断熱性能の高いガラスやサッシを使用することで、開口部の断熱性能を上げます。夏季は高温外部から伝わる室温上昇を抑制し、冬季は外部へ逃げる室内の熱を小さくして空調負荷を軽減します。
アルミはガラスやコンクリートに比べて熱伝導率が大きいので、開口部面積に占めるアルミフレームが細い(見付面積が小さい)ほど通過する熱が小さくなり、断熱性能が高くなります。
アルミは樹脂に比べて熱伝導率が大きく断熱性に劣りますが強度は高い性質があります。一方、樹脂は熱伝導率が小さく断熱性が高いと言えます。それぞれの利点を活かし、強度が高いアルミ部材と断熱性能の高い樹脂を組み合わせることで強度も断熱性能も高いサッシになります。
アルミサッシは熱伝導率が高く、室内側表面温度が低いことで室内の熱が外部に逃げていることがわかります。
⇒断熱性能が低い
熱伝導率の小さい室内側の樹脂により、室内側表面温度が高く、外部に逃げる熱が小さいことがわかります。
⇒断熱性能が高い
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サッシに占める面積が大きなガラスの断熱性能を上げることでサッシ全体の断熱性能も上がります。ペアガラスの中空層の乾燥空気はガラスの約1/30の熱伝導率で、シングルガラスに比べて断熱性能が向上します。また、中空層にアルゴンガスやクリプトンガスを封入すると更に断熱性能が向上します。
各種(板厚構成) | 熱貫流率 U値 (W/m2・K) |
---|---|
単板FL5 | 5.9 |
フロートペアガラス FL3+A6+FL3 |
3.3 |
フロートペアガラス FL3+A12+FL3 |
2.9 |
LowEペアガラス LowE3+A12+FL3 |
1.7 |
LowEペアガラス(ガス入り) LowE3+Ar12+FL3 |
1.4 |
※ガラス性能値はガラス種によって異なる場合があります