勝手口の屋根には雨よけや目隠しの効果があります。新築時には設置していなかったが、住んでいるうちに必要性を感じ、後付けをしたいという方も多いのではないでしょうか。
勝手口に設置できる屋根のタイプは、一般的に柱付きと柱なしの2つです。それぞれの特徴が異なるため、屋根の目的に合わせたタイプを選択することが大切です。
本記事では、勝手口に屋根があるメリットにふれつつ、屋根のタイプと特徴、屋根を後付けするときのポイントも見ていきます。
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※記事内での費用はあくまで目安の金額で、住宅環境や情勢によって、費用が前後する可能性があります。実際の金額は施工業者にご確認ください。
日本大学工学部 建築学科 卒業。1988年から現在まで、ゼネコンから地元工務店で建築士としてで活動中。
【保有資格】目次
戸建て住宅の勝手口は、ゴミ出しや洗濯物を干す等の用途で使用する裏の出入口です。
また、勝手口の外側に設けられた家事スペースを「サービスヤード」と呼び、一時的な荷物の保管やゴミ置き場、洗濯の物干し場所として活用されるケースが多くあります。
勝手口の屋根は、サービスヤードに行くときに雨よけや目隠しになる点がメリットです。ここでは、具体的なそれぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
勝手口に屋根を設置すると、雨が降っていても濡れにくい点が魅力の1つです。
勝手口からゴミ出しなどで外に出る際には、屋根が雨よけになります。屋根があることで、履物を履き替えるタイミングで、傘を差さなくても濡れずに済みます。
勝手口から外に出るための履物も、屋根があることで外に置いても濡れる心配が少なくなるでしょう。
また、大きなサイズの屋根を取り付け、勝手口の近くに物置を設置すれば、雨に濡れることなく物置へ移動することも可能です。
取り付ける屋根のデザインやタイプによって目隠し効果が期待できます。屋根だけでなく、目隠しパネルなどを取り付けると、勝手口のドアを開けても外から室内が見えにくくなります。
近隣の住居と近い場合や勝手口が道路に面しており、視線が気になっているといった場合は、屋根と目隠しパネルの取り付けを行うとよいでしょう。
勝手口に取り付ける屋根のタイプは、次の2種類に分けられます。
ここでは、それぞれの特徴を詳細にみていきます。自宅の勝手口に適したタイプを選択しましょう。
柱付きの屋根は、外壁に固定した屋根を2本の柱で支えるタイプです。
柱で屋根を支えるため、強度が高くなる点と屋根とともに目隠しパネルを設置できる点が利点です。
柱を設置せず、屋根だけを外壁に固定するタイプです。スッキリとしたデザインになり、狭いスペースにも設置できる点がメリットです。視界に入る柱がないため、室内からの眺めは設置前とほとんど変わりません。
一方で、強度が低く、目隠しパネルの併用はできない点がデメリットといえます。
ここからは、勝手口の屋根を後付けするときのポイントについて見ていきましょう。
目的はなにか、スペースはどの程度あるか、地域の気候に対応しているかを確認することが大切です。
屋根を設置する際は、目的に合わせたものを選ぶことが大切です。たとえば、目的に合わせて次のような選び方があります。
目的 | どんな屋根を選ぶべきか |
---|---|
勝手口からすぐ近くのスペースまで雨に濡れずに行き来したい | 大きめのサイズの屋根 |
雨よけだけではなく、勝手口付近に自転車を置いたり、洗濯物を干したりするスペースを確保したい | |
勝手口から室内が見えないように目隠しにしたい | パネルを取り付けられるように柱付きの屋根 |
目的ごとに適した屋根のサイズやタイプは大きく異なるため、それぞれの目的に合わせたものを選択しましょう。
購入・施工前に屋根を設置するスペースは事前に確認しましょう。
家の外壁によっては、屋根の取り付けに対応できないケースもあります。加えて、屋根を後付けする工事によって外壁にビスを固定した場合、ハウスメーカーの保障対象外になってしまうこともあります。
事前にどんなサイズ・タイプの屋根が設置できるかを確認しておくことが重要です。
お住まいの地域の気候に対応しているかを確認することも大切です。
たとえば、強風が吹きやすい海沿いの地域や台風がよく通過する地域では、耐風圧の機能を備えた商品を選ぶとよいでしょう。積雪量が多い豪雪地帯は耐積雪の強度も確認する必要があります。
風が強い地域や積雪量が多い地域は、強度が高い柱付きの屋根がおすすめです。
ここでは、勝手口の屋根を後付けする場合の設置・工事費用の相場を見ていきます。
また、本体費用や工事費用は材質や耐積雪・耐風強度、住宅環境によって変動するため、具体的な費用に関しては施工業者にご相談ください。
柱がある屋根の費用相場は、施工費用を含めると9万〜27万円程度です。
設置するデザインによって費用が異なるため、具体例を見ていきましょう。
勝手口の屋根の機能 | 設置理由 | 施工費用 |
---|---|---|
前面パネル付き | 目隠しのため | 11万〜34万円 |
フェンス付き(パネル・境界部分) | サービスヤードにするため | 21万〜44万円 |
屋根に加え、どんなオプション(パネル・フェンスなど)を付けるかによって、施工費用は異なります。
柱がない屋根の費用相場は次のようになります。
勝手口のドアのサイズ分のみ取り付ける場合、柱付きの屋根と比較すると低価格で設置できるでしょう。
本記事では、勝手口の屋根のタイプや後付けするときのポイントについて解説しました。勝手口の屋根のタイプは一般的に柱付きと柱なしの2つのタイプに分かれます。
柱付きの屋根は2本の柱で屋根を支えるため、強度が高く、目隠しパネルの取り付けが可能です。一方、柱なしの屋根は外壁に屋根を取り付けるため、強度は低くなりますが、スッキリとしたデザインで狭いスペースでも設置できます。
勝手口の屋根を後付けするときのポイントは、目的を明確にすることです。たとえば、雨よけとして設置したい場合と洗濯物を干すために設置したい場合では、屋根のサイズや併用して取り付けたい商品などは異なるでしょう。
お住まいの地域の気候に合わせた機能の屋根を選択することも大切です。勝手口の屋根の目的を明確にし、適切な商品を選択しましょう。
一口に勝手口の屋根と言っても、多種多様の商品があり、機能も大きく異なります。そのため、具体的にどの屋根を選んだらよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
LIXILのオンラインショールームでは勝手口の屋根に関するご相談も受け付けています。「勝手口の雨よけとして屋根を設置したい」「道路から勝手口の中が見えないような目隠しパネルを屋根と一緒に取り付けたい」などの要望をヒアリングし、おすすめの商品をご案内します。
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