新築時に庭を一緒につくるべき?庭づくりのポイントと実際の体験談を紹介

新築の庭の画像

「新築時に庭も一緒につくりたいけれど、本当に庭が必要なのかどうか悩んでいる」という方もいるでしょう。

新築時に庭をつくり上げると、外構費を住宅ローンにまとめられるなどのメリットがありますが、実際の生活をイメージできていないため、活用しきれない可能性がある、などのデメリットもあります。

本記事では、新築のタイミングで庭をつくるメリットやデメリットを詳しく解説していきます。また、新築時に庭をつくる際のポイントや体験談にも触れていきますので、庭づくりに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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庭はそもそも必要?

庭づくりを行うタイミングも悩みどころですが、そもそも家に庭が必要なのかも気になるポイントではないでしょうか。

庭はガーデニングやバーベキューなど趣味を楽しむ目的のほかに、風通しや家からの景観など、暮らし全般に影響します。好みの庭をつくることで日々を快適に過ごせる点はメリットといえるでしょう。

ここでは、庭があることのメリットとデメリットを見ていきます。

庭があるメリット

庭があるメリットは主に次の3点です。

  • 日当たり・風通しが良くなる
  • 子どもが過ごしやすい
  • 趣味に使える

庭のスペースを確保すると、隣家との距離が空き、日当たりや風通しの良い環境をつくることが可能です。また、物干し場を設置できたり、日差しの照り返しを減らせたりするメリットもあります。

庭がない場合だと、隣家との距離が近くなり、風通しや日当たりが悪くなる原因になりかねません。

また、庭のスペースが十分にあると子供を遊ばせることができます。家の敷地外に出ることなく遊ばせることができるので、小さい子供がいる家庭などは大きなメリットになるでしょう。

また、ガーデニングやバーベキューなど、アウトドアな趣味を楽しむスペースも確保可能です。さらに、ウッドデッキを設置すると、より気軽に庭での食事を楽しめるでしょう。

庭があるデメリット

メリットがある一方で、庭があることにはデメリットもあります。デメリットは主に次の4点です。

  • 庭の手入れが必要になる
  • 虫が多くなる
  • 費用(工事・メンテナンス)がかかる
  • 居住スペースが減る

植物を植えると、雑草の処理の手間が発生したり、虫が発生したりする可能性があります。

雑草や虫へ対策するには、地面にコンクリートやタイルなどを敷くことが有効です。コンクリートやタイルの床素材にすることで雑草処理の手間を削減できます。ただし、コンクリートの面積が広くなると無機質な外観になってしまう恐れがあるため、土とコンクリートはバランスよく利用しましょう。

庭をつくるには当然、工事やメンテナンスの費用が発生します。面積が広いほど施工費用は高額になり、居住スペースは狭くなります。庭をつくる場合とそうでない場合の、費用・居住スペースは事前にしっかりと確認しておきましょう。


新築のタイミングで庭をつくり上げるべきか?

庭は必ずしも新築のタイミングでつくり上げる必要はありません。しかし、将来的に庭をつくる可能性が少しでもある場合、土地選びや広さの確保についても考える必要があるでしょう。

また、施工業者によって、建物と同時に庭づくりができるパターンと、建物が出来上がってから庭づくりができるパターンがあるため、確認が必要です。

ここでは、新築のタイミングで庭をつくり上げるメリットとデメリットを詳しく見ていきます。

新築時に庭づくりをするメリット

新築時に庭づくりをすると、家の間取りや生活導線、予算なども踏まえて統一感のあるプランニングが可能です。

また、新築と同時に庭づくりをすることで外構費を住宅ローンに含められる可能性があります。新築以外のタイミングで施工業者を入れた庭づくりをすると、リフォームローンなどを活用することになり、住宅ローンより金利が高くなる傾向があります。

庭づくりを行う予定のある方は、費用面でも新築のタイミングで行ってしまうことがおすすめです。

新築時に庭づくりをするデメリット

生活する前に庭づくりを行うため、具体的なイメージが付かず、無駄なスペースをつくってしまったり、メンテナンスが大変な庭になったりするケースがあります。

新築時に限らず、庭づくりを行う際には、実際に使うシーンや庭の目的を考えましょう。目的が明確になると、必要な要素が見えてきます。

例えば「庭でバーベキューをしたいからウッドデッキを設置する」「ガーデニングを楽しみたいから天然芝や土を入れる」など目的に沿って必要な設備を把握できます。

また、想像以上に庭のメンテナンスが大変になってしまい、いつの間にか放置してしまうという可能性もあります。人工芝やコンクリートなど、手間が比較的かからない素材も検討しましょう。


