宅配ボックスはDIYで作れる! 作成方法や気をつけたいデメリットも解説

宅配ボックスのDIYの画像

仕事や子育てなどで宅配物を受け取れない時間帯が多く、宅配ボックスの設置を検討している人もいるでしょう。

宅配ボックスは簡易的なものであれば、DIYで作成できます。しかし、簡単に設置できるとはいえ、盗難や破損への対策を講じる必要があります。

そこで、今回は宅配ボックスをDIYで作る方法や気をつけたいデメリットと対策について詳しくみていきましょう。

最短15分で無料相談!
LIXILのオンラインショールームで宅配ボックスの相談をする

宅配ボックスを自宅に用意する方法

宅配ボックスを自宅に用意する方法は下記の3つがあります。

  • 簡易的な宅配ボックスをDIYで作って設置する
  • 市販の宅配ボックスを自分で設置する
  • 施工業者に依頼する

費用を抑えた、簡易的な宅配ボックスを設置したい人にはDIYで作成したものか、市販のものを自分で設置するとよいでしょう。

ここでは、3つの方法を詳しく見ていきます。

簡易的な宅配ボックスをDIYで作って設置する

市販の収納ボックスを購入し、宅配ボックスとして使用する方法があります。デザインやサイズにこだわりたい場合、板材を購入し、木製の宅配ボックスをDIYで自作するとよいでしょう。

木製の宅配ボックスに使用する材料は、基本的に単価が安く加工しやすいため、初心者でも簡単にDIYできます。

市販の宅配ボックスを自分で設置する

簡易設置タイプの宅配ボックスを購入し、自分でワイヤーなどで固定して設置する方法があります。工事の必要がないため、賃貸や集合住宅に設置したい場合に向いている方法です。

しかし、簡易的に設置できるため、ボックスごと盗難される恐れがあります。そのため、なるべく安全性の高い商品を選ぶことが大切です。ワイヤーが付属しており、フェンスやドアノブに固定できるタイプの宅配ボックスを選びましょう。

施工業者に依頼する

固定式の宅配ボックスを購入し、その後、工務店やリフォーム会社などの施工業者に設置を依頼する方法です。一般的に、固定式の宅配ボックスは埋め込み型とアンカー固定型の2種類があります。

種類 特徴
埋め込み型
  • 自宅の壁などに埋め込んで設置する
アンカー固定型
  • 基礎造りがある
  • コンクリート床やタイル床など平坦な場所に接続部材を取り付けて固定する

壁への埋め込みや地面への固定の工事を行うため、宅配ボックスを盗難される心配はありません。簡易的な宅配ボックスと比較すると、設置費用は高額になるものの、安心して利用できるでしょう。

アンカー固定型の場合は、コンクリートの基礎造りや台座の位置合わせなど専門的な技術が必要になるものの、DIYでも設置できます。

宅配ボックスをDIYで作る際に必要な道具

宅配ボックスのDIYの作業画像

ここでは、宅配ボックスをDIYで作る際に必要な道具をみていきます。

必要な道具は宅配ボックスの種類や素材、設置方法によって異なります。

宅配ボックスの種類 必要な道具
木製の宅配ボックス
  • 木材
  • ノミ
  • 塗料
  • ポケットホールジグ
  • 電動サンダー
  • ボンド(接着剤)
  • コーナークランプ
  • トンカチ
  • ビス
  • サンドペーパー
アンカー固定型
  • ハンマー
  • ドライバー
  • ドリル
  • レンチ
  • 固定用のブロック
  • 金具

簡易的なボックスの場合、購入した商品を設置すれば取り付け完了です。特に道具は必要ありません。

宅配ボックスをDIYで作る際に必要な材料

ここでは、設置方法が最も簡単な簡易ボックスを作る際に必要な材料に焦点をあてて解説します。

簡易ボックスをDIYで作る際に必要な材料は次の通りです。

  • 簡易ボックス
  • ワイヤー
  • 南京錠(カギ)
  • 印鑑
  • 宅配業者に向けた案内用紙

南京錠はU字の部分が長く、ボックスの鍵穴のサイズに適したものを選びましょう。案内用紙は宅配業者に宅配ボックスであることを伝えるために用意します。

宅配ボックスをDIYで作る流れ

宅配ボックスをDIYで作りたいものの、どのような流れで進めればよいのか分からないという人もいるでしょう。

ここからは、宅配ボックスをDIYで作る下記の流れをみていきます。

  1. 設置スペースの確認
  2. 宅配物の盗難対策をする
  3. ボックス内に印鑑を固定する
  4. 宅配業者向けの案内を貼る
  5. 雨よけ対策を行う

@設置スペースの確認

玄関スペースにどれくらいのサイズの宅配ボックスを設置できるかを確認しましょう。大きな荷物でも入るように、宅配ボックスは大きめのサイズを選択することがポイントです。

