KNOWLEDGE寒い家は万病のもと!
健康的な室内温度とは?
毎年冬になると、どうも体調を崩しがち…。その原因は、家の寒さかもしれません。最近の研究によると、住まいの断熱性を高めると、健康改善にも効果があるということが明らかになっています。今回は、家族の健康的な暮らしを支える「断熱」の健康効果についてご紹介します。
「暖かい家」への住み替えで健康が改善
こちらは、断熱性の高い「暖かい家」への転居前後で、健康状態がどのように変化したかについての調査データです。断熱性の高い家に住み替えた人の方が「健康を害するさまざまな症状が出なくなった」という割合が多いことがわかりました。
「暖かい家」へのリフォームで
医療費・冷暖房費が削減
窓などの開⼝部を断熱改修する前と後の住宅内温度から医療費期待値※1と冷暖房費の削減額をシミュレーション。4人家族を想定したところ、断熱改修によって、20年で64万円/世帯、30年で98万円/世帯の医療費・冷暖房費の削減が見込める結果となりました。※2
健康改善のためには「家の断熱」が最も効果的
さらに、飲酒・運動・喫煙・断熱の4つの要因で、どれが健康改善への貢献度が高いのかを調査したところでは、どの症状においても、「断熱」が最も健康改善に貢献するという結果となりました。
冬は「室温18℃以上」を目安に
イギリスの住宅に関する指針によると、「18℃未満」は健康リスクが高まるとされています。家族の健康を守るためには、温度計をチェックしながら「室温18 ℃以上」を目安に、上手に暖房器具を活用して室内を暖かく保つようにしましょう。
暖房しても部屋が寒いなら「窓」をチェック
国土交通省の資料によると、既存住宅の約90%は現在の省エネ基準の断熱性能を満たしていないといわれています。エアコンの設定温度は「18℃以上」になっているのに、温度計の室内温度がそれより下回っている場合、家の断熱性に問題があるかもしれません。とくに「窓」からは暖かい空気が逃げていってしまうため、断熱性を高めることが大切。厚手のカーテンや窓に断熱シートを貼るのも一つの方法ですが、それでも寒さが解消されない場合は、内窓の設置や高断熱窓への交換をおすすめします。