サンルーム・テラス囲いの後付けポイント|それぞれの費用も解説

洗濯物が干されているサンルーム・テラス囲いの画像

サンルーム・テラス囲いは雨の侵入を防ぎ、物干し場や遊び場のスペースとして利用できる空間です。

サンルームは商品によって差があるものの、水密性や気密性が高い傾向があるため、第二の部屋としても利用できます。一方、テラス囲いは施工日数が短く、格安で設置ができるため、より多くの方におすすめな商品です。

本記事ではサンルーム・テラス囲いの特徴と違いに触れつつ、後付けする際のポイントについて詳しく見ていきます。

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※記事内での費用はあくまで目安の金額で、住宅環境や情勢によって、費用が前後する可能性があります。実際の金額は施工業者にご確認ください。

出口慎一

費用についての監修

出口慎一

日本大学工学部 建築学科 卒業。1988年から現在まで、ゼネコンから地元工務店で建築士としてで活動中。

【保有資格】
  • 一級建築士
  • 二級建築施工管理技士
  • 二級管工事施工管理技士
  • 宅地建物取引士
  • 福祉住環境コーディネーター二級

サンルーム・テラス囲いとは?

サンルーム・テラス囲いとは、庭先にせり出し、ガラス窓に覆われているスペースを意味します。ガラス張りのため、室内に日光を多く採り入れることが可能です。

全方位からガラス窓を開閉できるように設計されているガーデンルームと呼ばれるスタイルもあります。サンルームやテラス囲いと比較すると、ガーデンルームはより庭に近い設計になっている点が特徴です。

ここでは、サンルームとテラス囲いの特徴と違いについて詳しくみていきましょう。

サンルームの特徴

日光を全面から取り入れられる点が大きな特徴です。サンルームを設置することで、庭と室内をつなぐ開放感のある空間になります。

雨や風、花粉を防げるため、物干し場のスペースとして利用するケースも少なくありません。ペットや子どもの遊び場、カフェスペース、ホームパーティーのスペースとしてなど、さまざまな用途に活用できます。

商品によっては水密性や気密性が高いものがあり、冬の季節は冷気を遮りつつ、日光の暖かさを採り入れることが可能です。しかし、夏場は暑くなってしまう傾向にある点がデメリットです。

テラス囲いの特徴

テラス囲いはテラス屋根にガラス窓や入口のドアを取り付けた商品で、簡易的な雨風よけのスペースです。

サンルームと比較すると施工全体の費用が抑えられる点が大きなメリットです。水密性と気密性はサンルームよりは劣るものの、軽い風雨は防げるため、物干し場や一時的な遊び場のスペースとしては利用できます。

また、固定資産税の課税対象とならない場合もあるため、より格安で取り付けが可能です。

サンルームとテラス囲いの違い

ここでは、サンルームとテラス囲いの違いを比較します。

項目 サンルーム テラス囲い
イメージ 住宅の一部 テラスのオプション
屋根に使用される主な素材 ガラス ポリカーボネート
メリット
  • 水密性や気密性に優れている
  • 冷気を遮りつつ、日光の暖かさを取り入れる
  • 施工日数が短い
  • 安価で設置できる
デメリット
  • 夏場は暑くなりやすい
  • 水密性や気密性が低い
  • 気温の影響を受けやすい
コンクリートの基礎工事の必要性 あり なし
費用相場 50万〜80万円 30万〜55万円
固定資産税 対象 自治体による

