ヴィータス パネルを使った収納事例 3選【コンペ受賞作品】

ヴィータス パネルを使った収納事例 3選【コンペ受賞作品】
Living Deli編集室
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LIXILインテリア事業部

ドアや床、収納を開発しているLIXILリビング事業部のメンバーがお送りします。商品紹介ページには掲載していないコーディネートや組み合わせ方のコツなど、思いを込めてご紹介していきます。

先日開催いたしました「2022コンペデラシッサ」のヴィータス パネル部門における受賞作品3つを、Living Deli編集室よりご紹介します。

どの作品も住む方の要望や暮らしに寄り添い考えられており、とても参考になる事例ばかりです。

▶「2022コンペデラシッサ」についてはこちらの記事をご覧ください。
▶「ヴィータス パネル」の商品詳細はこちらをご覧ください。

【最優秀賞】心地よく家族が集う平屋のくらし

受賞会社:C.デザイン株式会社様

■ご担当者:内野 敦子様
■ホームページURL:https://www.cdesign.jp/

内野さん:「お客様が持つ『モノ』と、大切にされている『こと』のヒアリングを行い、ものの指定席を徹底的に考えました。」

お施主様からは事前に、片づけることが苦手と相談されていたそうです。
将来の可変性を考えすべての収納をヴィータス パネルで計画しましたが、予算の都合もあり適所に効果的に採用することに。

ヒアリングを通して見えた要望は3つ。
① 家族で過ごすことが多いリビングはいつもすっきり片付けておきたい。散らからない工夫がほしい。
② 寝室には、夫婦二人の収納がほしい。
③ 家の中と外で使う、様々なモノであふれかえる玄関をすっきりきれいに保ちたい。

ここからヴィータス パネルの導入は優先度が高い「リビングと繋がる廊下」「寝室」「玄関」の3か所に定めました。

■リビングと繋がる廊下収納の中の仕切りはヴィータス パネル。

内野さん:「LDKと居室をつなぐ廊下には、奥行き400㎜の大容量の収納スペースを設けました。」

リビングに併設するこの廊下には家族みんなで共有するワークスペースがあります。
収納スペースも合わせて設置することで、ワークスペースで使用した学習道具や仕事書類などをそのまましまうことができ、煩雑しがちな机の上や散らかりがちなリビングがスッキリとした状態に。

内野さん:「ヴィータス パネルの棚の一部をL字型にしたことで、背の高いモノの収納も可能になります。また側面にはフックを付けてランドセル等の定位置を設けました。こうして家族それぞれの収納スペースを配置すると、お子様のしつけにも繋がります。」

■寝室

内野さん:「主寝室には、ご要望通りご夫婦のためのクローゼット収納を設けて、中にはあらかじめヴィータス パネルを設置しました。ご夫婦それぞれのスペースを確保しています。」

クローゼットは、家の中で一番片付かない洋服の収納スペースなので、上手に使いこなすのは実はとても難しいんです。
結局住み始めてから、棚を買ったり仕切りを付けたり、うまく納めるための苦労が発生することも多いのではないでしょうか。
片付けが苦手なお施主様のことを考えたプランニングですね。

内野さん:「ヴィータス パネルは、パーツの組み替えが可能で、簡単に棚板やパイプ、フックを設置できます。モノやライフスタイルに沿って変化させられるので、使う人の一番使いやすい収納のカタチがずっと続きます。」

■玄関

玄関には半畳の収納スペースを設け、中にはヴィータス パネルで棚を設置。

内野さん:「L字型の棚を採用して、ひと目でどこに何があるか分かるようにしました。目も手も届いてモノの管理がしやすくスペースを無駄なく活用することができます。片足を一歩中へ入れるだけで、奥のモノもスムーズに取り出すことができます。」

家の中、外に関わらず使用するモノ、例えば、工具、紐、テープ、等
必要頻度は高いけれど、家の中で置き場所に困るものを一括管理できそうです。

トイレットペーパーなどの日用品のストック置き場としても適しているので、買い物してきたものをリビングに持ち込むことなく玄関ですべて収納できると、帰宅後の動きもスムーズですね。

内野さん:「まとめて保管するとストック残量を出がけにさっと確認できて、買い忘れも防ぐこともできます。」

丁寧なヒアリングを通して、お施主様の特性や暮らしを深く理解したからこそ作り込むことができた収納プラン。
リビングが散らからないように、適切な場所にヴィータス パネルを設置することで片付く家になる工夫がされています。

内野さん:「お客様の暮らしをヒアリングし、『モノ』の指定席を徹底的に考えました。ライフスタイルや家族の形に合わせて『モノ』は変化しますが、その変化に合わせて、お客様自身が、自由に、簡単に組み合わせて可変させることができるヴィータスパネルの素晴らしさをこれからも、たくさんの皆様にお伝えし、ご提案していきたいと思います。」

収納計画の際に「何が課題となっているのか」を見極める大切さを改めて感じることができる事例でした。

【優秀賞】長年使いこなせなかった備え付けのリビング収納も ヴィータスパネルに変えることで一変!奥様の予想を超える 理想のリビング空間に

受賞会社:アットリフォーム株式会社様

■ご担当者:山口 麻里様
■ホームページURL:https://www.at-reform.com/

山口さん:「50代の施主様の次のライフステージを視野にいれ、片付けが楽で維持できる住まい方をご提案しました。定位置管理と適正な量が一目でわかる魅せる収納と、コンパクトな動線で、日々の片付けが楽しくなる家づくりを目指しました。」

暮らしの中で膝に痛みを感じはじめていたお施主様。足腰に負担が大きい床式ライフスタイルから、椅子式ライフスタイルへ、暮らし方から見直したリフォーム事例です。

山口さん:「奥様のお仕事道具であるミシンを使えるスペースをヴィータス パネルの中に設けました。それまで床に座った状態だと掛けづらかったミシンも楽にできるようになりました。」

