住まいを考えるとき、何を大切に考え進めるかは十人十色。
理想のインテリアテイストや憧れの家具、はたまた自分の「暮らし」をイメージしながら考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「暮らし」にフォーカスしながら、Youtubeで“豊かさ”をテーマに、もの、こと、空間について発信している建築家二人暮らしさんに家一棟のプランをまるごとご提案いただきました。
「暮らし」から導いた「間取り」とそれを叶えるために「採用したい設備・建材」について、ご紹介します。
本コラムの最後には、建築家二人暮らしさんに作っていただいた空間イメージ動画も掲載しています。その中でも詳しく解説していただきましたので、是非合わせてご覧ください。
建築家二人暮らしさんが考える、心地いい“ふつう”の暮らしとは
『ここ数年の 非日常を目の当たりにし、日常というただただ“ふつう”の生活がどれほどの豊かさをもっていたのか ということへの気づきがありました。そんな時だからこそ改めて、私たち日本人にとっての“普遍的”なモノ、コトとは何なのだろうかという原点に立ち返りたいと問題意識が生まれました。“普遍的”というとちょっとむずかしいけど、私たち日本人が自然と共有している”ふつう”の暮らしということを少し考えてみようと思いました。』(建築家二人暮らし)
そんな問いから建築家二人暮らしさんがたどり着いたのは「季節」との関わりです。
季節といっても春や冬などの四季だけではなく、ここでは時間や天候などの様々な環境の変化までも「季節」と捉えます。
あえて環境の変化(環境差)=季節が生まれる仕掛けを取り入れることで、私たち日本人が心地いいと感じる“ふつう”の暮らしを送ることができる、そんなイメージを持ちながら間取りが検討されました。
提案プランは2階建ての一軒家。敷地に対して北側に寄せて大きな庭を南側に作るのではなく、やや中央寄りに建物を配置しているのがポイントです。
小さな庭を建物の周囲につくることで、各方位で異なる居心地のスペースが生まれます。
1階に設けたリビングは北側も活かした南北に長いレイアウトを採用。
2階はロの字型に居室が配置されています。
居室は東西南北それぞれの方角の特性を感じ取るような環境差が生まれ、その環境に合わせた異なるスペースが展開されます。
こちらは間仕切りを設けて5ブロックに分けられた絵になっていますが、ライフスタイルの変化に合わせて、間仕切り方を変えていくことを想定しています。
このコラムではこの2階のプランと採用された建材について具体的にご紹介していきます。(1階詳細は是非動画でご覧ください)
ノイズレスなハイドア「ラフィス」を使ってつくる変化に寄りそうインテリア
左側の黒い建具が「ラフィス」のブラック
ライフスタイルの変化に伴って、当然気持ちや価値観にも変化が起こります。
そんな時どこで空間を区切っても成立するようなインテリアになっていれば、決められた場所をどう使おうかと工夫するのではなく、もっと自由な発想で変化を受け入れ楽しむことができそうですよね。
間仕切る場所や空間の使い方を変えていく際にノイズとなるものは極力無くしたインテリアを実現するため、室内ドアや間仕切りにはノイズレスデザインが特長の「ラフィス」が採用されました。
引戸「ラフィス」ブラック、床材「ラシッサ Dフロア」クリエアイボリーF
ラフィスのライン枠は見付けがわずか6㎜
ラフィスはハイドア仕様と極細の枠が特徴の室内用建具。
壁と一体化するようなノイズレスなデザインで美しい空間を創りあげます。
そのコンセプトから天井高納まりにも使いやすいハイドアサイズが標準になっています。天井高さで納めて垂れ壁(天井とドアの間にある壁)を無くせば、無駄な線が空間に露出することもありません。
いつも整った住まいを叶えるヴィータス パネルを使った収納
収納システム「ヴィータス パネル」 正面のドアは「ラフィス」のブラック
長く住むうちに訪れる仕事・家族・趣味などの変化。そんな変化を経ても心地よくふつうに暮らし続けるためには、整った部屋を維持できる収納の計画も重要です。
今回の間取りの特徴であるロの字型の中央部分に、そのキーとなる収納があります。
廊下部分に収納を集約して、その構成をフレキシブルに変えることができるような仕組みを取り入れることで、変化に寄り添うプランになっています。
また各居室からこの収納にアクセスできる間取りなので、2階のどの場所にいても必要なものに簡単にアクセス可能。
その時々のお気に入りの場所で好きなことができるからストレスフリーな暮らしに繋がります。
収納の仕切りやパイプ・フックなど全て「ヴィータス パネル」
仕組みとして採用されたのは「ヴィータス パネル」。
家の中のあらゆるものをすっきりと納めることができる“350㎜の法則”に沿って設計された収納です。
例えば収納ボックスは1段分(350㎜)、パンツやスカートは2段分(700㎜)、扇風機は3段分(1050㎜)など、350㎜を組み合わせていくと家の中のだいたいのものを納めることができるんです。
ヴィータス パネルは350㎜毎のピッチでレールが設けられており、そこに棚板やフック・ハンガーパイプを引っ掛けるように簡単に設置できる仕様なので、モノに合わせて収納を変幻自在にアレンジすることができます。
集約された収納全体にヴィータス パネルを採用しておくことで、家全体のものを効率よく納めることができ、生活の場をいつでも整った状態に維持できます。
建築家二人暮らしさんの動画で一軒家の全体像をチェック
建築家二人暮らしさんのYoutubeでは、1階部分含め一棟まるごとプランを解説していただいています。
1階部分の東・南・北に設けた3つのテラスや、日差しを楽しみ部屋を広く見せる窓の設け方も必見です。