素敵なインテリアで暮らすゲストに“ 私らしいスタイル ”をコーディネートしてもらう「スタイル手帖」。今回のゲストはインテリアコーディネーターの荒井詩万さんです。
2019年に発表した著書『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。 』(サンクチュアリ出版)では、初心者でも簡単に実践できるインテリア術を紹介している荒井さん。
彼女の提案するインテリアの黄金ルールを守れば、どんなお部屋でもあか抜けると好評で、書籍は現在累計発行部数2万6千部と大人気です。そんな荒井さんにはLIXILの選べる室内ドアから「ラシッサS」を中心としたスタイルレシピを考えていただきました。
\ スタイル手帖とは? /
組み合わせて楽しめるLIXILの建材と人気家具店とのコラボレーションで彩る “ 私らしい ”コーディネートレシピ集です。
※コーディネートはゲストのご自宅のインテリアではありません
※この空間に登場するアイテムリストは、ページ下部「 アイテム一覧を表示」からご確認いただけます
ナチュラルな素材で作る「ボーホーインテリア」
今回荒井さんがコーディネートしてくれたのは「ボーホースタイル」のお部屋。「ボーホー」とはボヘミアンとソーホーを組み合わせたスタイルのこと。
民族的なファッションスタイルを表す「ボヘミアン」と、流行発信エリアでもあるNYの街「SOHO」をイメージしたモダンでスタイリッシュなテイストがミックスされています。
荒井さん:「今回のコーディネートは、小学生の女の子がいるファミリーを想定して作りました。お子さんはやんちゃな時期が過ぎ、ママもインテリアを楽しめるようになったイメージ。ホワイトとナチュラル素材、グリーン。そしてキリムやマクラメといった民族的アイテムを組み合わせて、エスニックな雰囲気を演出しています」
ドアは「ラシッサS」のクリエラスクを、床材は「ラシッサ Dフロア」のホワイトペイントFを使用。正面壁上部には、室内用窓「デコマド」のプレシャスホワイトを。(全てLIXIL製品)
ドアは「ラシッサS」シリーズからリゾート感あふれるルーバータイプをセレクト。ドアのルーバーは調整が可能で、開いておけばドアを閉めたままでもお部屋全体に風が通り、またお部屋上部に取り付けた室内用窓からも光を採り込み心地の良い空間に包まれます。
床は「ラシッサ Dフロア」シリーズからテーマカラーでもあるホワイトペイントFを選びました。また、壁にはレンガ調のエコカラットプラス「グラナス ヴィスト」のホワイト(LIXIL)を配し、木製ブラインドも素材感のあるホワイトで統一。明るいホワイトと、鮮やかなグリーンは相性抜群です。
ボーホースタイルに欠かせないナチュラルアイテム
荒井さん:「今回セレクトしたアイテムはどれもナチュラルな素材のもので統一しました。ポイントで加えたホワイトカラーで清潔感を、木の素材でぬくもりを感じもらえると嬉しいです」
ダイニングセットは「メルツ ダイニングテーブル 1800」(※現在伸長式の「メルツダイニングテーブル 伸長式」に変更しております)に「アネモネ チェア ホワイト」(※現在ホワイト色は販売しておりません)を組み合わせて(ともにCRASH GATE)。ペンダントライトはナチュラル素材の「タラ ペンダント」(ASPLUND)(※現在販売しておりません)を使用
クラシカルなターンドレッグ(ろくろ脚)が程よいユーズド感を演出するダイニングテーブルには、軽やかなデザインでコンパクトなサイズ感が可愛いダイニングチェアを合わせています。
荒井さん:「重さのあるダイニングテーブルと、軽やかなデザインのチェアを組み合わせることで、こなれたおしゃれ感を出しました」
天井から吊るされたペンダントライトには水草の一種であるランパカナ素材の個性的なデザインのものを使用。大きな編み目のざっくりとしたシェードが個性的な存在感を放ちます。
荒井さん:「ルーバータイプのドアと同様、風がすーっと通るような抜け感のあるデザインのペンダントライトを選んでいます」
そのほか、室内に配された家具たちはどれも素材の風合いを生かしたナチュラルなものばかり。
壁沿いに置いたサイドチェストは「ルーチェ」(CRASH GATE)。チェアは「ダリアラウンジチェア」(※現在販売しておりません)、テーブルランプは「トランクテーブルランプ」(全てASPLUND)
古材の素朴さとアイアン素材を使用したアンティーク調の把手が特徴的なサイドチェストは木のぬくもりを感じるものを。チェストの上には、チーク材をロープで束ねたスタンド部が特徴のランプ。さらに木の年輪の美しさをそのまま天板にしたユニークなサイドテーブルをチョイス。
ダリアの花をイメージして作られた個性的なサイドチェアはエスニックな雰囲気をプラスしてくれます。
荒井さん:「ボーホースタイルで大切なのは、人工的ではないザラッとした質感。ソファもチェアも木の質感が感じられるものや、綿や麻など自然素材のファブリックを選ぶとナチュラルな雰囲気になりますよ」
3人掛けのシンプルな「ハリスソファ」(※現在販売しておりません)には「セージ センターテーブル」(ともにCRASH GATE)を合わせて
ハンドメイドのような素朴で可愛らしいカントリー調のセンターテーブルと、ソファの格子部分を同じ色合いにすることでバランスの良い組み合わせになります。
ラグの色に合わせてアイテムをチョイス
ソファの上には中東の編み物「マクラメ」をデザインしたクッションや、ラグの色に近いデザインのクッションが置かれています。
荒井さん:「ラグは中央アジアの遊牧民が作る織物『キリム』をパッチワークで組み合わせた個性的なものをチョイスしました。このラグをベースに、同じトーンのクッションや小物を取り入れると、色のつながりができて、空間全体がまとまります」
ナチュラルなコーディネートを作るとき、人工的ではない質感が大切。また、こちらの空間には様々な色が使われていますが、そんな中でも統一感があるのには、色づかいのルールを守っているからなんですね。
ボーボースタイルには、グリーンでアクセントを!
ホワイトカラーとナチュラル素材のなかで、部屋全体の色を引き締めてくれるのがたくさんのグリーンたち。床置きタイプも素敵ですが、荒井さんがオススメするのが吊るすタイプの「ハンギンググリーン」です。
荒井さん:「今回は麻素材で作ったハンギングです。空間が華やぐのはもちろん、床もすっきりしてお掃除もしやすいです。小さなお子さんやペットがいるお宅であれば、上から吊るすことでいたずらできないとうメリットもありますよ!」
お洒落なだけでなく、利便性も抜群のハンギンググリーン。ぜひ取り入れたくなるアイテムですね。
ホワイト×ナチュラルで叶うボーホースタイル
荒井さんが作るボーホースタイル、いかがでしたか?落ち着いた雰囲気の中にも遊び心が詰まったボーホースタイルは、家族全員がリラックスできる工夫がいっぱいです。
「白はどんな色とも合わせやすい魔法の色。木目調やグリーンとの相性もよいので、白をベースにいろんなボーホースタイルを楽しんでください」と荒井さん。
ポイントさえ押さえれば自宅でも手軽に挑戦できるボーホースタイル。ぜひ自分らしいスタイルで実践してみてください。
・Photo by:岸孝平
・Writing by:小野喜子