仕事や子育てなどで宅配物を受け取れない時間帯が多く、宅配ボックスの設置を検討している人もいるでしょう。
宅配ボックスは簡易的なものであれば、DIYで作成できます。しかし、簡単に設置できるとはいえ、盗難や破損への対策を講じる必要があります。
そこで、今回は宅配ボックスをDIYで作る方法や気をつけたいデメリットと対策について詳しくみていきましょう。
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目次
宅配ボックスを自宅に用意する方法は下記の3つがあります。
費用を抑えた、簡易的な宅配ボックスを設置したい人にはDIYで作成したものか、市販のものを自分で設置するとよいでしょう。
ここでは、3つの方法を詳しく見ていきます。
市販の収納ボックスを購入し、宅配ボックスとして使用する方法があります。デザインやサイズにこだわりたい場合、板材を購入し、木製の宅配ボックスをDIYで自作するとよいでしょう。
木製の宅配ボックスに使用する材料は、基本的に単価が安く加工しやすいため、初心者でも簡単にDIYできます。
簡易設置タイプの宅配ボックスを購入し、自分でワイヤーなどで固定して設置する方法があります。工事の必要がないため、賃貸や集合住宅に設置したい場合に向いている方法です。
しかし、簡易的に設置できるため、ボックスごと盗難される恐れがあります。そのため、なるべく安全性の高い商品を選ぶことが大切です。ワイヤーが付属しており、フェンスやドアノブに固定できるタイプの宅配ボックスを選びましょう。
固定式の宅配ボックスを購入し、その後、工務店やリフォーム会社などの施工業者に設置を依頼する方法です。一般的に、固定式の宅配ボックスは埋め込み型とアンカー固定型の2種類があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
埋め込み型 |
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アンカー固定型 |
|
壁への埋め込みや地面への固定の工事を行うため、宅配ボックスを盗難される心配はありません。簡易的な宅配ボックスと比較すると、設置費用は高額になるものの、安心して利用できるでしょう。
アンカー固定型の場合は、コンクリートの基礎造りや台座の位置合わせなど専門的な技術が必要になるものの、DIYでも設置できます。
ここでは、宅配ボックスをDIYで作る際に必要な道具をみていきます。
必要な道具は宅配ボックスの種類や素材、設置方法によって異なります。
宅配ボックスの種類 | 必要な道具 |
---|---|
木製の宅配ボックス |
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アンカー固定型 |
|
簡易的なボックスの場合、購入した商品を設置すれば取り付け完了です。特に道具は必要ありません。
ここでは、設置方法が最も簡単な簡易ボックスを作る際に必要な材料に焦点をあてて解説します。
簡易ボックスをDIYで作る際に必要な材料は次の通りです。
南京錠はU字の部分が長く、ボックスの鍵穴のサイズに適したものを選びましょう。案内用紙は宅配業者に宅配ボックスであることを伝えるために用意します。
宅配ボックスをDIYで作りたいものの、どのような流れで進めればよいのか分からないという人もいるでしょう。
ここからは、宅配ボックスをDIYで作る下記の流れをみていきます。
玄関スペースにどれくらいのサイズの宅配ボックスを設置できるかを確認しましょう。大きな荷物でも入るように、宅配ボックスは大きめのサイズを選択することがポイントです。
しかし、アパートやマンションの場合、建築基準法施行令において「住室の床面積の合計が100平方メートルを超える階の廊下幅は、両側に居室がない廊下の場合1.2メートル以上開けておく必要がある」と定められているため注意が必要です。また、居室がある場合は、1.6メートル以上開けなければなりません。
そのため、アパートやマンションの場合、住室の床面積の合計が100平方メートルを超える階かどうかを事前に確認する必要があります。該当する場合、廊下幅を念頭に置き、宅配ボックスのサイズを選びましょう。
宅配ボックスに配達された宅配物の盗難対策を行いましょう。盗難対策の1つとして、ワイヤーで固定する方法があります。ワイヤーの片側を柱やフェンスに固定し、もう片側は南京錠に通します。南京錠を施錠することで、宅配ボックスと柱を固定できるため盗まれにくくなるでしょう。
しかし、配達前に南京錠を施錠してしまうと、宅配業者が宅配物を宅配ボックスの中に入れられません。そのため、宅配物が届くまでは、南京錠を施錠しないように注意が必要です。
