カーポートの大きさは、自身の車の保有台数によって決めるケースが一般的です。しかし、現時点の保有台数ではなく、将来的な保有台数を考慮し、サイズを検討することが大切です。また、保有する車種によって必要なサイズは異なります。
本記事では、1台・2台・3台用のカーポートの選び方のポイントや必要なサイズや台数ごとの費用相場を見ていきましょう。
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※工事費用は設置する施工業者によって異なるため、複数の業者から見積りをもらい、比較検討をする必要があります。また、材質や耐積雪・耐風強度、住宅環境によって本体費用や工事費用が変動するため、具体的な費用に関しては施工業者にご相談ください。
日本大学工学部 建築学科 卒業。1988年から現在まで、ゼネコンから地元工務店で建築士としてで活動中。
【保有資格】目次
カーポートは、車の台数に応じたサイズを検討する必要があります。カーポートのサイズを選ぶ際は下記を確認しておきましょう。
現在の保有台数だけでなく、将来的に車の台数が増える場合も想定しましょう。
また、カーポート内に自転車を置きたいというケースもあるため、自転車を置く可能性があることも考慮し、必要なサイズを確認しておくことが大切です。
ここでは、1台用・2台用・3台用のサイズ別にカーポートの選び方のポイントを詳しく見ていきます。
車を1台保有しており、車の保有台数が増える予定がない場合は1台用を選びましょう。また、車に加えて自転車1台を置きたい場合も、1台用のカーポートがおすすめです。
ここでは、1台用のカーポートを設置するために必要なサイズと費用相場を確認していきます。
車1台のみの場合と、車1台・自転車1台を置く場合の必要なサイズは次のとおりです。
項目 | 参考寸法 |
---|---|
車1台のみ |
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車1台+自転車1台 |
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開口とは建築物を正面から見たときの幅を意味します。
車種によるサイズの目安は次のとおりです。車種によって全長・全幅・全高はそれぞれ異なるため、あくまで目安の寸法になります。
車種 | サイズの目安 |
---|---|
軽自動車 |
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小型自動車(5ナンバー) |
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普通自動車(3ナンバー) |
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現時点では軽自動車を保有していても、将来的には普通自動車に該当するSUVに買い替えるかもしれません。車を変える可能性がある場合は、より大きいサイズのカーポートを選択しておきましょう。
1台用カーポートの費用相場は工事費込みで約15万〜65万円です。うち、工事費用は3万〜5万円程度かかります。
しかし、デザイン性や機能性の高いカーポートの場合、本体価格のみで60万円以上する商品もあります。
たとえば、耐積雪と耐風圧の機能を備えたカーポートの本体価格は15万〜60万円程度です。
2台用カーポートは駐車方法によって並列タイプと縦連棟タイプなどがあり、多種多様な商品から選択できます。
ここでは、並列タイプ・縦連棟タイプに必要なサイズと、費用相場を見ていきましょう。
2台用のカーポートは、大きく並列タイプ・縦連棟タイプという2つに分けられます。
ここでは、2台用のカーポートへの駐車の仕方について見ていきましょう。
並列タイプ(合掌タイプ)は、車を横に並べて駐車するタイプで、次のような条件であれば後ろ向きの駐車が可能です。
後ろ向きで駐車するためには左右200〜300mm程度の余裕があるとよいでしょう。また、ドアをスムーズに開閉するためにも、700〜1,100mm程度のスペースが確保されていることが望ましいです。
縦連棟タイプは、車を縦に並べて駐車するタイプで、配置によって駐車の仕方が異なります。
面している道路に対し直角の配置の場合、奥に駐車した車は前の車を出庫しなければ出入りできません。日常的に運転する車を前に停めるとよいでしょう。
面している道路に対し平行の配置の場合、駐車する位置がずれると2台の車を収容できなかったり、出入りの際に車同士をぶつけたりする可能性があります。また、サイズの大きい車種の場合、道路に車がはみ出ないかを確認しなければなりません。
