ウッドデッキをDIYで作成した場合、自分好みのデザインにしやすくなります。
また、施工業者に依頼する場合に必要な工事費が発生しないため、費用を抑えられる傾向にある点が利点です。
本記事では、ウッドデッキをDIYで作る際に必要な道具や木材、流れについて、体験談も交えて解説します。ウッドデッキをDIYで作ってみたいという方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
ウッドデッキのDIYで必要な道具と用途は次のとおりです。
道具 | 主な用途 |
---|---|
インパクトドライバー |
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丸ノコ |
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カットソー |
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電動サンダー |
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接合プレート |
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手のこぎり |
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水平器 |
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墨ツボ |
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差し金 |
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メジャー |
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ハンマー |
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水盛缶またはレーザー墨出し器 |
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用意しなければならない道具は多いものの、ホームセンターで購入できるものがほとんどです。ウッドデッキのDIYを検討している方は、近くのホームセンターに道具が置いてあるか確認しておきましょう。
ウッドデッキをDIYで作る際に使用する木材は、一般的に天然木材と人工木材(樹脂木)の2種類があります。
ここでは、天然木材と人工木材の特徴の違いについて見ていきましょう。
天然木材は人工的な加工が施されていない、本物の木材を指します。加工されていない木材のため、自然そのものの風合いや質感を楽しめる素材です。
加工が難しく、木材によっては早く劣化が進む点がデメリットです。そのため、防腐・防虫の処理や塗料の塗布などの定期的にメンテナンスを行なわなければなりません。
人工木材とは、木粉に樹脂などを混ぜて加工された人工的な木材です。天然木材と比較すると、扱いやすく、耐久性に優れている点がメリットです。特に、湿気で腐ることがない、シロアリによる食害の心配もほとんどいらないなどが、人工木材が耐久性で優れている点です。
メンテナンス不要で、経年劣化が起こりにくいため、ウッドデッキの素材として主流になっています。
ただし、人口木材は天然のものに比べて初期費用がかかる点や、夏の暑い日には、人口木材の表面が熱くなりやすい点がデメリットです。
人口木材はカラーバリエーションが豊富なため、デザイン性に優れたウッドデッキが作りたい方におすすめです。
ウッドデッキをDIYで作る流れは次のとおりです。
計測や直角出しなど専門的な知識と技術が求められます。DIYの初心者向けに「組み立てキット」も販売されているため、不安な方は組み立てキットを用意するとよいでしょう。
図面は正確なウッドデッキを作るために重要なものです。中には、図面を描かず頭の中でイメージして作る方もいます。しかし、出来る限りミスを少なくし、早く作業を進めるためには、材料のサイズやビスの位置など図面に描き出しておくとよいでしょう。
基礎と床作りのポイントは次の3つです。
図面を描く際に、基礎石の数と束柱の本数を決めておきましょう。一般的に束柱を設置する間隔の目安は90〜120cmにつき1本です。必要数を把握した上で設置すると、根太や床板のたわみを防ぐことが可能です。
ウッドデッキの床材を固定後は、目隠しフェンスや柵などを作り、仕上げていきましょう。
長く伸ばした束柱にフェンス用の板材を張り、必要な板材は住宅に接していないウッドデッキの側面の数と同じ枚数を用意します。たとえば、長方形のウッドデッキの場合、必要な板材は正面1枚と側面2枚の計3枚です。
ウッドデッキと地面の間に広い隙間がある場合、階段を作ると良いでしょう。
地面が土の場合、基礎作りも必要です。土を床堀りし、コンクリート平板などの基礎を固定しましょう。
DIYで屋根を作る場合、束柱を長く設置しておくとよいでしょう。長く設置した束柱の上にそのまま屋根を取り付けることが可能です。
