カーポートから玄関までの屋根があれば、雨に濡れずに車から家へ移動できます。そのため、玄関までの屋根の設置を検討している人も多いでしょう。
しかし、屋根の設置においては注意しなければならないポイントがいくつかあるため、施工時には注意が必要です。
そこで、今回は玄関まで屋根を設置するメリットに触れつつ、施工時のポイントについて詳しくみていきます。
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目次
カーポートから玄関まで続く屋根をつくる場合、カーポートを新設する場合だけでなく、後付けでも施工は可能です。
ここでは、カーポートを新設するパターンと後付けするパターンの2種類をみていきましょう。後付けするパターンでは具体的な3つの事例を挙げて解説します。
玄関まで屋根が続くようにするための方法として、玄関まで屋根が続くタイプのカーポートを新設するという選択肢があります。
カーポートを新設することで、車を雨や風から守るだけではなく、人が濡れる心配もなくなります。
カーポートや玄関までの屋根を後付けするパターンの事例をみていきましょう。
すでにカーポートが設置されており、間口延長が可能なタイプであれば、既存のカーポートの屋根を延長することができます。全てのカーポートが間口を延長できる仕様とは限らないため、既存のカーポートに後付けしたい場合、屋根を延長できる仕様であるかを施工業者に相談しましょう。
カーポートの屋根が玄関まである場合、雨に濡れずに移動できる点が大きなメリットです。雪が降る地域では、雪かきの手間がかかりません。また、玄関前や家全体の目隠しになる点もメリットの1つです。
ここでは、それぞれのメリットをみていきましょう。
玄関までカーポートの屋根がある場合は、雨に濡れずに移動できる点がメリットです。屋根が玄関まで続いていない場合、車から玄関まで傘を差す手間がかかります。傘を差すまでに雨に濡れてしまうこともあるでしょう。
屋根がある場合、降車から傘を差すまでに濡れる心配はありません。また、玄関前に置いてある郵便ポストや宅配ボックスなどのアイテムも濡れないため、利便性も高まります。
また、足元も濡れないため、子どもや高齢者でも安全に歩けます。
積雪の多い地域では、冬の時期になると毎朝雪かきが必要な場合もあるでしょう。カーポートから玄関まで屋根があると、車や玄関に雪が積もらないため、雪かきの手間がかかりません。
また、雪が溶けると足元が滑りやすくなったり、凍ってしまったりする恐れも出てきます。玄関までの屋根をつくることで、雪が積もらない玄関アプローチを安心して歩くことができるでしょう。
カーポートの屋根は玄関前と家全体の目隠しにもなります。通行人に窓から室内を覗かれるといった行為を防ぎ、プライバシーを保護できます。また、留守中であることが分かりにくくなるため、防犯対策にもなるでしょう。
しかし、玄関が道路の正面に面していると、目隠しの効果が期待できない可能性があります。目隠しの効果を重視する場合、アプローチを曲線状に施工したり、庭木を配置したりするなどの方法を検討するとよいでしょう。
玄関まで屋根があるカーポートを施工する場合、下記のように、いくつか注意しなければならないポイントがあります。
ここからは、施工時のポイントについて解説します。
玄関扉とカーポートの柱が当たらないように、十分なスペースを確保できるかを確認しましょう。
将来のライフスタイルの変化によって玄関まわりをリフォームする可能性も想定されます。現状ではなく、将来リフォームする可能性も考慮し、スペースに余裕を持たせることが大切です。
隣接する住宅との距離が近い場合、屋根の設置によって隣の敷地の日当たりを遮ってしまう可能性があります。そういった場合、隣の住民とのトラブルに発展しかねません。
周囲の環境に配慮し、事前に設置場所に問題がないかを施工業者に相談しましょう。
カーポートの屋根の高さが低いと、圧迫感のあるデザインになります。開放感のある玄関まわりにしたい場合、カーポートは柱の高い商品を選びましょう。圧迫感を軽減できる目安は、玄関ポーチや階段に乗って手を伸ばしても届かない程度の高さです。
