「今後テレワークになる可能性があるし、家でも仕事ができる間取りにした方が良いかな?」
マイホームを検討している方なら、こう考える人は多いのではないでしょうか。
私は2019年に注文住宅を建てたのですが、2022年に転職して、現在はフルリモートで仕事をしています。前職の頃は自分がリモートワークをするとは夢にも思っていなかったのですが、いろんな可能性を考えて家づくりをしたおかげで、今でもなんとか家で快適に仕事ができています。
そこで今回は「やって良かったテレワークにおすすめの間取りや家づくりオプション」を4つ紹介します!
(1)夫婦それぞれのワークスペースを作る
今の時代、夫婦ともにテレワークというのも珍しくありません。
会社員という立場に限らず、本業とは別にフリマアプリやライター業、デザイナー業など在宅でもしやすい仕事で稼いでいるという方もおられます。
つまり今はそうでなくても、将来家族みんなが家で仕事する可能性があるということ。
我が家の場合、奥さんがもともとアクセサリーを作っており、僕自身はウェブサイトを運営しているので、作業場所は2箇所作ろうと思っていました。
ただ、書斎を2つ作るとなるとコストがかかるため簡易的な「ワークスペース」があれば十分ということになりました。
ワークスペースの1つは2階に作りました。
ここには奥さんが仕事で使うアクセサリー類の収納スペースを多めにとっています。
もう1つのワークスペースは、1階の階段下を有効活用したもの。
階段下をうまく使うと、書斎を作るよりも延べ床面積を節約できます。
こちらはPC作業もできるスペースにしたかったので、いろいろと機能をつけました。
- 本棚
- プリンタ
- PC+モニター
- 有線LAN
- 電話線
- 引き出し収納
- コンセントたくさん
ワークスペースが2つあるとやはり場所の取り合いになりにくいです。
ただ階段下のスペースは扉などの仕切りもなく、プライバシーはありませんが(笑)
ワークスペースといっても決まった形はなく、下記のようなより簡易的なものも含めるといろんなワークスペースのカタチがあります。
- 廊下の小さなベンチ
- 中庭にテーブルを置く
- キッチンのカウンター
- リビング以外の場所に1人用ソファを置く
作業の内容によって設けたいカタチも変わってきますね。
間取りができてきたら、やりたい作業の内容を思い浮かべながら「ここをワークスペースにしたいな」という場所を複数考えておくのがおすすめです。
(2)有線LANは1階と2階に設置
コンセントの位置を決めるのと同じぐらいのタイミングで「有線LANの差込口の数と位置」についても考えておきましょう。
1箇所だけにする家も多いですが、我が家では1階と2階に1台ずつ設置しました。
階段下のワークスペース。PCの裏に有線LAN差込口があり、Wi-Fiルーターを設置。
理由はシンプルに「Wi-Fi環境で困る状況にしたくなかったから」です。
我が家は縦長の形状をしていて、かつ木造で壁が多いので、1箇所のWi-Fiで家全体にちゃんと届くのかが不安でした。
そこで1階と2階の両方に有線LANを設置。場合によってはWi-Fiルーターも2箇所設置して、家のどこにいても快適にネットが使えることを狙いました。
いざ家が完成してみると、やはりWi-Fi電波が壁に遮られてしまい、1台のルーターではネットにつながりにくい場所がありました。現在は1階と2階にそれぞれにWi-Fiルーターを設置しています。
有線LANが1箇所であってもWi-Fiの中継機を使うなどの方法はありますが、テレワークを考えているならネット環境は「やりすぎかな?」と思うぐらい充実させるのがおすすめです!
(3)コンセントを豊富につける
テレワークをするなら、想像以上に必要になるのが電源です。下記のリストを参考に、十分な数のコンセントを設置しましょう。もちろん電源タップを使うなども考慮に入れて、適切な数を考えてみてくださいね。
- PC充電
- モニター給電
- プリンター
- スマホ充電
- Wi-Fiルーター
- web会議用の照明
- スタンディングデスク給電
- 扇風機
- アロマディフューザー
- 電気毛布
- ガジェット充電用
可能であれば、「プリンターを置く棚をあらかじめ決めておき、その近くにコンセントを設置する」など使用するシチュエーションまで考えてコンセント位置を決められると理想的です!
余談ですが、スタディコーナーには電話線を引いたにもかかわらず、3年間まったく使っていません。固定電話を今後利用するかどうかはよく考えましょう(笑)
(4)寝室に集中用のワークスペースを設ける
実は我が家には先ほど紹介した2つのスペースのほか、寝室にもワークスペースが。
テレワークに寝室?と思われるかもしれませんが、寝室ほど仕事にもってこいなスペースはありません。
- 昼間は誰も使用しない
- 扉がある
- 静かで集中しやすい
基本的に9:00〜18:00で仕事しているのですが、ちょうど寝室が空いている時間なので快適に仕事ができます!
仕事以外のちょっとした作業なんかは(1)で紹介したワークスペースで、集中したい作業は寝室で行うなど、用途によって使い分けています。
ちなみに寝室のワークスペースは、もともとあったオープンクローゼットの一部を利用してデスクを置きました。
寝室にデッドスペースがあるという方は、ぜひ有効活用してみてください。
また、間取り検討中の段階なら、テレワークを考えて、寝室を少し広めにとってみるのもいいかもしれません。
<番外編>主婦目線から見た「テレワークしやすい家」とは
在宅で仕事をしている僕の奥さんにも「どんな家がテレワークしやすいと思うか」聞いてみました!
ちなみに奥さんの仕事内容はPCやスマホを使っての作業がメイン。打ち合わせなどは発生しない業務です。
〜以下、奥さん談〜
(1)家事動線上にワークスペースをつくる
ダイニングテーブルでそのまま作業することもしばしば
1階と2階にワークスペースがある我が家ですが、育児や家事をしながら…となると、リビングやダイニングの近くにある1階の階段下スペースかダイニングで作業をすることが多いです。
なので小さなスペースでも、家事動線上に作業場所があると使いやすいと思います。
場所が取れないからと言って、リビングやダイニングから離れた場所にワークスペースを作ると使われないまま放置…なんてことになるかも。
(2)ワークスペースは子どもの様子が見える場所に
子供が小さい時は特にですが、離れた場所で仕事をしてもすぐに子供が寄ってきてしまいます。子供は親の姿が見えないと心配ですし、親にとっても子供が目の届くところにいると安心しますよね。
なのでワークスペースを作る場合は、子供の様子が見える位置にあると良いです。
子供がリビングにいることが多いなら、リビング近くがベストということになります。
階段下のワークスペースはリビングとキッチンの間にあるので、作業をしながらでも子供の気配が感じられて安心。
家づくりについてテレワーク主婦の目線から言えることは、家事動線や育児動線、子供が家にいる環境で働くことも考えてスペースを作るのがおすすめだということ。
我が家ではリビングの近くにワークスペースを作って本当によかったと思いました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回は「テレワークにおすすめの家づくりアイデア」を4つ紹介しました!
今はいろんな働き方がありますし、家で仕事する人も以前よりも増えました。
もし今のあなたがそうでなくても、将来テレワークをする可能性を考えて家づくりすることは無駄にはなりません。
ぜひ参考にしていただき、快適な暮らしを実現していただければ嬉しいです!
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