2019.3.28

和風キッチンを設置したい!気にすべきポイントは?

住まいづくり

住宅の購入や建て替えの際や、リフォームをする際には、家族のニーズをしっかりと反映させることが大切です。機能だけでなく、デザインも自分の好みにあわせた空間とすることで愛着がわくのではないでしょうか。このように、住宅を新築やリフォームする際には「和」のテイストを取り入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか。和を感じられる空間は、気分が落ち着きリラックスできるメリットがあります。そのために、家族が集うキッチン空間を和風にすれば、お住まい全体が落ち着いたリラックスできる雰囲気となるかもしれません。ここでは、和風なキッチンを実現する際のポイントについて紹介していきます。

目次

  1. 和風なキッチンをつくるための方法
  2. 和風なキッチンを作る素材・アイテム選びのコツ
  3. 参考になる!おしゃれな和風キッチンの事例
  4. 和風なキッチンで落ち着く空間を!

1.和風なキッチンをつくるための方法

和風なキッチンを実現する方法として、DIYとリフォームの2つがあります。2つの方法のうち、どちらが良いのかはお住まいの状況や実現したい和風キッチンの規模などによって異なりますので一概には言えません。しかし、つくった和風キッチンの仕上がりに満足するためには、DIYとリフォームが持つ特徴やメリットなどをきちんと把握する必要があります。ここでは、DIYとリフォーム、それぞれについて詳しく紹介します。

リフォームの場合

和風キッチンを設置する際に気にすべきポイントキッチンに「パントリー」がある暮らし01

リフォームを選ぶ大きなメリットは、壁や窓・床・システムキッチンのデザインなど、DIYでは難しい部分も含めて、お住まい全体を和風にできることです。また、リフォームの専門家に依頼するので、自分が実現したい和風キッチンがイメージ通りに実現できるでしょう。リフォーム店などに相談する前には、リフォームする箇所やリフォームで実現したいことの優先順位を明確にしたうえで、リフォームに関する情報収集をすることも大切です。

リフォーム完成までの主な流れは、「リフォーム店への相談」「プランの検討」「発注」「工事」「引き渡し」となります。リフォーム店といっても、リフォーム専門業者や新築の住宅も手掛ける工務店などがいろいろな種類があります。ホームページなどで自分の好みにあうリフォーム店を選ぶとよいでしょう。

お住まいを確認する「現地調査」から、概算の見積もりの提出までは、無料で対応してくれるリフォーム会社もありますので、気に入ったリフォーム会社が見つかれば、相談してみると良いでしょう。リフォームのプランを具体的に検討するためには、現地調査による概算の見積りが欠かせません。見積りに関する疑問点があれば遠慮なく質問しましょう。また、リフォームが始まったあとも、自分の目で進捗状態を確認することも大切です。

リフォームを依頼する際には、工事に掛かる費用総額を把握することも大切です。たとえば、キッチンをリフォームする場合、新しいキッチンの商品代やキッチンを取り付ける費用だけでなく、既存のキッチンの解体や撤去などにも費用が掛かります。お住まいの状況によっては、工事前に行う仮設工事費用、騒音対策などの現場管理費用、設置する場所が1階でない場合の運搬費用などが発生することもあります。

リフォームにローンを利用する場合は、リフォーム店に借入先銀行の指定について確認することも重要です。リフォームの内容によっては補助金の対象となる場合もありますが、事前申請が必要なこともありますので、依頼するリフォーム会社に早めに相談するとよいでしょう。

リフォーム中は騒音などが発生してしまうため、ご近所に迷惑を掛けることがあります。リフォーム会社に依頼すれば、ご近所へのリフォームの説明はリフォーム会社が対応してくれますが、仲のよいご近所の方には、工事に入る前に、リフォームについてのあいさつをしておいてもよいかもしれません。

DIYの場合

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DIYのメリットとして、人件費が掛からないため費用を安く抑えられる点が挙げられます。また、自分のペースで作業ができることや、作る過程を楽しめることもメリットのひとつです。試行錯誤しながらも作り上げた「作品」には、特別な愛着を感じることもできるでしょう。

DIYで和風なキッチン作りをするときは、デザインを決めたうえで、必要な材料や工具を揃えることから始めましょう。DIYする箇所のサイズや寸法を正確に計ることはもちろん、キッチンなどを設置したあとのイメージを把握することも大切です。必要な箇所すべてを手作りする方法もありますが、既製品を有効活用することで作業工程の短縮にもつながり、仕上がりもきれいに失敗が少なくなるでしょう。なお、ガスコンロや換気扇などのキッチン設備の取り付けは業者に依頼するようにしてください。

2.和風なキッチンを作る素材・アイテム選びのコツ

和風なキッチンを作るためには、押さえておきたい大事なポイントがあります。使う素材やアイテムの好みは人によっても異なりますが、和風のテイストを意識するなら、和の雰囲気に合ったものを選ぶことが大切です。使う素材やアイテムの一つひとつがキッチンの印象を大きく左右するため、参考にしてください。