一般的にカーポートの高さは3つのサイズがあります。
ハイロングタイプは高額の商品が多いため、ロングタイプのものがおすすめです。
地面からカーポートまでの高さによっては、雨や風が横から降り込みやすくなるケースもあります。事前に適切な高さかどうかを施工業者に相談しましょう。
カーポートの屋根と玄関・外壁に隙間がある場合、雨が降り込んでくる可能性があります。隙間からの雨の降り込みを防ぐためには、庇(ひさし)の設置がおすすめです。
玄関や外壁に庇をカーポートの屋根にかぶせるように設置することで隙間がなくなり、雨が降り込みにくくなります。
外壁にぴったりくっつくようにカーポートの屋根を設置しようとしても、隙間ができてしまう可能性があります。そういった場合、外壁と屋根の隙間をふさぐ隙間カバーで対応しましょう。隙間カバーは工事の必要がなく、自身で簡易的に取り付けられるものが多くあります。
玄関前まで屋根を設置するデメリットとして、日当たりが悪くなり、昼間でも薄暗くなる点が挙げられます。日差しが遮られることで、住宅全体が暗いイメージになってしまいます。
日当たり対策として、屋根の素材にはポリカーボネート製を使用するとよいでしょう。ポリカーボネート製の素材は透過率が高い上、車の劣化の原因となる紫外線を遮る性質を持ちます。
ここでは、カーポートを玄関まで設置した2つの施工事例をみていきます。どちらの事例も雨や雪が降っても玄関まで濡れずに移動できるよう、屋根を設置しています。
設置して良かったこと・ギャップがあった部分も掲載するため、屋根の設置を検討している人は参考にしてみてください。
40代男性の体験談です。
回答者 | 年齢 | 40代 |
---|---|---|
性別 | 男性 |
屋根の素材にはポリカーボネートではなく、劣化しにくいスチール鋼板を使用しています。しかし、日差しを遮ってしまい、屋根の下が暗くなってしまったそうです。
日当たり対策としては紫外線による車の劣化を防ぎつつ、日当たりを保つポリカーボネート製の素材を使用するとよいでしょう。
次に40代女性の体験談です。
回答者 | 年齢 | 40代 |
---|---|---|
性別 | 女性 |
雨や雪だけでなく、紫外線を遮るために屋根を設置しています。また、お住まいの地域では積雪の心配があるため、屋根の終点が丸みを帯びているデザインを選んだとのことです。
しかし、機能性を重視したため、デザインがあまり気に入っていないようです。機能性を重視しつつ、好みのデザインのカーポートをつくれるのかを施工業者に相談するとよいでしょう。
カーポートから玄関まで屋根を取り付けることで、屋内まで雨に濡れずに移動ができます。加えて、足元が濡れていないため、子どもや高齢者も安心して歩くことができるでしょう。
また、玄関前や家全体の目隠しにもなります。外から留守であることが分かりにくいため、防犯対策の効果も期待できるでしょう。
しかし、カーポートの屋根の設置においては、隣接する住宅への影響や玄関とカーポートの距離など、事前に確認しておかなければならないポイントがいくつかあります。日当たりの問題で近隣住民とトラブルに発展する可能性も否定できません。
そのため、事前に施工業者と相談しつつ、慎重に検討しましょう。
施工前に確認すべきポイントは把握できたものの、実際にどのような商品を選んだらよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
LIXILのオンラインショールームではカーポートに関するご相談を受け付けています。屋根の素材やサイズなど、ご要望を伺いながら、適切な商品をご紹介いたします。
また、オンラインで完結するため、店舗まで移動する必要はありません。気軽に自宅から相談できる点も魅力です。
カーポートの設置を検討している方は、ぜひLIXILのオンラインショールームをご利用ください。
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