やって良かった!テレワークの家づくりアイデア4選【理想の間取りガイド】第3回

やって良かった!テレワークの家づくりアイデア4選【理想の間取りガイド】第3回
ぱぱらく
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住宅収納スペシャリスト / ぱぱらくLab.代表

「ままが楽になれば、ぱぱが楽になる」がモットー。毎月7万人以上が訪れるWEBメディア「後悔しない注文住宅マニュアル」を運営。インスタグラムフォロワーは約5万人。間取り検討段階での収納計画が得意で、男性目線での間取り・収納の考え方がセミナーやSNSで好評を得ている。大手メディアでのコラム執筆、雑誌掲載など多方面で活躍中。
後悔しない注文住宅マニュアル

「今後テレワークになる可能性があるし、家でも仕事ができる間取りにした方が良いかな?」

マイホームを検討している方なら、こう考える人は多いのではないでしょうか。

私は2019年に注文住宅を建てたのですが、2022年に転職して、現在はフルリモートで仕事をしています。前職の頃は自分がリモートワークをするとは夢にも思っていなかったのですが、いろんな可能性を考えて家づくりをしたおかげで、今でもなんとか家で快適に仕事ができています。

そこで今回は「やって良かったテレワークにおすすめの間取りや家づくりオプション」を4つ紹介します!

(1)夫婦それぞれのワークスペースを作る

今の時代、夫婦ともにテレワークというのも珍しくありません。
会社員という立場に限らず、本業とは別にフリマアプリやライター業、デザイナー業など在宅でもしやすい仕事で稼いでいるという方もおられます。

つまり今はそうでなくても、将来家族みんなが家で仕事する可能性があるということ。

我が家の場合、奥さんがもともとアクセサリーを作っており、僕自身はウェブサイトを運営しているので、作業場所は2箇所作ろうと思っていました。

ただ、書斎を2つ作るとなるとコストがかかるため簡易的な「ワークスペース」があれば十分ということになりました。

ワークスペースの1つは2階に作りました。

自宅の簡易的なワークスペース

ここには奥さんが仕事で使うアクセサリー類の収納スペースを多めにとっています。

もう1つのワークスペースは、1階の階段下を有効活用したもの。

階段下のワークスペース
階段下をうまく使うと、書斎を作るよりも延べ床面積を節約できます。

こちらはPC作業もできるスペースにしたかったので、いろいろと機能をつけました。

  • 本棚
  • プリンタ
  • PC+モニター
  • 有線LAN
  • 電話線
  • 引き出し収納
  • コンセントたくさん

ワークスペースが2つあるとやはり場所の取り合いになりにくいです。

ただ階段下のスペースは扉などの仕切りもなく、プライバシーはありませんが(笑)

ワークスペースといっても決まった形はなく、下記のようなより簡易的なものも含めるといろんなワークスペースのカタチがあります。

  • 廊下の小さなベンチ
  • 中庭にテーブルを置く
  • キッチンのカウンター
  • リビング以外の場所に1人用ソファを置く

作業の内容によって設けたいカタチも変わってきますね。
間取りができてきたら、やりたい作業の内容を思い浮かべながら「ここをワークスペースにしたいな」という場所を複数考えておくのがおすすめです。

(2)有線LANは1階と2階に設置

コンセントの位置を決めるのと同じぐらいのタイミングで「有線LANの差込口の数と位置」についても考えておきましょう。

1箇所だけにする家も多いですが、我が家では1階と2階に1台ずつ設置しました。

階段下のワークスペース階段下のワークスペース。PCの裏に有線LAN差込口があり、Wi-Fiルーターを設置

理由はシンプルに「Wi-Fi環境で困る状況にしたくなかったから」です。
我が家は縦長の形状をしていて、かつ木造で壁が多いので、1箇所のWi-Fiで家全体にちゃんと届くのかが不安でした。

そこで1階と2階の両方に有線LANを設置。場合によってはWi-Fiルーターも2箇所設置して、家のどこにいても快適にネットが使えることを狙いました。

いざ家が完成してみると、やはりWi-Fi電波が壁に遮られてしまい、1台のルーターではネットにつながりにくい場所がありました。現在は1階と2階にそれぞれにWi-Fiルーターを設置しています。

有線LANが1箇所であってもWi-Fiの中継機を使うなどの方法はありますが、テレワークを考えているならネット環境は「やりすぎかな?」と思うぐらい充実させるのがおすすめです!