新築時に庭づくりをする際のポイント


芝生付きの庭の画像

新築時に庭づくりをする際はライフプランに合わせた活用方法を考えることが大切です。

メンテナンスに想像以上の費用が発生するケースもあるため、長期的な視点でランニングコストを算出し、費用計画を立てるのもポイントになります。

ここでは、新築時に庭づくりをする際のポイントを見ていきましょう。

庭をどう活用したいのかをプランニングする

庭づくりにおいては、ライフプランに合わせた計画が必要です。新築時に庭づくりをすると、建物と庭との統一感ができ、費用面でもメリットがあります。

しかし、新築時に庭をつくり上げ切らずに、実際に生活を始めてからつくり込むことにもメリットがあります。暮らし始めてから、「テラスで気軽に食事をしたい」「駐車スペースはここがいい」「屋根のある駐車スペースが欲しい」など、庭に必要な設備が浮かんでくるかもしれません。

新築時に全てを決めるのではなく、暮らし始めてから庭の活用方法を検討できる余地を残しておくのもよいでしょう。

ランニングコストを踏まえた費用計画を立てる

工事内容や素材によってメンテナンス費用は大きく異なります。そのため、庭づくりに払える費用を長期的に考えて計画を立てましょう。

メンテナンスの費用が予算以上に発生するケースもあります。ランニングコストを削減するためには、メンテナンスや手入れが少ない素材や設備を取り入れるようにしましょう。

実際の生活に沿った形でデザインする

庭のプランニングでは見た目に意識が向いてしまいがちですが、カーポートやガーデンルームなど生活に必要な設備についても考えましょう。カーポートがあれば雨の日でも濡れずに車に乗降できたり、黄砂や花粉の季節でも車が汚れにくかったりするなどのメリットがあります。

デザイン面で庭の要素を決めていくことも良いですが、実際の生活も想像しながら庭をデザインしていきましょう。


新築時に庭づくりを行った体験談

ここからは、実際に新築時に庭づくりを行った2つの体験談を見ていきます。新築時に庭づくりに注力した理由や良かったこと・悪かったことなどについてお話しいただきました。

また、今後庭をリフォームする予定があるか・その理由なども伺いました。

体験談@「最初から携わったので庭に愛着が湧いた」

まず40代女性の体験談を紹介します。

回答者 年齢 40代
性別 女性
新築時に庭づくりに注力した理由
  • 家族みんなの夢だったから。家族それぞれが自分なりの理想のお庭がありましたので、それをやってみようと思った
  • 新築のタイミングではないと、一旦住んでしまうと、なかなか出来ないのではないかとも思った
どんな庭にしたのか
  • オベリスクやつるのバラをメインにしたヨーロッパを意識した洋風の庭
  • 犬が自由に遊べるスペースを用意
新築時に庭づくりに注力して良かったこと
  • 最初から携われたことによって、庭への愛着がとても増した
  • 自分のイメージで完成したお庭を見るのが何より充実感と達成感があった
実際に生活してみて、ギャップがあった部分
  • 年をとった時の管理について考えられていなかった

新築時に一から庭づくりをしたという事例です。家族それぞれの理想の庭があり、新築のタイミングがいい機会だと思い、庭づくりに踏み切ったようです。

自分たちで考えて作った庭は愛着が湧くとのことで、庭で過ごす時間がより充実したものになっているようです。

体験談A「憧れの子どもとの庭遊びのために」

次に50代男性の体験談です。

回答者 年齢 50代
性別 男性
新築時に庭づくりに注力した理由
  • 結婚後10年間は庭のないマンションに住んでいたため、自由に庭いじりをしたり、子どもを遊ばせたりすることができなかった
  • 新築時に庭に花壇をつくり、芝生を植え、子どもと遊ぶことに憧れていた
どんな庭にしたのか
  • 子どもと遊べるように芝生を植えた
新築時に庭づくりに注力して良かったこと
  • 妻や子どもも庭づくりに興味を持って、一緒に庭づくりができた
実際に生活した後、ギャップがあった部分
  • 徐々に手入れをしなくなり、芝生が伸び放題になってきた

庭のない家から新築で引っ越したこの方は、家族で話し合いながら庭のプランニングを行ったとのことです。

庭に子どもと遊べるような芝生を植える場合は、手入れが必要なことをあらかじめ留意しておきましょう。


新築時に家と統一感のある素敵な庭をつくろう


ウッドテーブル・チェアーの置かれた庭の画像

本記事では、新築時に庭をつくるメリットとデメリットに触れつつ、庭づくりのポイントについて解説しました。

新築のタイミングで庭づくりを行うメリットは十分ありますが、必ずしも新築時に庭をつくり上げる必要はありません。将来的に不要な設備やメンテナンスが必要になるものを取り入れてしまうと、予算以上の費用が発生したり、手入れの手間に追われたりする可能性も考えられます。

暮らし始めてから、生活に沿った必要な設備や工夫を取り入れていくのも良いでしょう。

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