カーポートの日よけ対策方法|紫外線・熱にはなにができる?

車が2台並ぶカーポートの画像

カーポートは、車を日光や雨から守ることが可能です。しかし、紫外線や熱線を完全に遮断したい場合、それぞれの機能に特化した素材を選択する必要があります。

本記事では、カーポートの日よけ対策に使用したい素材と特徴について解説します。カーポートの日よけ対策でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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カーポートだけで日よけ対策になる?

カーポートは種類によって日よけ対策になるタイプの商品もあります。紫外線や熱の対策を重視したい場合、屋根の素材を十分検討しましょう。

また多くの場合、横日は自分で対策する必要があるため、DIYによる取り付けも視野にいれましょう。

日よけ対策がされているカーポートをタイプ別に比較

ここからは、日よけ対策がされているカーポートを3つのタイプ別に比較していきます。

住んでいる地域や気候に合わせて選ぶことが大切です。

紫外線をカットするタイプ

紫外線をカットするタイプのカーポートには、ポリカーボネートが使用されているケースが多くあります。

ポリカーボネートの特徴は次のとおりです。

  • 紫外線を遮断する
  • 弾力性がある
  • 温度変化による変形が少ない
  • 衝撃に強い

ポリカーボネートはガラスの約200倍の強度を持ちます。紫外線を遮断するため、車の塗装の色褪せや車内シートの日焼け防止の効果を期待できるでしょう。

日光そのものを遮るタイプ

日光そのものを遮るタイプのカーポートには、アルミ板やスチール折板が使用されています。アルミ板やスチール折板は車体を直射日光から守ります。

アルミ板とスチール折板の特徴は次のとおりです。

素材 特徴
アルミ板
  • サビに強い
  • 耐久性、遮光性、遮熱性が高い
  • 熱に強く、燃えにくい
スチール折板
  • 耐荷重性が高く、丈夫
  • 遮熱性が高い

スチール折板は遮熱性に加え、耐荷重性も高いため、積雪量の多い地域や風の強い地域に適しています。自然災害に強い丈夫なカーポートを設置したい場合、スチール折板を検討してみましょう。

熱線遮断タイプ

熱線遮断タイプのカーポートには、FRP板素材が使用されているケースが多くあります。

FRP(Fiber-Reinforced Plastics)とは、プラスチックにガラス繊維など弾力性の高い繊維を入れて、強度を高めた複合材料です。特殊加工を施し、熱線遮断などの特性を持たせています。

FRP板素材は熱線を70%程度カットするため、カーポート下にある車の温度上昇を軽減する効果があります。

DIYでできるカーポートの日よけ対策

白い屋根のカーポートの画像

カーポートの種類や設置する方角によっては、横日を遮断できないケースもあるため、DIYで日よけ対策を行う方法も選択肢の1つです。

ここでは、DIYでできるカーポートの日よけ対策について見ていきましょう。

サンシェードの取り付け

カーポートにサンシェードを取り付ければ横日対策になります。サンシェードには横日対策だけでなく、雨風や砂ぼこりからの保護にも効果があります。

設置する際は、地面の複数個所にアンカーを打ち込み、カーポートの屋根と地面にサンシェードを固定します。

サンシェードは縦2.7m×横1.8mの商品の場合、本体価格は約2,500〜6,000円程度が目安となります。使用しないときは折り畳んでコンパクトに収納できる点が魅力です。

遮光ネットの取り付け

遮光ネットもDIYで取り付けが可能です。遮光ネットは遮光率が高いほど、日差しを防ぎ、プライバシー保護の効果も高まります。サンシェードと同様に、使わないときは折り畳んでコンパクトに収納できます。

本体価格の例は、縦2m×横4mの遮光率60%の商品で1,500円程度です。

サイドパネル(サイドスクリーン)の取り付け

サイドパネルは、カーポートの側面に取り付けるパネルのことで、こちらもDIYで設置することが可能です。

ただ、サンシェードや遮光ネットと比較すると、十分な強度で設置する難易度は高いです。

新築時の段階で横日対策を考えている場合は、設置のタイミングでサイドパネルの取り付けも併せて検討するとよいでしょう。

サイドパネル付きの1台用のカーポートの価格例は、約260,000〜620,000円です。

実際に日よけ対策した方のカーポートの体験談

ここからは、実際に日よけ対策を目的にカーポートを設置した方の、2つの体験談を見ていきます。日よけ対策を重視した理由や良かったこと、後悔したことなどについてお話しいただきました。

