2019.7.19

暮らしがぐんと快適&お得になる高断熱住宅(※1)って?

住まいづくり

目次

  1. あたたかいおうちは家事ラクにつながる!
  2. LIXILの住まいStudioで昔の家、今の家、これからの家を体験!
  3. 体験するとすぐわかる、あたたかいって暮らしのいろんなラクにつながる!
  4. 高性能な窓で効率的にあたたかさをキープ
  5. 先々まで考えると、あたたかい家がおトク

※1 高断熱住宅とは建物全体に高い断熱性・気密性を実現した住まいのことで、外気の影響を受けにくく、適度な室温を保つことができる。

あたたかいおうちは家事ラクにつながる!

あたたかいおうちは家事ラクにつながる

あなたが自分の家を建てるとしたら、一番どんなことにこだわりますか? 間取り? 収納量の多さ? それとも、おしゃれな内装? 
本当に心地よく“おうちライフ”を楽しみたいなら、一番大事なことがもっと別にあります。それは、「あたたかさ」。あたたかい家にすると、じつはエアコンなどの光熱費も削減できるし、体にもやさしい。さらに、ママにやさしい「家事ラク」にもつながるのです!
部屋の間取りや内装は、あとからその時々の生活スタイルに合わせてリフォームすることができます。でも、「あたたかさ」は、しっかりとした建材と工法で一から家づくりをしなくてはダメ。限られた予算で家を建てるとしたら、家の“見た目”ではなく“基本”にお金をかけて、暮らしやすさを優先させるという手もあります。
“見た目”よりも“家の基本”。果たしてどちらがいいのか、あたたかい家の快適さも含めて3人の暮らしの達人に検証してもらいました。

LIXILの住まいStudioで昔の家、今の家、これからの家を体験!

LIXILの住まいStudio

LIXILの東京ショールーム「住まいStudio」では、昭和55年当時の基準の「昔の家」、平成28年基準の「今の家」、さらに理想的な住環境を目指して作られた「これからの家」が再現されていて、実際に部屋に入って体感できます。
「昔の家」がどのくらい寒いか、「今の家」は果たして快適か? そして、「これからの家」とはどんなものか……暮らしまわりや住環境には日頃から並々ならぬこだわりを持つ、マキさん、本多さおりさん、柳沢小実さんの3人に、まずは体験していただきます。

マキさん マキさん
シンプルライフ研究家。6歳と11歳の娘、夫と都内で4人暮らし。広告代理店に勤務しながら、シンプルな暮らしをつづったブログ「エコナセイカツ」が話題に。著書に『マキ流 やめていい家事』 (宝島社)、『しない家事』(すばる舎)など。家は賃貸で、なるべくコンパクトな住空間に効率よく暮らしたい派。

本多さおりさん 本多さおりさん
整理収納コンサルタント。1歳と3歳の息子、夫と4人暮らし。好きな片づけを仕事にしたいと思い立ち、ブログ「片付けたくなる部屋づくり」をスタートし、整理収納アドバイザー、整理収納コンサルタントの資格を取得。『とことん収納』(大和書房)など著書多数。赤ちゃんにやさしい住まいに関心を持つ、子育て真っ最中のママでもある。

柳沢小実さん 柳沢小実さん
エッセイスト。衣・食・住・旅にまつわる著書多数。収納好きが高じて、整理収納アドバイザー1級を取得。近著に、家づくりについて綴った『ラクして整う住まい考』(KADOKAWA)がある。結婚以来ずっと賃貸派だったが、一昨年前に家を建て、いち早く高断熱住宅の快適さを満喫中。

体験するとすぐわかる
あたたかいって暮らしのいろんなラクにつながる!

柳沢小実さん

ではさっそく、実際にショールームで「昔の家」「今の家」「これからの家」のあたたかさを体感した3人に感想をうかがいました。

マキさん(以下マ) 「昔の家」はまさしく義父母の家! トイレ行くのも寒いからガマンするって感じですね(笑)。「今の家」でも足もとやトイレはまぁまぁ寒い。でも「これからの家」なら、全部の部屋がまんべんなくあったかい!

本多さん(以下本) 私も家中あたたかいという点に驚きました。あと温度ムラがなくなることも。夜ダイニングテーブルで仕事をしていると、スーッと足もとに冷気が入ってきて思わずエアコンの温度を上げちゃうことがあって…あれイヤですよね。

柳沢さん(以下柳) 私は実際にあたたかさにこだわって家を建てたばかりで、「これからの家」に近い。それまでは古い賃貸物件に住んでいて冬寒いのは当たり前と思っていたけれど、いざあたたかい家に住んでみると幸福感が違う! 家のどこにいてもあたたかいから、家事をするのもラクになりました。

 確かに! 洗面所が寒いと、洗濯しようってときも気合がいる(笑)。寒いと何をするのも腰が重くなっちゃいますよね。

 以前は水まわりに行くためにダウンベストを着ていました(笑)。今は薄着で大丈夫なので、肩こりまでなくなった!たくさん重ね着してキッチンで火を使うのも危険ですしね。

 薄着で暮せるなら、服の枚数も減らせて洗濯もラクになる!

