金賞
2022-23年 大規模施設部門
金賞
岡山大学共育共創コモンズ(OUX:オークス)
受賞企業
- 施主
- 国立大学法人岡山大学施設企画部施設企画課 様
- 設計事務所
- 清水建設株式会社 様
- 建設会社
- 清水建設株式会社 様
- 加工店
- 岡山ビルサッシ工業株式会社 様
講評
建築の重要な役割の一つが人々の生活や財産を外部から保護することである。そのために建築の開口は気象、犯罪、事故など外部要因に対して隔離や閉鎖を重視してブラックボックス化する傾向が強く、中には何があって、どんな人が居て、何をしているのか解りずらい排他的な箱物となる。その結果外部には壁面が露出して、近隣社会との交流や親和性が失われるだけでなく、時として人々に威圧感さえ与える。
こうした現象を如実に物語るのが最近目立ち始めた大型物流倉庫である。周辺の街のスケールを逸脱した巨大構造物が、人々が慣れ親しんだ地域の風景を一瞬にして破壊してしまう。こうした大型施設問題に対してその解を導いたのが岡山大学複合施設である。同物件は木造CLTパネル工法、大スパンの大梁、耐力壁パネル等々大型建築の迫力や力強さを際立たせながら、同時に優しさや暖かさをも感じさせるデザインに開口部が寄与している。外壁パネルをずらした市松模様の開口部からは、金属質な硬さや冷たさを消す細い見附のサッシをつかい、木質系の内部空間が見え隠れしている。人々にとって窓から漏れる光や人影から 建築内の気配を感じとれるなど、この施設が交流性や親和性を重視したことがわかる。大型施設でありながら利用者に対しては暖かく迎い入れ、近隣社会に対して良好な関係を築こうとする開口部のデザインは、非常に高く評価できる。施設規模や技術力経済力が高い建築は往々にして近寄りがたい存在となることが多い。こうした問題の解決に貢献できるフロントサッシは、店舗用建材の可能性を示唆した作品として非常に意義深く、金賞にふさわしい事例と判断して贈賞を決めた。
銀賞
2022-23年 大規模施設部門
銀賞
Ark館ケ森 ファームエントランス
受賞企業
- 施主
- 株式会社アーク 様
- 設計事務所
- 栗生明+北川・上田総合計画株式会社 様
- 建設会社
- 株式会社平野組 様
- 加工店
- 株式会社青森ビルテック 様
銅賞
2022-23年 大規模施設部門
銅賞
HIROSHIMA GATE PARK
受賞企業
- 施主
- NEW HIROSHIMA GATEPARK 共同企業体 様
- 設計事務所
- 大成建設株式会社 様
- 建設会社
- 大成建設株式会社 様
- 加工店
- 岡山ビルサッシ工業株式会社 様
- 株式会社ファイン 様
- 株式会社ヒラタアルミ 様
- 有限会社岡棟製作所 様
2022-23年 大規模施設部門
銅賞
道の駅あっさぶ商業施設
受賞企業
- 施主
- 厚沢部町政策推進課商工観光係 様
- 設計事務所
- 株式会社北工房 様
- 建設会社
- 株式会社森川組 様
- 販売店
- 道南清水サッシ株式会社 様
- 加工店
- 道南清水サッシ株式会社 様