しかし、アパートやマンションの場合、建築基準法施行令において「住室の床面積の合計が100平方メートルを超える階の廊下幅は、両側に居室がない廊下の場合1.2メートル以上開けておく必要がある」と定められているため注意が必要です。また、居室がある場合は、1.6メートル以上開けなければなりません。

参照:e-GOV法令検索「建築基準法施行工令」

そのため、アパートやマンションの場合、住室の床面積の合計が100平方メートルを超える階かどうかを事前に確認する必要があります。該当する場合、廊下幅を念頭に置き、宅配ボックスのサイズを選びましょう。

A宅配物の盗難対策をする

宅配ボックスに配達された宅配物の盗難対策を行いましょう。盗難対策の1つとして、ワイヤーで固定する方法があります。ワイヤーの片側を柱やフェンスに固定し、もう片側は南京錠に通します。南京錠を施錠することで、宅配ボックスと柱を固定できるため盗まれにくくなるでしょう。

しかし、配達前に南京錠を施錠してしまうと、宅配業者が宅配物を宅配ボックスの中に入れられません。そのため、宅配物が届くまでは、南京錠を施錠しないように注意が必要です。

Bボックス内に印鑑を固定する

配達完了の証明として、受け取りサインや印鑑が必要なケースがあります。宅配業者が使用できるようにボックス内に印鑑を入れておきましょう。

簡単に押せるように朱肉不要の印鑑を宅配ボックスに用意します。悪用防止のため、宅配ボックスに入れる印鑑はインキ浸透印などの簡易印がおすすめです。

印鑑は宅配ボックスの中の目に留まりやすい位置にフックなどに掛けて固定しましょう。

C宅配業者向けの案内を貼る

宅配業者に向けて、荷物を入れてほしい旨と使用方法を書いた案内を目立つ場所に貼ります。濡れてしまうのを防ぐために、パウチ加工したりクリアファイルに入れたりするとよいでしょう。

D雨よけ対策を行う

木製の宅配ボックスの場合、雨に濡れてしまうと腐敗しやすくなります。また、宅配ボックスの隙間から雨が入り込み、荷物が濡れてしまう可能性もあります。

雨よけ対策として、宅配ボックスは防水性能のある商品を購入し、屋根の下に設置しましょう。また、DIYで庇(ひさし)を設置したり、透明な雨よけカバーを自作したりといった方法もあります。

宅配ボックスをDIYで作るメリットとデメリット

宅配ボックスをDIYで作るメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットを把握し、施工業者に依頼するか、DIYで自作するかを判断しましょう。

ここからは、DIYで作るメリットとデメリットを詳しくみていきます。

宅配ボックスをDIYで作るメリット

大きなメリットは本体価格を含めた設置費用が安い点です。安価な商品であれば、2,000〜5,000円程度で作成できます。

また、簡易的な商品の場合、市販のボックスを購入し設置するだけで取り付けが完了するため、作業時間は1時間もかかりません。

なるべく費用や手間を減らしたい人にとっては嬉しいメリットといえます。

宅配ボックスをDIYで作るデメリット

宅配ボックスをDIYで作るデメリットは防犯性の低さです。ワイヤーや南京錠などで防犯対策を講じていても、ワイヤーの切断や鍵の破壊によって宅配物が盗まれるケースもあります。

盗難に遭った場合、宅配業者の責任になる可能性は低いため、宅配ボックスの使用は自己責任のもとで行わなければなりません。防犯対策として、宅配ボックスが映る位置への防犯カメラの設置を検討しましょう。

また、自作の場合、宅配業者が宅配ボックスに気づかない可能性もあります。加えて、宅配業者によっては自作の宅配ボックスに宅配物を入れることを禁止しているケースもあります。そのため、時間をかけてDIYで作っても活用できない可能性も否定できません。