 他にもずいぶんモノを手放しました。部屋用のダウンにファンヒーターなどの小ぶりの暖房器具、あとは寝具も。真冬も羽毛布団一枚で大丈夫。朝寒くて布団から出られないなんてこともありません。

 うちは収納スペースがないから、冬用の布団はクリーニングを兼ねて夏の間保管してもらうサービスを利用しているんです。家事ラクできた!と思っていたけど、そのコストさえ減らせるんですね!

 私は子どもが夜中どうしても布団をはいじゃうからエアコンつけっ放しで寝ています。それでも気になって何度も起きて布団をかけてあげる…そんな苦労からも解放されそう。

 わが家も床が冷たくて、次女がそこに寝っ転がってお腹をつけて遊んでる。もう風邪ひくんじゃないかと冷や冷やします。子どもはスリッパも履かないし…。

 乾燥が気になるから洗濯物を夜部屋干しするんですけど、「寝る前に干さなきゃ」って、それもストレス! 家中あったかいなら子どもも動き回りやすいし、ママも安心して子育てできますよね。

 子どもが風邪をひかない家っていいですね! 働くママにとって、子どもが体調を崩すって一大事ですから。

 室内の寒暖差はヒートショックの原因にもなるので、子どもだけではなく高齢者にとってもいいですよね。

 あと、気になるのが窓にできる結露。放っておくといつの間にか黒い点々のカビになっててもう取れない! あたたかくて気密性が高い家なら、結露もできないのかしら?

 一年半経ちますが、わが家はほとんど結露はなし! 以前は毎日拭いていたのが、今は窓枠掃除は2~3週間に1回くらい。そもそも掃除の頻度が低くなりました。掃除機をかけるのも週に1・2回ほど。あたたかい家は気密性が高いうえ、24時間換気システムが設置されているから、ほとんどホコリが積もらないんです。

 なるほど、カビやホコリがなくなってアレルギー症状なんかも軽減しそう。掃除もラクになるし、モノが減って暮らしがシンプル化できる。おまけに子育てもしやすい! あたたかい家ってこんなにメリットがあるんですね!

どうやら3人そろって、あたたかい家には暮らしまわりのメリットがたくさん詰まっているという結論に! では、あたたかい家って具体的にはどんな住宅か? それが、「これからの家」であり、高断熱住宅といわれるものなのです。
高断熱住宅とは、壁、床、天井に断熱材を使って、一般的な省エネ基準を超える高レベルの断熱性、気密性を実現した住まいのこと。標準的な基準の「今の家」では、まだ室内に温度差が生まれ、快適なあたたかさは十分には得られません。高断熱化することでようやく家全体があたたかくなり、一年中家のどこにいても快適に過ごせる住まいが生まれるのです。冷暖房効率も格段によくなり、光熱費が「昔の家」と比べて約40%減! そんな家なら、ワンフロア丸ごとオープンにしたり、吹き抜けの玄関や階段を作ったり、戸建てならではの広々とした住空間を自由に思い描くことができるというメリットも!

3人が感じた高断熱住宅の暮らしのメリット

・水まわりの家事仕事も寒くない
・厚手の服、暖房器具、寝具など、ものを減らせる
・結露の掃除から解放される
・ホコリもたまりにくく掃除回数を減らせる
・子どもが風邪をひきにくくなる
・高齢者のヒートショック予防になる
・アレルギー症状、肩こり、冷えなどの改善につながる
・冷暖房効率がいいのでオープンな間取りが実現できそう

高性能な窓で効率的にあたたかさをキープ

ここでもう一つポイントなのが、窓。室内の熱の半分が窓から逃げていくので、窓の断熱性能は特に大事! LIXILのショールームでは、窓の断熱性も触って実感することができます。

窓の断熱性能

 「昔の家」は窓の近くが寒くてスース―。外側から窓を触るとほんのりあたたかくて、熱が外に逃げているのがよくわかってビックリ!

