2019.3.29

浴槽はどう選ぶ?形・材質・設置方法を種類別に解説!

住まいづくり

浴槽を新調することを検討しているのであれば、浴槽の形や材質、設置方法の種類を押さえておくことが大切だと言えるでしょう。今回は、それぞれの種類別の特徴について解説していきます。

目次

  1. 浴槽の形:主な4種類を紹介
  2. 浴槽の材質:代表的な5種類を紹介
  3. 浴槽の設置方法:押さえておきたい3種類を紹介
  4. 種類別の特徴を押さえて理想的な浴槽を選ぼう!

1.浴槽の形:主な4種類を紹介

浴槽の形は主に4種類。ここからは、ストレートラインやワイドなど、浴槽の形の種類について見ていきましょう。

ストレートライン

ストレートライン

浴槽の形としては最もオーソドックスなタイプとして挙げられるのがストレートラインです。ストレートライン浴槽は、基本的に深めに設計されています。そのため、お湯をたっぷりと張って肩までつかるような全身浴に適している形だと言えるでしょう。また、直線的でシャープな形が特徴となっているので、浴室にスタイリッシュな雰囲気を与えることができるのもストレートライン浴槽の魅力のひとつです。

ラウンドライン

ラウンドライン

浴槽を構成するラインが丸みを帯びているのがラウンドラインというタイプです。ラウンドライン浴槽には直線で出来ている部分と曲線で出来ている部分があり、浴室に柔らかい印象を与えることができるのが特徴です。バスタイムには浴槽の見た目にも癒されたいという人には向いているタイプの形だと言えるでしょう。また、基本的に浴槽上部が広がりを持たせるような構造になっているため、ゆったりとした体勢で入浴できるというメリットもあります。

Sライン

Sライン

さまざまな入浴スタイルが楽しめるタイプとして、Sラインという形が挙げられます。名前の示すとおり、Sライン浴槽の内側にはS字型の段差が設けられています。そのため、段差に足をのせたり腰をかけたりすることができ、自分の好きなスタイルで入浴できることがSライン浴槽の魅力だと言えるでしょう。さらに、段差が設けられていることで浴槽内の容積が減り、比較的少ない量のお湯で浴槽を満たすことができます。すなわち、節水効果が期待できるというメリットもあるのです。

ワイド

ワイド

浴槽の形がワイドであれば、親子で入るときにもゆったりと入浴することができるでしょう。通常のタイプよりも広めに設計されているワイド浴槽では、人数に応じて入浴スタイルを変えて楽しめます。1人で入浴するときは手足を伸ばして広々と使うことができ、親子でもゆったりと入浴できるのです。なお、親子で入浴することが予想される場合は、浴槽内にベンチが設けられているタイプを選べば、子どもを座らせることもできるので便利に使えます。

2.浴槽の材質:代表的な5種類を紹介

浴槽の材質

浴槽を選ぶときは材質の種類を押さえておくことも大切です。材質の種類によって、浴槽の価格や使い心地、掃除のしやすさなどが大きく異なってくるでしょう。ここからは、浴槽の材質に使われることが多い主な5種類を紹介していきます。

FRP

FRP

浴槽の材質としては、最も広く流通しているのがFRPという素材です。FRPとは、Fiber Reinforced Plastics(ガラス繊維強化プラスチック)の略称で、簡単に言えば軽い樹脂素材のことです。価格がリーズナブルでありながら、肌触りがなめらかだという特徴があります。また、需要の多さから、さまざまなカラーや形のものが出回っており、自分の好きなデザインの浴槽が選べるということもFRPのメリットのひとつです。ただし、汚れがつきやすいというデメリットがあるので扱い方には注意する必要があります。

人造大理石

天然の大理石のような風合いが魅力的で、浴槽の材質として高い人気を誇っているのが人造大理石です。人造大理石には主にポリエステル系とアクリル系のものがあります。2つを比較すると、アクリル系の材質のほうが高価ですが、より透明感があって肌触りもなめらかです。天然大理石の特徴は、汚れがつきにくく手入れがしやすいという点にあります。必要以上に乱暴に扱うようなことがなければ、長いあいだ表面の美しさを維持することができるでしょう。

