直達日射の遮蔽と自然採光を両立させた庇です。窓の中段に設置することで直達日射の進入を遮り夏期の冷房負荷を抑制します。同時に、ライトシェルフ上面で日射光を反射させ室内の天井面を明るくすることで照明負荷を低減させる効果があります。
ガラスを通過した日光で室内が明るくなりますが、一方で直射日光がまぶしすぎる、部屋全体の光の調整がしにくいなどへの対策が必要になる場合があります。
ライトシェルフの遮蔽効果で居住域の直射日光を遮断し、庇の上面で反射した日光を室内に取り入れ、日射遮蔽と採光を両立させます。
室外に庇を設けるライトシェルフの応用として、室内側に反射率の高い横ルーバーを設置し、直射日光の遮蔽と室内への採光を両立させた採光ができるルーバーがあります。
採光ができるルーバーはランマ開口部の室内側に設置する横型のルーバーユニットです。季節、時間に関係なく、室内の奥まで太陽光を効率よく取り込むことで照明エネルギーを削減できます。ルーバー表面は鏡面反射率が高く、部屋の中心でも机上面を明るくすることが可能です。
下記はルーバーのタテ断面で、黒塗り部がルーバーです。ルーバー外部側(左)の太陽光入射角度にかかわらず、常に室内側(右)の天井面に向かって反射される形状です。
ルーバーから反射した日射が天井全体に反射しています。
ルーバーから反射された日射が室内の奥まで到達しています。
照明を消してもルーバーの反射で天井面が奥まで明るくなります。
事業主 | ヒューリック株式会社 |
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設計 | 久米・大成設計監理共同企業体 |
施工 | 大成・飛島建設共同企業体 |
所在地 | 東京都新宿区 |
竣工 | 2014年10月 |
規模 | 地上10階、地下3階 |
用途 | オフィスビル・銀行店舗ビル・商業施設 |
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事業主 | 株式会社千葉銀行 |
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設計 | 株式会社日建設計 |
施工 | 清水建設・大成建設・新日本建設・旭建設 共同企業体 |
所在地 | 千葉県千葉市 |
竣工 | 2020年9月 |
規模 | 地上16階、塔屋2階 |
用途 | 本部機能・本店営業部・研修施設・ホール 等 |
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