 一方「これからの家」は外側が冷たい。これって室内の熱が逃げていないってことなんですね。

 窓というと「何が見えるか?」と景色ばかり気にしてたけど、家のあたたかさには窓の断熱性が重要なんですね。それに、大きさや向きによっても効率的に外の熱を取り入れられるし。

 私は家を建てるときに友人から「壁、床、窓はケチらないで!」ってアドバイスされました。だから窓や窓枠の断熱性にはこだわった。でも、南向きと西向きの窓の違いは知りませんでした…とくに西向きの窓は小さいほうがいいとは! 私の仕事部屋には西側に飾り窓があって、確かに夏場は日射しが部屋の奥まで射し込んで暑くなる。もっと早く知りたかったです。

 南向きの窓はうんと大きくして日射しを効率的に取り入れると、暖房費の負担も減らせるんですね! 大きな窓なら、やっぱり見える景色も気になる。そう考えると、LIXILの窓は窓枠がスリムでその分、景色が丸ごと部屋に取り込めて魅力的!

そうなんです。大きな窓は、室内の熱が逃げてしまうというデメリットがありますが、反対に太陽の熱をより多く取り入れることもできます。だから、南側の窓は大きいほうがいい。熱を逃がすよりも多く取り込むことが可能だからです。逆に、西側の窓はなるべく小さくして熱を逃がさないようにするとともに、夏に差し込む西陽を遮断します。
そこで注意したいのが、窓の断熱性能。窓のそばにいるとスース―と冷気を感じるような窓ではダメ。窓が大きければ大きいほど熱は逃げやすいので、高性能な窓を選んだほうが断然いい! 間違いのない窓選びをしておけば、熱を窓から逃がさず、大きな窓から太陽光をたっぷり取り込んで、冷暖房消費を最小限に抑えることができるのです。それに、窓が大きいと開放的で心地いい!

窓選びのポイント

・断熱性の高い素材を使用した窓を選ぶ
・南向きの窓は大きくして、冬は太陽光を取り込む(ただし夏の日差しを考えてひさしやよしずを設置すること)
・西向きの窓は小さくして、冬は断熱性を高め、夏は日差しを遮る
・開放感や眺めのよさを重視するなら、細い窓枠がオススメ

先々まで考えると、あたたかい家がおトク

あたたかい家

でも、そんな断熱性の高い窓を備えた高断熱住宅って、いったいどのくらいコストがかかるの? もちろん、そんな疑問が湧いてくるはず。
一概には言えませんが、一般の住宅の建築費が2050万円だとすると、高断熱住宅にかかる費用は2450万円。おおよそ400万円のコスト増です。
ここで頭に入れておきたいのが、日々の光熱費です。もし家を高断熱住宅にすれば、確実に光熱費は安くなります。断熱性能が低い家と比べると、月平均がおおよそ25000円→14500円に減る(※2)という試算。また、光熱費は年々値上がりする傾向に…。なので、この差額を考慮すると、10年、20年、30年後では高断熱住宅のほうが、お値段的にもおトク!
さらに、補助金や税金の優遇制度もあります。一定の要件を満たした高断熱・高気密住宅を建てる場合、補助金がもらえることも。地域によっても異なるので、ぜひお近くの自治体の制度をチェックしてみてください。
季節が目まぐるしく変わる日本では、光熱費の出費は必要不可欠です。この先、光熱費の値上がりにビクビクしながらエアコン使用を控えて寒さに耐えるよりも、省エネで一年中快適に過ごせる高断熱住宅で暮らしたほうがずーっとラクチンで幸せ。家事もラク、子育てもラク、さらに将来的には住宅コストもトクする高断熱住宅。今、家を建てるなら、そんな夢のようなおうちを実現してみませんか?

これから家を建てる人へのアドバイス

1.高断熱住宅にするなら新築時に!

高断熱住宅の基本となる工法と建材は新築する際に決めておくこと。重要なのは基本性能(断熱・気密・耐震)なので、リフォームでは難しいし却ってコスト高に。

2.年間光熱費がこんなに違う!
今の家(平成28年基準)231,800円 -高断熱住宅の年間光熱費が173,740円=58,060円

年間で比較すると58,060円も安くなります!
※2 シュミレーション条件・2階建て/延べ床面積120㎡/都内/高効率エアコン、電気ヒートポンプ給湯器、エコエア90を使用

3.補助金や税金の優遇制度も利用!

エリアや条件によっても変わってきますが、高断熱住宅を建てるにあたっては様々な優遇制度があり、補助金や減税を受けることもできます。
新築時にハウスメーカーや工務店にトクする制度をしっかり確認してもらいましょう!

4.トータルの住居費は一緒

上記光熱費の差額や補助金、住宅ローン減税などを上手に活用することで、生涯住居費は高断熱住宅も今の家(平成28年基準)とほとんど同じになります。

暮らしの達人3人が「住まいStudioで昔の家、今の家、これからの家を体験」

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