2019年9月に関東を襲った台風15号。各地で観測史上最も強い風が吹き荒れ、大規模な停電や屋根の損傷など住宅への被害が数多く発生しました。近年は台風上陸の回数が多く、「地球温暖化が進んで海の温度も上昇すると、台風はより強くなる」と言われています。つまり、毎年のように大きな被害が発生する可能性が高まっているといえます。
出典:気象庁 台風の統計資料より
※2019年の値は速報値であるため、後日変更になる場合があります。
暴風による被害を知って防ぐ。
映像で見てみましょう!
暴風で飛ばされたものが窓にぶつかると、
実際にどんな危険があるのでしょうか?
台風の暴風に対して住宅のウイークポイントになるのは「窓」です。しかし、風だけで窓ガラスが割れる心配は少なく、ガラスが割れる原因の多くは風で飛ばされたものがぶつかるため。気象庁の「風の強さと吹き方」によれば、細い木の枝が折れ、看板が落下・飛散、屋根瓦や屋根葺き材が飛ぶなどの被害が出始めるのは、平均風速20〜25m/s (瞬間風速30m/s)以上。さらに平均風速が35m/s (瞬間風速50m/s)を超える風になると、外装材が広範囲にわたって飛散するなど、きわめて危険な状態になります。
風で吹き飛ばされたものが窓に直撃しガラスが割れると、その破片が凶器になって大けがに繋がる恐れがあります。また、窓ガラスが割れることで強い風が室内へ一気に流れ込み、屋根が吹き上がってしまうという危険性もあります。防犯を兼ねた1階窓の対策だけではなく、寝室などがある2階の窓も、しっかりとした災害対策をおすすめします。
養生テープを貼るだけでは、
植木鉢のような飛来物でも
窓ガラスを突き破って
室内に飛び込んでくる場合があります。
台風への備えとしてメディアでもよく紹介されるのが、窓ガラスにダンボールや養生テープを貼る対策です。応急処置として手軽にできるメリットはありますが、「窓ガラスが割れるのを防ぐ」ためではありませんので、安全性を高めるためには、窓ガラスをしっかりと守る対策が必要です。
最近の住宅はシャッター・雨戸をつけていないところもありますが、窓をしっかり守るのに最適なのは、やはり「シャッター・雨戸」です。飛来物が当たった際も窓ガラスが割れるのを防いでくれます。台風が来たとき、窓に電動シャッターが取付けられていれば、ボタンひとつで簡単に窓をガードできるって安心ですよね。
シャッターや雨戸を設置すれば!
飛来物からしっかりガードでき、
台風時の不安を解決します。
シャッター・雨戸が設置しづらい窓の対策としておすすめしたいのが「防犯合わせ複層ガラス」です。ガラスの間に特殊中間膜を挟み込んでおり、飛来物が当たって割れてもガラスの破片が飛散しにくいという性能に加えて、耐貫通性を高めています。防犯タイプのガラスは防災にも有効です。
※防犯合わせ複層ガラスは、お近くの工務店・リフォームショップなどにお問い合わせください。
シャッター・雨戸のリフォームは、
意外と簡単・手軽なんです。
シャッター・雨戸は、今ある窓に後付けでリフォームが可能。工事も最短1時間からとお手軽です。防災対策だけではなく、冬の寒さを軽減し、防犯対策にもなりますから、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。※施工時間は現場により異なります。