万田発酵(株) HAKKO ゲート img

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2018年

グランプリ

万田発酵(株) HAKKO ゲート

受賞企業

設計事務所
(株)大林組広島支店一級建築士事務所 様
(株)フロンティアコンサルティング 様
建設会社
大林組・加納屋建設特定建設工事共同企業体 様
加工店
(株)ファイン 様
(有)村瀬製作所 様

講評

歴史の中の現代性を発酵文化として、食文化や企業文化見せる生産施設を地方から世界へ発信する理念とデザインが素晴らしい。
しまなみ海道のおもてなしスポットとして、一般観光客を超えてインバウンドやサイクリストなど現代の社会的ニーズをたくみに捉えている。
工場敷地の一部をファクトリーパークとして開放して、生産現場の工場群に立地している点も訴求力が高い。
最も評価された点は因島に調和する建物の意匠、特に屋根の形状である。
遠景からの眺めは、背面の窓を計算にいれたアーチ状の3枚の屋根の折り重なるシルエットが実に優美であり、そのスカイラインとマウンド状のランドスケープが背景のしまなみのレイヤーに重なり美しい風景を作り出した。
建築の収まりも巧みで、3枚の面を強調した屋根の部分だけが浮いている様に見えるデザインと、浮遊する三枚の屋根面を支えるハイサイイドの取り合いが見事である。
カーボンファイバールーフのようなシャープさを引きたてるフロントが極めて巧妙でデザインへのこだわりが審査員をうならせた。
こうした遠景近景の様々なデザインは立地性と時代性を背景にエコロジーやスローライフにを想起する企業哲学と、シンク・ローカル、アクト・グローバルを示す企業理念を体現している。
そのデザインを支える開口部はフロント材を駆使して生まれた成果であり本コンテストの趣旨に合致する。最終審査ではこうした点を高く評価してグランプリに選定した。