素敵なインテリアで暮らすゲストに“ 私らしいスタイル ”をコーディネートしてもらう「スタイル手帖」。今回のゲストは全国に13店舗を展開する人気家具店「CRASH GATE(クラッシュゲート)」でチーフバイヤーを務めている平田とわさんです。
LIXILの「ラシッサD ヴィンティア」とコラボレーションした家具ブランド「CRASH GATE」。同ブランドのチーフバイヤーだけでなく、インテリアスタイリストとしても活躍している平田さん。
そんな平田さんにはLIXILの選べる室内ドアから「ラシッサD ラテオ」を中心としたスタイルレシピを考えていただきました。
\ スタイル手帖とは? /
組み合わせて楽しめるLIXILの建材と人気家具店とのコラボレーションで彩る “ 私らしい ”コーディネートレシピ集です。
※コーディネートはゲストのご自宅のインテリアではありません
流行に左右されない、シンプルな空間
デザイン性が高く、日本の住宅にも取り入れやすいサイズ感で人気の家具メーカー「CRASH GATE」のバイヤーとして日本全国の商品を買い付けている平田さん。家具だけでなく雑貨のセレクトにも定評があり、バイヤーながらスタイリストとしても人気なんです。
平田さん:「今回のスタイリングはご夫婦と小学生のお子さんが1人というファミリーを想定して考えました。北欧の雰囲気をメインに出しつつ、全体的にのんびりと落ち着ける空間づくりを意識しています」
ドアには「ラシッサD ラテオ」のライトオーク(※現在は販売終了しています)をセレクト。
センターにすりガラスが配されているので、人が通るたびに気配を感じることができます。下校したお子さんが「ただいま!」と横切る影がイメージできますね。
床はシンプルな「ラシッサ Dフロア」のイタリアンウォルナットFを。
ナチュラルな生成り色なのでどんなテイストのインテリアにもマッチします。
ナチュラル空間は“ハズし色”で引き締める
木目が美しいダイニングテーブルに黒いチェアを合わせた平田さん。
平田さん:「このダイニングテーブルは角を滑らかに加工したナラ材で作られています。耐久性・耐水性に優れているのでダイニングテーブルにぴったりの木材です」
さらにオイルで仕上げているので、木の質感や風合いを楽しめます。コーティングが強い塗装と比べると、シミや小さな傷や汚れなどがついてしまうことも。ただ、もしシミができても削ってまたオイルやワックスを塗れば美しく蘇るので、愛情をかけてメンテナンスすれば長く使えるのだとか!
団欒の場所だからこそ、ダイニングテーブルはちゃんとしたものを使いたいですよね。メンテナンス次第で長く愛用できるのはうれしいポイントです。
平田さん:「テーブルをナチュラルテイストにした分、チェアは黒でクールな印象に。木目ばかりだと、全体的にぼんやりとしてしまうので黒で引き締めました」
全体の色味を統一するのではなく、一部色のトーンを暗くすると、空間が引き締まりお部屋の印象がぐっとおしゃれになりますね。
脚付き家具で、空間も汚れもスッキリ!
平田さんが選んだのは「CRASH GATE」の「カルトラソファ 3人掛け」と「カナリス コーヒーテーブル 籐貼り」(※現在ともに販売しておりません)。ソファにもテーブルにも脚があることで、お部屋全体がすっきりと見えます。
平田さん:「お子さんがいると、掃除のしやすさも家具選びのポイントになりますよね。特にソファの下は色々なものが落ちがち。なので、ソファは掃除のしやすい脚付きにしました。シートは北欧らしいライトグレーのファブリック素材で、軽やかな雰囲気を演出しています。アームが低いデザインなので、寝転がったとき枕の代わりにぴったりの高さなんです(笑)」
コーヒーテーブルの中央にはガラスがあり、さらにシャープな印象に。装丁が美しい本を置けば、インテリアの一部になります。
ただ全てを脚付きにしてしまうと単調になってしまうので、TVボードは床置きタイプをセレクト。「把手のアイアンづかいがCRASH GATEらしいTVボードです」と平田さん。
収納がたっぷりなのも、ファミリーにはうれしいポイントですね!
がんばり過ぎずにおしゃれに見えるコツ
平田さんのコーディネートレシピ、いかがでしたか? 日々の手入れのしやすさと、おしゃれに見えるポイントを教えてくれました。
平田さん:「ダイニングスペースにも、リビングスペースにもあえて“ハズし”ポイントを入れました。そうすることで、重たすぎずリズム感のある空間に仕上がります。それでいてがんばりすぎないコーディネートにしています。キメキメでおしゃれすぎるのも、ゆったりとくつろげないですからね(笑)」
全体のテイストを合わせつつ、1カ所だけ“ハズす”。上級テクニックにも思えますが、実はとても簡単です。ぜひ取り入れてみてください!
・Photo by:神出暁
・Writing by:小野喜子