松本千登世さんインタビュー後編 松本千登世さんインタビュー後編
美容はパーソナルなもの。だから、おもしろい
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美容エディターという仕事柄、最新のトレンドや商品情報にいち早くアクセスすることが
日常でもある松本千登世さん。
それだけに、ご自身がきれいのための習慣として挙げてくださった
洗顔と髪のケアについてのお話が、気になります。

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洗顔で大事なのは、
肌に負担をかけないこと

洗顔石鹸

「洗顔は、スキンケアの最初のステップであり、オンとオフを切り替える大切なスイッチなのだと思います。メーカー側も洗顔は肝と捉えているので、テクスチャーや香り、仕上がりなど心地よさの部分で、スキンケアシリーズの中で特に力を入れるアイテム。『汚れを落とす、すっきり洗い流す』といったプロセスを大切と考える感性は、清潔を重んじる日本人の文化が根底にあるのかもしれませんね」

ミルクタイプのクレンジング

松本さんが、今いちばんよく使うのは、ミルクタイプのクレンジング。クレンジングとは思えないほど保湿力があって、洗顔後に肌がふわっと柔らかくなるところが気に入っているという。
「洗顔で気をつけなければいけないのは、とにかく肌に負担をかけないこと。こすってもよくないし、それこそ水の刺激も肌への負担になります。私も、肌の状態が安定していないときはふき取りを中心にして、状態がいいときは洗い流すようにしています。たとえばメイクをしっかりした日の夜は洗浄力の強いクレンジングを使ってきっちり落としたほうがいいですし、寒くて乾燥する冬の朝などは湿らせたコットンにオイルを垂らして拭くだけでもいい。日々の肌の状態や気分に合わせて、洗顔の方法や使うものを変えればいいと思います」

大人は髪型より
素材力にこだわるべき

ヘアアイロンをかける松本千登世さん

そして、もうひとつのこだわりが髪のケア。頭皮マッサージ用のブラシに、入浴中も使えるトリートメント剤を浸透させるためのヘアアイロン……愛用のケアグッズを語る口調に並々ならぬ熱意がこもる。
「そういえば、髪に関してはできることはやっていますね。というのも、私の髪って硬くて多くてクセ毛で。髪にずっとコンプレックスがあるからなんです」目の前のしなやかなロングヘアから窺い知ることはできないけれど。
「40代になって、スタイルを求めるより、髪を無造作に見せるほうがストレスが少ないのでは、つまり大人がこだわるべきは髪型より素材力なんじゃないかと気づいたんです。それからは、ずっとロングです。同じ頃、サロンでのトリートメント力に感動して、変わることができる!という自信を持つことができました。それ以来、髪のためにやれることはやってみる、ちゃんと効果を感じるケアは続けてみようと思っています」

水の質に対する意識が
一気に高まった

ヘアケア用品

洗顔と髪のケア、そのいずれにおいても水を抜きに語ることはできない。美容界にあっても、ここ数年、水のクオリティがクローズアップされる機会がぐっと増えたという。先鞭をつけたのは、あるメーカーが発表した塩素除去を謳うシャンプーとリンスだった。
「それまではあまり表立って水について語られることはなかったのですが、塩素が髪や頭皮に残ることの弊害にあらためて焦点が当たったことで、『水道水ってよくないんだ』という意識が一気に高まったように思います。もちろん肌にも影響がある水の質には、やはり敏感でありたいですね」
どんなにクレンジングや洗顔方法に注意を払ったところで、洗い流すための水をないがしろにしていては元も子もない。肌へのいたずらな刺激は避けるべきという洗顔にあって、浄水された水のやわらかな質感はまた、大きな助けともなる。

松本千登世さん執筆の本

客観的な視点と独自の観察眼で、美の本質をていねいに紐解くエッセイの書き手としても、多くの支持を集める松本さん。著書にこんな一節がある。
「美容は画一的な美しさに導くためのものではなく、ひとりひとりに自分を愛おしく思う気持ちと自信や余裕をもたらして、かけがえのない美しさを紡ぐためのもの」(『結局、丁寧な暮らしが美人をつくる。今日も「綺麗」をひとつ。』より)
「美容って、すごくパーソナルなもの。だから、おもしろいんです」静かに、けれど力のこもった口調でこう締めくくった。

撮影/名和真紀子 取材・文/河合映江 
取材日/2018年9月26日

松本千登世さんインタビュー前編

美容エディター

松本千登世さん
インタビュー前編

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松本千登世さんプロフィール
PROFILE

松本千登世(まつもと ちとせ)

美容エディター、ライター。航空会社の客室乗務員、広告代理店勤務を経て、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に転職。雑誌『ラ・ヴィ・ドゥ・トランタン』の創刊に携わる。その後、講談社『グラツィア』編集部専属エディター&ライターとして活動し、2007年フリーランスに。現在は多くの女性誌で美容企画、連載を担当する。女優、モデル、美容家などへの多彩な取材を通して得た知識、経験をもとに綴られる美容エッセイにも定評あり。

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