サンルームとテラス囲いの大きな違いは、コンクリートの基礎工事の有無と固定資産税の課税対象かどうかです。

サンルーム・テラス囲いの後付けのポイント

サンルーム・テラス囲いの画像

サンルームやテラス囲いは後付けの場合、設置スペースだけでなく、建ぺい率や固定資産税の対象かを把握する必要があります。

ここからは、下記のサンルームやテラス囲いを後付けする際のポイントをみていきましょう。

  • 設置の目的はなにか
  • どの階に設置するか
  • 建ぺい率に問題はないか

設置の目的はなにか

物干し場のスペースとして利用したい場合、テラス囲いの設置で十分といえます。

テーブルやチェアなど家具を置き、カフェスペースや第二の部屋として利用したい場合は、水密性と気密性に優れたサンルームの設置がおすすめです。

どの階に設置するか

使い方や間取りに合わせて、どの階にサンルームやテラス囲いを設置するかを検討しましょう。

1階は出入りがしやすく、夏に暑くなりにくいです。遊び場や部屋として利用する場合、1階に設置するとよいでしょう。

2階以上の階は周囲に建物がある確率が低く、1階よりも風通しや日当たりが良くなります。そのため、洗濯物を干すスペースとして利用する場合は、2階以上の階に設置するとよいでしょう。

2階以上の場合、1階よりも侵入される可能性が低くなるため防犯面からも安心です。

建ぺい率に問題はないか

サンルームやテラス囲いを設置する場合、建ぺい率に問題がないかを事前に確認する必要があります。建ぺい率とは敷地内に建てられる建物の面積の割合です。建ぺい率を超える場合、建物の建設は許可されません。

建ぺい率の算出方法は次の通りです。

  • 建ぺい率=建物の面積÷敷地の面積×100%

素人では測量を行い、正確に算出することは難しいため、業者に依頼することを推奨します。また、自治体によっても建ぺい率が異なるため注意が必要です。

固定資産税が増えるか

サンルームは屋根や柱が存在するため、住宅の一部とみなされます。そのため、固定資産税の課税対象となり、税金の支払いが必要です。

テラス囲いの場合、自治体によって固定資産税の対象になるかどうかが変わります。固定資産税の課税対象となった場合、長期的な税金の支払いが発生するため、事前に自分の住んでいる自治体に確認しておきましょう。

サンルーム・テラス囲いの設置・工事費用

サンルーム・テラス囲いの設置方法として、DIYで自作する方法や施工業者に依頼する方法があります。

ここでは、それぞれの設置・工事費用についてみていきます。

DIY

サンルームの場合、本体の設置工事に加え、コンクリートの基礎工事が必要です。本体の設置費用は30万〜50万円程度で、基礎工事の費用は10万円程度が目安になります。

テラス囲いの材料はホームセンターやネットショップなどで販売されています。材料を用意するために必要な費用は20万〜40万円程度です。

しかし、サンルームもテラス囲いも専門的な知識や技術が求められる作業があるため、施工業者に依頼することをおすすめします。

施工業者

施工業者に依頼する場合、テラス囲いは30万〜70万円程度で設置可能です。

設置費用はテラス囲いの種類やサイズ、設置場所などによって費用が大きく異なり、デザイン次第では150万〜300万円程度の費用になるケースもあります。

サンルームの場合、小さなサイズでも140万円程度の費用がかかるでしょう。また、カーテンレールや換気扇などオプションを追加するとその分費用はふくらみます。

サンルーム・テラス囲いの後付けは事前に調べてから行おう

ガーデンルームの画像

サンルームとテラス囲いの大きな相違点として、コンクリートの基礎工事の有無と固定資産税の課税対象かどうかが挙げられます。サンルームの場合、コンクリートの基礎工事が必要です。加えて、固定資産税の課税対象になるため、設置費用や税金の支払い額にも影響する可能性があり、格安で設置したいという方はテラス囲いを検討するとよいでしょう。

また、建ぺい率に問題がないかを事前に確認する必要があります。建ぺい率は素人では算出が難しいため、施工業者に相談するとよいでしょう。

テラス囲い・ガーデンルームの取り付けはLIXILにご相談ください

テラス囲い・ガーデンルームを取り付けるために、事前に建ぺい率や設置・工事費用を確認したいという方もいるでしょう。

LIXILのオンラインショールームではテラス囲い・ガーデンルームの取り付けに関するご相談も受け付けています。オンラインのビデオ通話で要望を伺い、理想のイメージに近づけるようご紹介します。

オンラインで完結するため、実際に自宅のサンルームやテラス囲いを設置する場所のサイズを測りながら相談できる点が魅力です。

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