ステンレス

次に、浴槽の材質としては最も安価な種類であるステンレスについて見ていきましょう。ステンレスの浴槽には、サビや傷に強いので表面の清潔感が保ちやすいという特徴があります。しかし、どうしても素材感が目立ってしまうため、浴室の雰囲気をスタイリッシュにしたいという人には不向きな材質だと言えるでしょう。また、金属特有の肌触りがあることで、好き嫌いが分かれる材質でもあります。ただし、底面エンボス加工などの工夫を施して金属特有の肌触りが極力抑えられた製品も出てきています。

ホーロー

ホーローとは、鋳物や鋼板の表面がガラス質でコーティングされている材質のことです。ポットや食器などにも広く用いられているので、見たことがあるという人も多いでしょう。ホーローには、保温性の高さやカビの生えにくさなどのメリットがあります。一方、比較的高価だという点や、材質自体が重いので2階には設置できない場合があるという点に注意する必要があります。

木製

木製

木製の浴槽には、木ならではの香りや温もりが感じられるという魅力があります。浴槽の材質として使われる木の種類には、ヒノキやヒバ、マキなどがあり、最も高級であるヒノキが高い人気を誇っています。従来の木製の浴槽には、腐りやすいうえに手入れが難しいというデメリットがありました。しかし、特殊な加工を施すことによって欠点をカバーしている製品もあります。

3.浴槽の設置方法:押さえておきたい3種類を紹介

浴槽には3種類の設置方法があり、どのように設置するかによっても浴室の雰囲気や使いやすさに違いが出てくるでしょう。ここからは、浴槽の設置方法について、それぞれの特徴を解説していきます。

据え置き式

据え置き式

最初に紹介する浴槽の設置方法は据え置き式です。据え置き式では、浴槽の設置面に段差を設けることなく、平らな床面にそのまま浴槽を据え置くことになります。据え置き式の特徴として、浴槽をきれいに見せることができるという点が挙げられます。たとえば、おしゃれな浴槽をオブジェのように設置したり、木製の浴槽を浴室に据え置いて旅館のような雰囲気にしたりすることができるでしょう。ただし、浴槽の立ち上がりが高くなるのでどうしても出入りがしづらくなるというデメリットがあります。

埋め込み式

据え置き式とは対照的な埋め込み式という設置方法もあります。埋め込み式とは、浴室の床面と浴槽の縁が同じ高さになるように、浴槽の設置場所に段差をつくったうえで埋め込んで設置するという方法のことです。浴槽が床の下にすべて隠れるような形になるため、浴室の空間に広がりをもたせて視界をすっきりさせられるというメリットがあります。一方で、汚れた湯水や泡が浴槽に入りやすく、ためたお湯が汚れやすいことがデメリットとして挙げられます。また、子供やお年寄りが入浴するときは段差に足をとられないように注意する必要があるでしょう。

半埋め込み式

据え置き式と埋め込み式のそれぞれのメリットを兼ね備えた設置方法に半埋め込み式というものがあります。半埋め込み式では、浴槽全体の高さの3分の1程度までが床面よりも下に埋まるように浴槽を設置します。据え置き式に比べると浴槽の立ち上がりが低いために出入りがしやすく、埋め込み式ほど段差も大きくないので足を滑らせてケガをするリスクも低い設置方法だと言えるでしょう。

4.種類別の特徴を押さえて理想的な浴槽を選ぼう!

浴槽の形や材質、設置方法にはさまざまな種類があり、選ぶ種類によって浴槽の使い勝手や浴室の雰囲気は変わってきます。浴槽を新調するときは、それぞれの種類の特徴を押さえることが大切。お風呂場に望むことを具体的にイメージしてみると、どのような浴槽にするべきかが見えてくるはずです。今回取り上げた内容を参考に、ライフスタイルに適したタイプの浴槽を選びましょう。

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