配達完了の証明として、受け取りサインや印鑑が必要なケースがあります。宅配業者が使用できるようにボックス内に印鑑を入れておきましょう。
簡単に押せるように朱肉不要の印鑑を宅配ボックスに用意します。悪用防止のため、宅配ボックスに入れる印鑑はインキ浸透印などの簡易印がおすすめです。
印鑑は宅配ボックスの中の目に留まりやすい位置にフックなどに掛けて固定しましょう。
宅配業者に向けて、荷物を入れてほしい旨と使用方法を書いた案内を目立つ場所に貼ります。濡れてしまうのを防ぐために、パウチ加工したりクリアファイルに入れたりするとよいでしょう。
木製の宅配ボックスの場合、雨に濡れてしまうと腐敗しやすくなります。また、宅配ボックスの隙間から雨が入り込み、荷物が濡れてしまう可能性もあります。
雨よけ対策として、宅配ボックスは防水性能のある商品を購入し、屋根の下に設置しましょう。また、DIYで庇(ひさし)を設置したり、透明な雨よけカバーを自作したりといった方法もあります。
宅配ボックスをDIYで作るメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットを把握し、施工業者に依頼するか、DIYで自作するかを判断しましょう。
ここからは、DIYで作るメリットとデメリットを詳しくみていきます。
大きなメリットは本体価格を含めた設置費用が安い点です。安価な商品であれば、2,000~5,000円程度で作成できます。
また、簡易的な商品の場合、市販のボックスを購入し設置するだけで取り付けが完了するため、作業時間は1時間もかかりません。
なるべく費用や手間を減らしたい人にとっては嬉しいメリットといえます。
宅配ボックスをDIYで作るデメリットは防犯性の低さです。ワイヤーや南京錠などで防犯対策を講じていても、ワイヤーの切断や鍵の破壊によって宅配物が盗まれるケースもあります。
盗難に遭った場合、宅配業者の責任になる可能性は低いため、宅配ボックスの使用は自己責任のもとで行わなければなりません。防犯対策として、宅配ボックスが映る位置への防犯カメラの設置を検討しましょう。
また、自作の場合、宅配業者が宅配ボックスに気づかない可能性もあります。加えて、宅配業者によっては自作の宅配ボックスに宅配物を入れることを禁止しているケースもあります。そのため、時間をかけてDIYで作っても活用できない可能性も否定できません。
その他、市販のものと比較すると強度が低く、雨風や台風で壊れてしまう可能性があります。
ここでは、宅配ボックスをDIYで作った体験談をみていきます。実際に作ってみて良かったこと・ギャップがあった部分も掲載するため、参考にしてみてください。
まず、30代女性の体験談です。
回答者 | 年齢 | 30代 |
---|---|---|
性別 | 女性 |
こちらの方は、雨や風による影響を意識し、頑丈な宅配ボックスを作っています。しかし、見た目から宅配ボックスとして認識されなかったため、宅配業者が宅配物を持ち帰ってしまったことがあったとのことです。
宅配ボックスとして認識してもらうために、表札やインターフォンの付近など目立つ場所に宅配業者に向けた案内用紙を張っておきましょう。
続いても、30代女性の体験談です。
回答者 | 年齢 | 30代 |
---|---|---|
性別 | 女性 |
こちらの方は、仕事と子育てで日々忙しく過ごしており、なかなか宅配便を受け取れなかったため、宅配ボックスをDIYで作りました。DIYで作成したため、住宅にあわせた色味の宅配ボックスにできたとのことです。
水はけが良くなるように屋根を斜めにしたものの、荷物が入りきらず濡れてしまっています。大きな荷物を購入する可能性を考慮し、設置スペースに余裕がある場合は大きなサイズの宅配ボックスにするとよいでしょう。
本記事では、宅配ボックスをDIYで作る方法や気をつけたいデメリットについて解説しました。
宅配ボックスは簡単にDIYで自作できます。しかし、簡単に設置できるものの、盗難や雨風による破損の可能性も想定されます。
また、宅配業者によっては自作の宅配ボックスに宅配物を入れることを禁止している業者もあるため、活用できないケースも少なくありません。
自作したいものの、うまく作れるのか不安に思っている人は、施工業者に依頼するのも選択肢の1つです。
LIXILのオンラインショールームでは宅配ボックスに関するご相談も受けつけています。選任のコーディネーターがお客様のご要望を伺い、多種多様な宅配ボックスの中から理想に近いものをご紹介します。
また、オンラインで自宅にいながら気軽に相談できる点も魅力といえるでしょう。オフラインとは異なり、店舗までの移動時間を確保する必要はありません。
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