憧れの庭付き住宅を手に入れたものの、実際には庭の手入れが大変で困っている方が見受けられます。
人によっては、若い時は庭の手入れが苦にならなかったものの、年齢を重ねていくうちに大変に感じるようになることもあるでしょう。
本記事では「手入れのいらない庭とはどんな庭なのか」についてご紹介します。手入れのいらない庭のつくり方や体験談についても触れますので、庭の手入れを楽にしたい、手入れが簡単な庭をつくりたいと考えている方は参考にしてください。
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目次
せっかくの庭にはきれいな花や緑を植えて楽しみたい方は多いでしょう。しかし、緑豊かな庭を美しいままキープするには、定期的な草木の手入れが欠かせません。庭仕事は夏は暑く冬は寒い中での作業になるので大変だと感じることもあるでしょう。
そのため、手間のかかる庭仕事の頻度を減らせる庭が、手入れのいらない庭といえます。
手入れのいらない庭をつくるための具体的なポイントは次の2点です。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
手入れのいらない庭とは、雑草の生えにくい庭でもあります。
しかし、雑草の少ない庭を目指す場合でも、全面コンクリートにしてしまうことはあまりおすすめできません。全面コンクリートにすると、庭が殺風景になるだけでなく、夏場には照り返しで庭の温度が上がってしまいます。
舗装スペースと植栽スペースをバランスよく分けることで、雑草の生えにくい庭を目指しましょう。
加えて、宿根草や多年草を植えると、季節ごとに植物を植え替える手間を減らすことができます。
剪定頻度の高い庭木が多いと、手入れに手間がかかります。一般的には年に1〜2回の剪定が理想です。
庭木の種類によって剪定する時期は異なり、年に2回とすると一般的には次の通りです。
そのため、常緑樹・落葉樹ともに庭木にすると、剪定頻度が高くなってしまう点に留意しましょう。
落葉樹の場合、落ち葉などの片付けが必要になるため、手入れのいらない庭には常緑樹のほうが適しています。ハイノキやソヨゴなど、成長に時間のかかる常緑樹を選ぶとよいでしょう。
手入れのいらない庭をつくるには、雑草を生えにくくするための工夫が欠かせません。庭木を植えるのであれば、剪定頻度の低いものを選びましょう。
手入れのいらない庭は下記4つのステップで作っていきます。
それぞれについて、詳しく見ていきます。
庭の手入れを簡単にするだけでなく、使い勝手を良くするためにもゾーニングは欠かせません。ゾーニングとは、庭全体のスペースをそれぞれ用途別に使い分けることをいいます。
一般的に、庭の主な用途は次の2つです。
特に駐車場やアプローチ、遊びのスペースなど「使う」機能を求める場所は、実用性を重視して寸法や素材を選択します。
「見る」機能を求めるのは観賞のためのエリアです。主にこのゾーンに草木を植えることになります。植栽スペースを区切ることで、雑然とすることを防止します。
季節の花は華やかで季節感を演出できるため植えたいと考える方も多いでしょう。ただし、頻繁に植え替えが必要となるため手間がかかります。手入れの手間を減らし、手軽に季節の花を楽しみたい場合は、鉢植えを使いましょう。玄関先やアプローチなどに季節の花を1鉢置くだけで、華やかな印象をもたらします。
ゾーニングで「使う」場所を決めたら、歩く場所や駐車場部分には舗装を検討しましょう。この時、オシャレ感を重視するあまり、芝生や枕木、飛び石などを利用すると、後々雑草が生える要因になるため注意が必要です。
また、コンクリートの目地にタマリュウや芝生、玉石などを植える「草目地」を検討することもあるでしょう。草目地にすると、車がない時も庭のオシャレ度を保つことができるため人気の手法です。
※草目地の駐車場例
ただし、草目地にすると雑草が生えてくるため都度その処理が必要です。草目地に砂利を敷くという手法もありますが、場合によっては雑草が生えてくることがあります。雑草が生えてこないようにするためには防草シートの上に砂利を敷くなどの工夫が必要です。