簡単に設置できる点はメリットですが、台風などの強風で飛ばされないように固定する必要があります。
ここからは、ウッドデッキをDIYで作る場合と施工業者に依頼する場合のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
設計や制作に不安を感じている場合、DIYではなく、施工業者に依頼するというのも1つの選択肢です。
DIYで作るメリットは自由度が高く、施工費用を抑えられる点です。また、日曜大工の趣味の1つとしても楽しめるでしょう。
DIYでは自分のイメージしたウッドデッキを図面に描き、自由に設計できます。既製品ではなく、オリジナリティのあるウッドデッキを作れる点が大きなメリットです。
加えて、DIYの場合、必要最低限の道具と木材を用意すれば作業を始められるため、施工業者に依頼するよりも安く作れる傾向にあります。
日曜大工を楽しめる点もメリットです。自分1人ではなく、家族や友人たちと作業をすると、より楽しみながら進められるでしょう。また、ウッドデッキを自分で作った達成感も得られます。
DIYで作るメリットだけではなく、デメリットもあります。
手順を理解すればDIYで作れるものは多いといえますが、専門の知識や技術がなければ失敗したり、すぐ壊れてしまったりする可能性も想定しておかなければなりません。
手順通りに進めても、ウッドデッキをゼロから作るのは難易度が高いといえます。たとえば、次のような失敗をしてしまうケースも多くある点は知っておきましょう。
失敗しないためにも正確に水平・垂直を測り、木材を加工する技術が求められます。時間がかかりすぎて挫折する可能性も想定しておきましょう。
DIYで作成した場合、ネジが緩みやすくなり、すぐ壊れてしまう場合もあります。すぐに壊れないように作るためには、mm単位で調整する精密さが大切です。
しかし、いくら注意深く施工した場合でも、施工業者と同様のレベルで精密な調整は難しいといえるでしょう。
DIYの経験にもよりますが、小規模で単純な形状になってしまう可能性も否定できません。特にDIY初心者の場合、複雑なデザインの施工は難しいでしょう。
フェンスやステップなどの設置も考慮すると、施工業者などのプロに依頼した方が安全・安心です。
ウッドデッキを施工業者に依頼するメリットは、次の2つです。
DIYで施工した場合は作業が思ったよりも進まず、ウッドデッキの設置に1ヵ月もかかってしまうケースも想定されます。一方、施工業者の場合、簡単な施工であれば最短2〜3日で完成するケースもあります。
また、施工業者に依頼すれば防腐・防虫処理が施されている木材を選ぶことも可能です。そのため、メンテナンスの頻度を少なくすることができます。
DIYで失敗して作り直したり、工具や木材を揃えたりする手間を省きたい場合は、施工業者に依頼するとよいでしょう。
施工業者に依頼するデメリットは次の2つです。
施工業者に依頼する場合、ウッドデッキの本体価格と工事費がかかるため、費用が高くなる傾向があります。
また、決められたデザインや配色から選ぶため、DIYよりも自由度はやや低くなるでしょう。
ここからは、実際にウッドデッキをDIYした方の2つの体験談を見ていきます。ウッドデッキをDIYした理由や費用などについてお話しいただきました。
また、今後ウッドデッキをリフォームする予定があるか・その理由なども伺いました。
まず40代女性の体験談を紹介します。
回答者 | 年齢 | 40代 |
---|---|---|
性別 | 女性 |
こちらの方はコストを抑えるために、ウッドデッキのDIYを行いました。ホームセンターで購入した天然木に防腐剤を塗装し、旦那さんと組み立てて、良い思い出になったそうです。
DIYは費用が抑えられて良かったそうですが、時間がかかってしまったり見た目の手作り感で気になる部分があったようです。
次に40代男性の体験談です。
回答者 | 年齢 | 40代 |
---|---|---|
性別 | 男性 |
こちらの方は市販のものではスペースに合うものが見つからず、DIYでウッドデッキを作成されました。希望のサイズのウッドデッキを、ご自身が希望する位置に設置出来てDIYには満足しているそうです。
木材の損傷が激しいため、デッキの足の素材をアルミに変更するリフォームも検討されているようです。
本記事ではウッドデッキをDIYで作る方法を解説しました。
DIYでウッドデッキを作る場合、使用する木材からデザインまで全て自分で設計します。デザインの自由度が高く、オリジナリティに溢れたウッドデッキを作れる点がメリットです。
しかし、耐久性を担保するためには、正確に水平や垂直を測り、mm単位で調整しなければなりません。専門的な知識や技術が求められることもあります。加えて、DIYに慣れていない場合、施工に時間がかかり、挫折してしまう可能性も想定されます。
ウッドデッキをDIYで作りたいと考えている方は、メリットとデメリットを理解し、慎重に検討しましょう。
ウッドデッキをDIYで作るのが不安で、一度プロに相談してみたいという方もいるのではないでしょうか。
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