並列タイプと縦連棟タイプでは、それぞれ駐車方法が異なるため、奥行きに大きな差があります。
2台用カーポートのそれぞれのタイプで必要なサイズを見ていきましょう。
並列タイプにワイド・M合掌・Y合掌・横2連棟の4つの種類があります。
ワイドタイプに必要なサイズは次のとおりです。
ワイドタイプは2台で並列に駐車されることをあらかじめ想定されて作られたカーポートです。後述するM合掌・Y合掌タイプは1台用のカーポートを連結して設置させられるのに対し、ワイドタイプは連結する必要がなく、すっきりしたデザインが特徴です。
M合掌・Y合掌・横2連棟の3種類に必要なサイズは次のとおりです。
M合掌タイプは2つの片側支持タイプを連結させ、一体感のあるデザインになるタイプです。
Y合掌タイプは2つの片側支持タイプを背中合わせにし、中央部に柱を設置するタイプです。柱が外側にないため、圧迫感がありません。
横2連棟タイプは1台用のカーポートを横に並べたタイプです。カーポートは横にも縦にも接続できるような構造になっています。
縦連棟タイプは1台用のカーポートを縦に並べたタイプです。縦連棟タイプに必要なサイズは次のとおりです。
敷地内の縦長のスペースを利用して、カーポートを設置できます。
2台用カーポートの費用相場は工事費込みで約30万〜100万円です。うち、工事費用は10万円程度です。
耐風圧・耐積雪の機能を備えた素材を使用すると、本体価格は25万〜90万円程度が相場になります。また、デザイン性に優れた商品の中には100万円以上する商品もあります。
3台用は横に並べる並列タイプが主流です。広い面積を使用するため、デザイン性に着目して選択するとよいでしょう。
ここでは、3台用カーポートに必要なサイズと費用相場を見ていきます。
3台用カーポートに必要なサイズは次のとおりです。
中央部には柱が無く両端で支えるカーポートの場合、横幅が8mまでのサイズに限られます。
一方、両端以外にも柱がある場合、強度を確保できるため横幅を8m以上に伸ばして設置できるケースもあります。そのため、サイズやデザインの自由度は高くなるでしょう。
3台用カーポートの費用相場は施工費用を含め50万〜250万円と大きな差があります。うち、施工費用は10万〜15万円程度です。
本体価格は素材によって異なります。たとえば、アルミタイプの屋根枠は比較的低価格、デザイン性が優れている木調タイプの素材は高額になる傾向にあります。
ここからは、1台用、2台用、3台用毎にカーポートを設置した施工事例と体験談を見ていきます。カーポートを設置した理由やカーポートを設置して良かったこと、後悔したことについて伺いました。
カーポートがある生活のイメージをより明確にさせるために、是非参考にしてください。
まず30代男性の体験談を紹介します。
回答者 | 年齢 | 30代 |
---|---|---|
性別 | 男性 |
1台用カーポートを設置したこちらの方は、雨だけでなく夏の日差しなどから車を守ることができ、カーポートの設置に満足しているようです。
カーポートにクモの巣がつきやすいことが欠点ですが、市販の駆除スプレーなどで対策すると良いでしょう。
次に40代女性の体験談です。
回答者 | 年齢 | 40代 |
---|---|---|
性別 | 女性 |
降雪地帯に住んでいるこの方は、車周りの除雪作業に苦労した経験から2台用のカーポートを設置したそうです。
車に積もった雪をおろすこともなくなり設置して良かったと感じたそうですが、設置から数年後に車を1台手放してしまったため、現在1台分のスペースが空いてしまっています。
カーポートを検討する際には、日常的に使用する車の台数や、来客の頻度などを想定すると良いでしょう。
最後に40代女性の体験談です。
回答者 | 年齢 | 40代 |
---|---|---|
性別 | 女性 |
スペースが空いていて他の車の侵入がある場合は、植木鉢等を置くか、ゲートの設置を検討するとよいでしょう。
本記事では、1台・2台・3台用のカーポートの設置に必要なサイズや費用相場について解説しました。
カーポートのサイズは、現時点での保有台数ではなく、将来的に保有する可能性のある台数と車種のサイズを参考に検討しましょう。
敷地面積に余裕があれば、保有台数が増えることを考慮し、より大きなサイズのカーポートの設置をおすすめします。
カーポートの設置に必要なサイズと車の大きさを確認したものの、具体的にどのような商品を選んだらよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
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