(3)コンセントを豊富につける

家づくりのオプションコンセント

テレワークをするなら、想像以上に必要になるのが電源です。下記のリストを参考に、十分な数のコンセントを設置しましょう。もちろん電源タップを使うなども考慮に入れて、適切な数を考えてみてくださいね。

  • PC充電
  • モニター給電
  • プリンター
  • スマホ充電
  • Wi-Fiルーター
  • web会議用の照明
  • スタンディングデスク給電
  • 扇風機
  • アロマディフューザー
  • 電気毛布
  • ガジェット充電用

可能であれば、「プリンターを置く棚をあらかじめ決めておき、その近くにコンセントを設置する」など使用するシチュエーションまで考えてコンセント位置を決められると理想的です!

余談ですが、スタディコーナーには電話線を引いたにもかかわらず、3年間まったく使っていません。固定電話を今後利用するかどうかはよく考えましょう(笑)

(4)寝室に集中用のワークスペースを設ける

寝室にオープンシェルフをワークスペースに

実は我が家には先ほど紹介した2つのスペースのほか、寝室にもワークスペースが。

テレワークに寝室?と思われるかもしれませんが、寝室ほど仕事にもってこいなスペースはありません。

  • 昼間は誰も使用しない
  • 扉がある
  • 静かで集中しやすい

基本的に9:00〜18:00で仕事しているのですが、ちょうど寝室が空いている時間なので快適に仕事ができます!

仕事以外のちょっとした作業なんかは(1)で紹介したワークスペースで、集中したい作業は寝室で行うなど、用途によって使い分けています。

ちなみに寝室のワークスペースは、もともとあったオープンクローゼットの一部を利用してデスクを置きました。
寝室にデッドスペースがあるという方は、ぜひ有効活用してみてください。

また、間取り検討中の段階なら、テレワークを考えて、寝室を少し広めにとってみるのもいいかもしれません。

<番外編>主婦目線から見た「テレワークしやすい家」とは

在宅で仕事をしている僕の奥さんにも「どんな家がテレワークしやすいと思うか」聞いてみました!

ちなみに奥さんの仕事内容はPCやスマホを使っての作業がメイン。打ち合わせなどは発生しない業務です。

〜以下、奥さん談〜

(1)家事動線上にワークスペースをつくる

ダイニングでリモートワーク
ダイニングテーブルでそのまま作業することもしばしば

1階と2階にワークスペースがある我が家ですが、育児や家事をしながら…となると、リビングやダイニングの近くにある1階の階段下スペースかダイニングで作業をすることが多いです。

なので小さなスペースでも、家事動線上に作業場所があると使いやすいと思います。

場所が取れないからと言って、リビングやダイニングから離れた場所にワークスペースを作ると使われないまま放置…なんてことになるかも。

(2)ワークスペースは子どもの様子が見える場所に

リビングで遊ぶ子供

子供が小さい時は特にですが、離れた場所で仕事をしてもすぐに子供が寄ってきてしまいます。子供は親の姿が見えないと心配ですし、親にとっても子供が目の届くところにいると安心しますよね。

なのでワークスペースを作る場合は、子供の様子が見える位置にあると良いです。
子供がリビングにいることが多いなら、リビング近くがベストということになります。


階段下のワークスペースはリビングとキッチンの間にあるので、作業をしながらでも子供の気配が感じられて安心。

家づくりについてテレワーク主婦の目線から言えることは、家事動線や育児動線、子供が家にいる環境で働くことも考えてスペースを作るのがおすすめだということ。

我が家ではリビングの近くにワークスペースを作って本当によかったと思いました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

まとめ

今回は「テレワークにおすすめの家づくりアイデア」を4つ紹介しました!

今はいろんな働き方がありますし、家で仕事する人も以前よりも増えました。
もし今のあなたがそうでなくても、将来テレワークをする可能性を考えて家づくりすることは無駄にはなりません。

ぜひ参考にしていただき、快適な暮らしを実現していただければ嬉しいです!

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