硬化性樹脂など)に強化材(ガラス繊維など)をくわえて強度を高めた複合材料です。
軽くて強い特徴を生かし、様々なものに使用されています。
浴槽の出入りや移動の際に急な動作をすると、浴槽内で足が滑り 転倒につながりますので、十分に注意してください。
転倒防止のために
手すりや、滑り止めマットを利用しましょう。
バイオフィルムとは、給湯給水・ジェットバス・肩湯などの循環器の出口からお湯とともにでてくる、白・茶・黒色のカスのようなものを差します。
バイオフィルムの発生理由
残り湯に含まれる皮脂などの汚れが、 循環パイプ内に付着する
汚れに菌が付着する
菌が汚れをエサとし増殖、 バイオフィルムを形成する
大きくなったバイオフィルムから、切り離されたバイオフィルムが お湯とともに浴槽へ出てくる
バイオフィルムの予防
がんこなバイオフィルムが形成されると、完全に除去することが困難であるため、予防が大切です。
※お客さまのご使用状況・環境により、バイオフィルムの発生状況は異なります。ご了承の上、実施してください。
入浴後、直ぐにお湯を抜く
バイオフィルムを形成する菌のエサとなる皮脂汚れが、入浴後の残り湯の中に含まれています。残り湯を排出することで、循環器(パイプやポンプなど)内表面への皮脂汚れの付着を少なくできます。
入浴時のお湯の温度環境下では、菌の活動が活発になります。お湯を排出し温度を下げることで、菌の活動を比較的に抑えることができます。浴槽購入時から1か月に1回以上、風呂釜洗浄剤を使用して循環器内のお掃除をする
約40℃のお湯で実施すればより効果的です。
風呂釜洗浄剤には、皮脂汚れを落とし、お湯の中にいる菌を殺す成分が含まれてますので、バイオフィルムの形成を抑える環境となります。
バイオフィルムが出てしまったら?
繰り返し約40℃のお湯で、風呂釜洗浄剤を使用した循環器内のお掃除を行い、極力循環器内のバイオフィルムを少なくしましょう。
それでもバイオフィルムが止まらない場合は、循環器内にがんこなバイオフィルムが形成されている可能性があります。がんこなバイオフィルムは、風呂釜洗浄剤でも完全に除去することは困難です。
有償となりますが、循環部材の交換を推奨します。水アカ汚れは、水道水や地下水に含まれるカルシウム化合物やケイ酸などの成分が乾いて固着することが原因となりますので水を残さないことが予防になります。
水アカ汚れの予防
掃除後にスクイージーや雑巾で残った水を拭き取りましょう。
吸収性の高いタオル、スポンジを使用するとより効果的です。
日常のお手入れで落ちないガンコな白い水アカ汚れは動画の方法をお試しください。
水アカの、自社試験によるお手入れポイントをまとめています。
詳しくは、以下の⑨洗剤(選び方)>水アカに着目をご参照ください。
しけとは?
鏡裏面の銀幕が洗剤や長期使用等で腐食して黒いしみとなることを「しけ」と言います。
修理の場合、補修はできないため鏡交換となります。
なお保証期間外、または保証期間内でも洗剤等での発生の場合有料となりますのであらかじめご了承ください。
浴室ドアは換気のため、ガラリ(空気取入口)を設けています。
浴室ドアのガラリ(空気取入口)部分は、水が脱衣室側へ出にくい構造となっていますが、密閉構造ではないため、水のかけ方によっては、水が脱衣室側に出る可能性があります。
ドアに勢いよく水をかけたり、かけ続けたりしないでください。
ドアの下枠レールやスロープの下には水が残る場合があります。水残りが気になる場合はやわらかい布でふき取ってください。
せっかく頑張ってお風呂掃除をしていても、洗剤がお風呂の表面を傷つけている場合があります。お風呂をずっときれいに使うためにも、正しい洗剤を選びましょう。
素材に着目
素材によって、使用してはいけない洗剤があります。
浴室の素材7種類をいろいろな種類の浴室用洗剤に浸して※1、3日後に表面荒れなどの変化をまとめました。
【洗剤×素材 対応一覧】
汚れに着目
お風呂の浴槽(FRP)で発生しやすい5種類の汚れにいろいろな種類の浴室用洗剤をこすり洗いなしで使用してみました。※1
汚れが付着した浴室の素材の表面状態、付着からの時間、量によって落ちやすさが変わります。
使用する洗剤、浴室の素材の種類、スポンジ・ブラシなどの清掃道具によって、浴室の素材表面にキズが入ったり、劣化、光沢や色の変化、発錆などがみられる場合があります。お客さまの責任において実施してください。
【洗剤×素材×汚れ 対応一覧】
水アカに着目
1,7,30日分の水アカ※6を、浴室用洗剤を使用してこすり洗い※7してみました。
※6・・・自社試験条件:水垢成分を含む薬液を、浴室素材へ散布・乾燥を繰り返し、疑似汚れを作成した。
※7・・・自社試験条件:浴室用中性、酸性洗剤、クリームクレンザーを順に浴室用スポンジ(タイル床には浴室用ブラシ)を使用してこすり洗いを行った。
【浴室箇所の水アカ除去テスト結果とオススメの掃除方法】
クリームクレンザーの種類、ご使用する箇所・材質によっては、傷がつく場合があります。
浴槽排水のしくみ
浴槽は、水圧により排水されます。
そのため、構造上、排水時間はだんだん遅くなります。
在来浴室とユニットバスルームの違い
在来浴室の排水は、浴槽排水が土間に排水されます。
システムバスルームの排水は、浴槽排水が洗い場のトラップへ流れます。
在来浴室の排水は、直接排水するため早く、システムバスルームはトラップを経由するため遅くなります。
排水方法の違いにより、排水時間の差を感じることがあります。
なお、適正排水時間は、浴槽によって異なります。
詳細は、浴槽の容量、排水時間目安についてをご参照ください。
おすすめの入浴法