また、今後庭をリフォームする予定があるか・その理由なども伺いました。

日よけ対策のカーポートの事例@

まず40代女性の体験談を紹介します。

回答者 年齢 40代
性別 女性
どんなカーポートを設置したか
  • 特殊コーティングで紫外線をほぼ100%カットできるカーポート。
  • 耐風圧や耐積雪、耐衝撃が強みのカーポート。
日よけ対策を重視した理由
  • リビングの窓の前にカーポートを設置予定だったため、部屋に入る日差しや紫外線をカットしたかったから。
設置の際に、気を付けたポイント
  • なるべく日差しをカットできるよう色を濃いものにした。
カーポート購入後に、行った日よけ対策の内容
  • カーポートの側面にサンシェードを取り付け、反対側には物置を置くことによって、より日よけ対策をした。
カーポートを設置して、よかったこと・後悔したこと
  • よかったこと:台風や積雪から車を守ることができ、部屋への日よけもできていること。
  • 後悔したこと:台風に備えて柱の本数を多くしておけばよかった。
今後カーポートのリフォームをする可能性はあるか、またその理由はなにか
  • リフォームの可能性はある。
  • 台風がくる度に揺れるため、柱の本数を2本から4本にし、より耐風圧強度を上げたい。

こちらの方は、部屋に入る日差しや紫外線をカットするために、紫外線カットのコーティングをカーポートにしています。カーポート購入後にも、カーポートの側面にサンシェードを設置するなどして日よけ対策を行いました。

日よけ対策によって車だけでなく、部屋自体にも日よけができており、カーポートを設置して良かったそうです。

日よけ対策のカーポートの事例A

次に20代男性の体験談です。

回答者 年齢 20代
性別 男性
どんなカーポートを設置したか
  • 屋根にポリカーボネート板を使用したカーポート。
日よけ対策を重視した理由
  • カーポートがない駐車場に停めていた時に、車の天井部分が日焼けで損傷したから。
設置の際に、気を付けたポイント
  • 業者の方におすすめされた、ポリカーボネートという素材の屋根にしてもらい紫外線をカットできるようにした。
カーポート購入後に、行った日よけ対策の内容
  • 車の日除け、遮熱の対策としてサンシェードを取り付けた。
  • サンシェードを取り付ける余裕がなかった部分はサイドパネルを設置した。
カーポートを設置して、よかったこと・後悔したこと
  • 良かったこと:車の劣化が見られず、夏場も車内が暑くならなくなった。
  • 後悔したこと:カーポートの上に積もった雪を下ろす作業が大変であるため、雪が積もらないよう傾斜をつければ良かった。
今後カーポートのリフォームをする可能性はあるか、またその理由はなにか
  • リフォームの可能性はある。
  • 除雪作業の負担が大きすぎるため、天井部分を傾斜のあるものや少しアーチがかったデザインのものに変更したい。

この方は、以前駐車場に停めていた車が、日焼けで損傷してしまったという経験から、日よけ対策を重視しています。

紫外線をカットするポリカーボネート素材のカーポートを設置し、設置後にサンシェードを取り付けるなど様々な日よけ対策を行いました。車の劣化も見られず、夏場でも車内の温度が上がりすぎない点で満足されているようです。

劣化が気になる方は日よけ対策のされたカーポートを選ぼう

1台用のカーポートの画像

本記事では、カーポートの日よけ対策や、よく使われる素材について解説しました。

一般的に紫外線カットにはポリカーボネート、日光遮断にはアルミ板やスチール折板、熱線遮断にはFRP板素材が使用されます。

カーポートの素材を選択する際は、デザインだけでなく、重視したい機能を明確にすることが大切です。

カーポートについてはLIXILにご相談ください

カーポートに使用したい素材を選択しても、カーポート自体に対応していないケースもあるため注意が必要です。たとえば、片側支持タイプや両側支持タイプのカーポートにはアルミ板の取り付けが不可能なものもあります。

LIXILのオンラインショールームではカーポートに関するご相談を受け付けております。選んだ素材がカーポートの商品に対応しているかを確認可能です。

また、カーポートの商品によって特注でご用意できる場合もあるため、専門のオペレーターがご要望に合わせたご提案をいたします。

カーポートの素材でお悩みの方は、一度LIXILのオンラインショールームの利用を検討してみてください。

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