手入れのいらない庭にするためには、草目地を小さな砂利を樹脂で固める「洗い出し」タイプにするなど、適切な素材を選択しましょう。
庭先を賑やかにする庭木を選ぶ際にも注意が必要です。
成長の遅い樹木を選ぶと、庭木の剪定頻度は少なくて済みます。落葉樹を選ぶと、季節によっては落ち葉が舞うため、落ち葉の片付けが必要になります。
できるだけ手入れのいらない庭にするためには、成長の遅い常緑樹を選ぶとよいでしょう。
自然のままの形がきれいな木を選ぶことも大切です。マツなどの木をきれいな形に保つにはプロによる定期的な剪定が欠かせません。そのような手間を省くには、アオダモやソヨゴなど、自然のままでも樹形がきれいなものを選ぶとよいでしょう。
また、病害虫が少なく育てやすい木にすると、手入れの手間を省くことが可能です。
庭の中にデッキやタイルなどを設置すると、くつろぎのスペースが確保できます。雑草が生えうるスペースの減少にもつながるため、手入れのいらない庭をつくる時に取り入れたいアイテムです。
ただし、この場合も手入れの頻度を減らすためには素材選びの工夫が大切になります。
天然木のウッドデッキは、天候の影響を受けて変色や色あせを起こしやすいのが難点です。一方、人工木を使ったデッキであれば、天然木よりも丈夫なのでメンテナンスの手間を大きく減らすことができます。特に、日陰の時間が多くなるスペースへの設置は、人工木がおすすめです。
手入れの少なさに加え、天然木のような手触りや雰囲気を求める方は、人工木のデッキを検討してみてください。
タイルデッキはレイアウトを自由自在に組めるのが強みです。日差しによる経年劣化の心配がなく、耐久性に優れている点もメリットです。デッキのメンテナンスの手間やコストを抑えたい場合にもおすすめの素材といえます。
ここでは、手入れのいらない庭づくりをした方の体験談を紹介します。
具体的な施工例は次の通りです。
庭づくりを工夫することで、草むしりや落ち葉の片付けなどの庭の手入れにかかる手間や時間が激減したという喜びの声が寄せられています。
30代女性の体験談です。
回答者 | 年齢 | 30代 |
---|---|---|
性別 | 女性 |
この方は、庭の手入れにかけられる時間がなく、木を少なくし剪定や落ち葉の処理を省ける庭を作ったそうです。手入れのかからない庭作りが出来ましたが、植える植物が限定されることで華やかな庭を作りづらいなどのデメリットもあるようです。
40代女性の体験談です。
回答者 | 年齢 | 40代 |
---|---|---|
性別 | 女性 |
この方は、子育てや農業の繁忙期で庭の手入れができる方がいなかったことで庭を改善することにしたそうです。虫等の問題も今後気になるところですが、これまで庭の手入れをしてきた義両親の負担が減ったことがメリットになっています。
庭は家のイメージを左右する大事な場所です。家を建てる際、庭にこだわりたい方は多いでしょう。一方で、老後に向けて、あまり手入れのいらない庭を導入したいと考える方は少なくありません。
手入れのいらない庭にするために押さえておきたいのは次の2点です。
雑草が生えにくい庭をつくるには、ゾーニングが欠かせません。庭をスペースごとに目的別に分け、植栽スペースを限定的なものにしましょう。
庭木の剪定頻度を下げるためにおすすめの樹木は、成長の遅い常緑樹です。シンボルツリーを決める際の参考にしてください。
庭にくつろぎのスペースをつくるためにウッドデッキなどを設ける方もいるでしょう。その際は、天然木よりも人工木のほうがメンテナンスの手間やコストを削減できます。
手入れの楽な庭を設計するためには、庭木の選び方、使用する素材の選び方など、考えるべき様々なポイントがあります。
また、庭を目的別にゾーニングするといっても、そもそも庭にどのような目的を持たせればよいのか頭を悩ませる方もいらっしゃるでしょう。ゾーニングについても、プロと相談して決めたいと思う方は大勢いらっしゃいます。
LIXILでは、庭づくりのご相談にも応じています。無料のオンラインショールームのため、ご自宅からお気軽に相談が可能です。
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