同じ空間に洋裁グッズをまとめることで、管理もしやすくなったそうです。

山口さん:「提案当初は『こんなところにワークスペースなんて本当に創れるの?!』と半信半疑だったお施主様も、大満足の仕上がりになりました。」

左:仏壇の重量は20kg超。高荷重用棚板を使えば重量のあるものでも配置可能。 真ん中:床の隅に溜まりがちなホコリの掃除がしやすいように、足元にはコの字ラックを製作して浮かせて収納。ラックの下はルンバ基地に活用。

デスク空間はアクセントボードも組み合わせて、作業中に発生するちょっとした手間も解消。

山口さん:「作品サイズにより使い分けが必要で収納しづらかった『刺繍枠』。マグネットで浮かせる収納を採用することですっきり納まりました。また、足元にはキャスター付きの板を製作。その上にミシンを収納することで、複数台のミシンの取り換えも楽にできるようにしています。」

20代のお嬢さんは、朝出勤前で忙しい中でもお父さんのお仏壇への挨拶は欠かさないようにしているそうです。
その日々の動作の中にも改善できるポイントがありました。

山口さん:「以前はリビングの隅に移動し、床に座る、という動作が必要でした。リフォーム後はリビング中央に位置するヴィータスの中にお仏壇を収めることで、行動動線上に。毎日の習慣がスムーズになっただけでなく、お仏壇周りの手入れも小まめにできるようになられました。今まで以上に存在感を感じ、写真の中のお父さんの笑顔が二人を見守ってくれているような安心を得られるようになったそうです。」

全体的にナチュラルな色味で統一されたインテリア、とても清潔感があり明るい気持ちになります。

山口さん:「白を基調にしたナチュラルで整った空間、それが今回のご要望の1つでした。リフォーム後に訪問された通信業者の方から『インテリアを重視されている方』だと思われたような対応を受けたそうで、今まで経験したことがなかった反応にとても嬉しかったそうです♪」

さらにリフォーム後のお家で過ごしてみて、こんな嬉しい変化も。

山口さん:「魅せる収納としたことで所有物の適正量がわかり、維持したいというお気持ちが自然と強化され、リビングが以前の様に散らからないようになりました。」

それでも急な来客時などには焦ることもありそう。

そんなときのために、ロールスクリーンですっぽりと隠すこともできるように工夫がされていました。
お仕事スペースとその他でロールスクリーンが分かれているのも嬉しいですね。

収納が変われば暮らし方も変わる、それがとてもよく表れた事例でした。

【近藤典子賞】心も整える家

受賞会社:有限会社アシストホーム様

■ご担当者:勝俣 明日香様
■ホームページURL:https://www.asisuto-home.com/

子育て中30代夫婦とお子さんの3人暮らしを想定したこちらのお家。

・おうち時間が増えたので、収納力はたっぷりほしい
・家の中で過ごすことが中心になったので、趣味も楽しめる空間がほしい
・でも、無駄に広い家は夫婦二人になったときに広すぎるので困る

マイホームを考える中で向き合うことになりがちなこれらのジレンマを、ヴィータス パネルを使って解決した事例です。

ヴィータス パネルを用いてロフト下に設けた収納兼趣味の空間。奥行の違う棚板やフック、パイプも活用して作業のはかどりそうな空間に仕上がっています

勝俣さん:「実は、家づくりにおいて『趣味』のための場所を断念する方はとても多いんです。」

人生を豊かにできるものの1つである趣味。
せっかくのマイホーム計画を通して、それを楽しむための場所を諦めてしまうことが多いのだといいます。

勝俣さん:「理由は『趣味だから』です。ライフスタイルが変わったとき、趣味のために確保した空間は『後悔する場所・失敗』になりプレッシャーを感じてしまうんです。」

そうして趣味のための場所は、まっさきに断念されてしまうそう。

勝俣さん:「でも暮らし方が変わった今こそ、私は趣味を大切にできる空間は必要だと感じます。」

玄関近くの収納。棚はL字型のものを用いて奥まで見やすく。こちらにもフックが効果的に使われています。

勝俣さん:「ヴィータス パネルは、気負わなくてもよいところが良いです。ライフスタイルの変化に自在に対応できるので、勉強机から収納へ、収納から趣味の空間へと自由自在です。」

ヴィータス パネルは豊富なパーツを後から買い足すことができる商品。
パーツはあらかじめ設けられたレールに引っ掛けるだけなので、誰でも簡単に配置替えができます。

勝俣さん:「トランスフォームが自分でできる、ということが大きな魅力です。工務店を呼ばなくても、いつでも自分でできる。パーツを買い足せば、様々な空間に変化します。この『自由さ』は、お客様の『失敗したら困るからやめよう』という心の壁を乗り越えるきっかけを与えてくれます。」

また、”家の中にあるほとんどの日用品は【350㎜】の組み合わせでできている”という法則に従って考えられたヴィータス パネルの棚高さのピッチも、不安解消材料の1つになっていました。

勝俣さん:「前もって納めたいモノのサイズの法則がわかっていると、安心して空間を使ことができます。」

こちらもロフト下のデスク空間。囲まれた空間は仕事や勉強に集中できそうです。

勝俣さん:「毎日をがんばっている方にこそ『趣味』や『好きなこと』など、心を違う場所へ連れて行ってくれる『空間』を持つことはこれからの『日常』に必要なことだと考えます。大きなスペースは取れないなどと心配しなくても大丈夫です。」

タイトルの「心も整える家」には、家を整えるだけでなくライフスタイルの変化に伴う不安も解消したい、そのような思いが込められていました。

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