その他、市販のものと比較すると強度が低く、雨風や台風で壊れてしまう可能性があります。

宅配ボックスをDIYで作った例

ここでは、宅配ボックスをDIYで作った体験談をみていきます。実際に作ってみて良かったこと・ギャップがあった部分も掲載するため、参考にしてみてください。

体験談@「ポリバケツを活用した宅配ボックス」

まず、30代女性の体験談です。

回答者 年齢 30代
性別 女性
宅配ボックスを設置した理由
  • 家を不在にすることが多かったから
  • 祖母が高齢で足が悪いため、玄関まで荷物を受け取りに出ると時間がかかり、大変だったから
どんな宅配ボックスをDIYで作ったか
  • ホームセンターで販売されているポリバケツを使用し、風に飛ばされたり破損したりしないように下部に重しを付け、割れないように周りをプラスチック板で覆って頑丈な物を作った
  • 雨の入り込みを防ぐために、蓋が外れない固定式のものを選んだ
宅配ボックスをDIYして良かったこと
  • 外出時や在宅ワークの時でも荷物を受け取れないことがなくなった
  • 足の悪い祖母が1人で玄関まで出ていかずに住んでいる
実際にDIYで作ってみて、ギャップがあった部分
  • 宅配ボックスだと認識されずに宅配業者が宅配物を持ち帰ってしまったことがあった

こちらの方は、雨や風による影響を意識し、頑丈な宅配ボックスを作っています。しかし、見た目から宅配ボックスとして認識されなかったため、宅配業者が宅配物を持ち帰ってしまったことがあったとのことです。

宅配ボックスとして認識してもらうために、表札やインターフォンの付近など目立つ場所に宅配業者に向けた案内用紙を張っておきましょう。

体験談A「住宅の外壁にあわせたデザインの宅配ボックス」

続いても、30代女性の体験談です。

回答者 年齢 30代
性別 女性
宅配ボックスを設置した理由
  • 平日仕事をしており、帰宅後は子どもとお風呂に入るため、そのタイミングで宅配便が来てしまうと受け取りができなかったから
どんな宅配ボックスをDIYで作ったか
  • ボックスの屋根部分は斜めにして、水はけの良い屋根材を貼った
  • 住宅の外壁が白色だったため、宅配ボックスも合わせて白く塗った
宅配ボックスをDIYして良かったこと
  • 入浴中など、明らかに在宅中なのに受け取れないということがなくなった
実際にDIYで作ってみて、ギャップがあった部分
  • 屋根を斜めにしたからなのか、宅配物が入りきらず濡れてしまったことがあった

こちらの方は、仕事と子育てで日々忙しく過ごしており、なかなか宅配便を受け取れなかったため、宅配ボックスをDIYで作りました。DIYで作成したため、住宅にあわせた色味の宅配ボックスにできたとのことです。

水はけが良くなるように屋根を斜めにしたものの、荷物が入りきらず濡れてしまっています。大きな荷物を購入する可能性を考慮し、設置スペースに余裕がある場合は大きなサイズの宅配ボックスにするとよいでしょう。

宅配ボックスのDIYはしっかり調べてから取り組もう

宅配ボックスのDIYの計画をしている画像

本記事では、宅配ボックスをDIYで作る方法や気をつけたいデメリットについて解説しました。

宅配ボックスは簡単にDIYで自作できます。しかし、簡単に設置できるものの、盗難や雨風による破損の可能性も想定されます。

また、宅配業者によっては自作の宅配ボックスに宅配物を入れることを禁止している業者もあるため、活用できないケースも少なくありません。

自作したいものの、うまく作れるのか不安に思っている人は、施工業者に依頼するのも選択肢の1つです。

宅配ボックスはLIXILにご相談ください

LIXILのオンラインショールームでは宅配ボックスに関するご相談も受けつけています。選任のコーディネーターがお客様のご要望を伺い、多種多様な宅配ボックスの中から理想に近いものをご紹介します。

また、オンラインで自宅にいながら気軽に相談できる点も魅力といえるでしょう。オフラインとは異なり、店舗までの移動時間を確保する必要はありません。

宅配ボックスの設置でお悩みの方は、ぜひLIXILのオンラインショールームをご利用ください。

最短15分で無料相談!
LIXILのオンラインショールームで宅配ボックスの相談をする

※記事内のコンテンツ(情報・画像等)を許可なく使用(複製、転用、販売等)することは禁止させていただきます。

エクステリアに関する他のコラムを見る