床と壁紙の素材

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和風キッチンを実現するには、面積の大きい床や壁の色や素材が大きなポイントです。床や壁紙は目に付きやすいので、選び方にもこだわりましょう。床の素材には、和風の板材を選ぶのがおすすめです。和風の板材は足に触れると心地良いため、長時間キッチンに立つ場合には理想的です。また、時間の経過とともに味わいが増すことも、和風の板材が持つ特徴と言えるでしょう。もし、フローリング材を使うなら、単層の無垢フローリング材がおすすめです。

壁紙を木目調にすることで和風な雰囲気が味わえます。また、和柄の壁紙を選ぶ方法もあります。和モダンのテイストとしたい場合は、白色系の壁紙や強化和紙などの使用を検討しましょう。なお、キッチン空間の壁紙選びは、壁紙を選ぶときは色や柄だけでなく、水や油に強いかなど材質や特徴についても事前にしっかり確認する必要があります。

棚・収納アイテム・キッチン小物

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棚や収納アイテム、キッチン小物なども目に付きやすい存在です。和風なキッチンを目指すためには、キッチンで使う物にもこだわりましょう。和風テイストを味わうためのポイントとして、昔ながらの雰囲気を意識することが挙げられます。棚や収納アイテムはもちろん、キッチン小物も木製や木目柄に揃えましょう。素材に統一感を持たせることで、キッチンが和風な雰囲気にまとまりやすくなります。

具体的には、スプーンを木製にしたり、ザルを竹製に変えたりする方法があります。いずれも手軽なので、取り入れやすいのではないでしょうか。また、和風の花器や掛軸を飾る方法もあります。さらに、黒や朱色などの深い色、唐草模様などの伝統的な柄を取り入れるなど、和風空間を意識した演出を心掛けると良いでしょう。

照明

照明を工夫するだけでも空間の雰囲気が大きく変わります。和風なキッチンを実現するためには、照明器具選びにもこだわりましょう。たとえば、竹や切子ガラス、和紙を使った照明などです。また、光の色合いには、あたたかみを感じるものを選ぶことで、レトロな雰囲気やなつかしさを感じる空間の演出をすることもできます。特に、オレンジ系の色には料理を美味しく見せるなどの効果も期待できます。

和風テイストを満喫するには、柔らかな照明にすることがポイントです。ただし、キッチン空間でメインに使用する照明は明るくして、料理作りに支障をきたさないなどの配慮も必要です。また、火災を起こさないためにも、素材選びは慎重にするのはいうまでもありません。

3.参考になる!おしゃれな和風キッチンの事例

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和風なキッチンをつくるためには、漠然としたイメージではなく、実現自体キッチン空間の方向性を決めることが大切です。自分ですべて考えるのも良いですが、実際の施工例がヒントになるかもしれません。ここでは、DIYやリフォームの参考になる、洗練された和風キッチンの実例について紹介します。

和モダンな対面式キッチン

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対面式のキッチンは、家族と会話しながら料理作りができるなど、いろいろなメリットがあります。和風なキッチンでも、対面式のキッチンを採用することができます対面式のキッチンを採用する場合は、キッチン以外の収納場所の確保、においや汚れがリビング側に流れないようにする工夫なども必要になりますので、注意が必要です。

和風テイストを味わうには、和の雰囲気を意識して落ち着いた色選びが大切です。そのうえで、キッチンパネルやカウンターの色と、床や壁などの色合いを合わせると統一感が生まれます。また、作業スペースに白を取り入れることで、すっきりした印象作りにも役立っています。この事例は「築150年の建物を再生」したものですが、天井の梁を見せることで空間が広く感じられる点も大きな特徴です。

古い建具を取り入れたキッチン

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和風なキッチン作りには、古い建具や家具を取り入れる方法があります。キッチンカウンターの前面に奥行きが浅い古い建具と棚を組み合わせた収納棚をつくることで、収納スペースを確保しつつ、落ち着きのある和風の雰囲気を演出しています。天井や床も木材を使用することで、る和風キッチンを実現しています。一方、キッチン自体は白のシンプルなキッチンなので、和風キッチンを実現するためには、床や壁、小物などの選択が大切になることがわかるのではないでしょうか。

この事例は、「築200余年の伝統に快適性を加えて再生した古家」です。梁や柱、古い建具など、残せるものはできるだけ残し、当時の間取りを活かすこと、断熱性や耐震性を強化して快適性を高めることで、江戸時代の趣を残した古家は、快適な住まいとなり、現代に甦りました。

4.和風なキッチンで落ち着く空間を!

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和風なキッチンでは、和風空間ならではの落ち着いた雰囲気が味わえます。また、ちょっとした工夫により、和風キッチンの実現が夢ではないこともわかりました。和風なキッチンにしたいと思ったら、壁をはじめ、床や小物、照明選びにもこだわりましょう。本来であれば、天井の裏に隠れている梁を見えるように使ったり、や古い家具などを活用することによって、和風テイストを演出することができます。理想のキッチン作りのためには、家族で意見を出し合うほか、施工例を参考にするのも良いかもしれません。自分好みの和風なキッチン空間を目指しましょう。

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