多彩なバリエーションから選べる「巾木」選びのポイントとは?【見落とさない家づくり】第2回

多彩なバリエーションから選べる「巾木」選びのポイントとは?【見落とさない家づくり】第2回
Living Deli編集室
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LIXILインテリア事業部

ドアや床、収納を開発しているLIXILリビング事業部のメンバーがお送りします。商品紹介ページには掲載していないコーディネートや組み合わせ方のコツなど、思いを込めてご紹介していきます。

家づくりの際、見落としがちなポイントとして多く挙げられる「巾木(はばき)」。
壁の保護を目的に取り付けられる部材で、ほとんどの部屋に使用されているため、選び方次第で部屋の印象を大きく変える存在です。

今回は、巾木の役割と選び方のポイントについてお届けします。巾木の色によってどのように部屋の印象が変わるのか。後半は施工事例とともに見ていきましょう。自分らしい家づくりの参考にしてみてくださいね。

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「巾木(はばき)」の役割は壁の保護

家づくりで覚えておきたい部材の名前

「巾木」(「幅木」ともいいます)は、壁の下側、つまり床と壁の境目に使われる部材のことで、部屋をぐるりと一周するように設置されます。

見落としがちな部材「巾木(はばき)」

巾木を取り付ける理由として、「壁の保護」と「壁と床の取り合いをキレイに見せる仕上げ」があります。床に近い部分は、足のつま先や掃除機などが当たりやすく、保護するものがないと傷や汚れ、クロス剥がれの原因に。

見落としがちな部材「巾木(はばき)」

また、床を踏みしめると音が鳴る「床鳴り」や「たわみ」を防ぐために壁と床の間にわざと隙間を設けているので、その隙間を隠してキレイに見せる役目もあります。このような目的で、ほとんどの部屋で巾木が活用されています。

床色と同系色の巾木を使用した事例
床色と同系色の巾木を使用した事例

巾木にも、もちろんカラーバリエーションがあります。一般的には壁や床と馴染みの良い色を選びますが、中にはアクセントとして視覚効果のあるカラーをセレクトする人も。

しかし、「巾木に選択肢がある」ということを知っている人はまだ少なく、知っていても忙しい家づくりの過程では頭から抜け落ちてしまいがち。お施主様がリクエストをしなければ、オーソドックスな選択肢がデフォルトになっていることも多いようです。

これこそ家を建ててから「巾木にもこだわればよかった!」という後悔の声が多く聞こえてくる理由。

見落としのない家づくりのために、「巾木も選べる」ということを頭に入れて、家づくりを進めましょう。

視覚効果から選ぶ「巾木」のカラーと幅の種類

リクシルで提供している巾木は、床や壁紙との馴染みの良いホワイト系やベージュ系、アクセントとなるブラックなど7色のカラーバリエーションで展開しています。選べる巾木のカラーラインナップ(LIXIL)
選べる巾木のカラーラインナップ(LIXIL)

床色と統一して木目調のベージュ系を選べば、ほっこりと温かい雰囲気に。白壁に合わせて白い巾木にすれば、壁の面積が広く見え、すっきりとした印象になります。

壁色と同系色の巾木を使用した事例
壁色と同系色の巾木を使用した事例

このように床や壁のカラーと統一するのが一般的ですが、それ以外にもドア枠に合わせる手段もあるんです。

アクセントクロスに白い巾木を使用した事例
アクセントクロスに白い巾木を使用した事例

例えばこちらはカラフルなアクセントクロスに白いドア枠と巾木がまわしてあります。このドア枠と巾木の白いラインが部屋の輪郭を際立だたせ、スタイリッシュな雰囲気を作ることができるでしょう。

巾木や笠木などの「造作材」を黒にしたパターン
巾木や笠木などの「造作材」を黒にしたパターン

巾木や笠木などの「造作材」を白にしたパターン
巾木や笠木などの「造作材」を白にしたパターン

続いてインダストリアルなインテリアを例に、「黒」と「白」の印象の差を見てみましょう。

巾木だけでなくドア枠・階段の蹴込板なども色を統一した例になっています。インダストリアルインテリアは家具などでも黒をアクセントに用いるため、細かい部材に「黒」を取り入れる選択肢も良いと思います。

「黒」をセレクトした場合、床や壁よりも強い色がライン状に入ることでシャープさを感じることができます。一方で壁と馴染む「白」にすると、すっきりとした印象に。このように細かい部でもカラーが変わるだけで部屋の印象は大きく変化することを覚えておきましょう。

幅と厚さが選べるリクシルの「巾木(幅木)」
また、巾木は幅や厚さにも選択肢があり、オーソドックスな60mm幅だけでなく、スマートな30mmのもの、極力厚さをなくしたスリムなものも。

幅30mmの「ライン巾木」を使用した事例
幅30mmの「ライン巾木」を使用した事例

「スッキリしたインテリアにしたい」という場合は、細い「ライン巾木」がぴったりですが、「温かみのある空間にしたい」という場合は、逆にシャープな巾木だとチグハグな印象になってしまう可能性も。

ちょっとした色やサイズの違いでも、ライン状に走る巾木は「目を惹くポイント」だということを意識しておきましょう。

巾木とドア枠を白で統一してアクセントにした事例1

巾木とドア枠を白で統一してアクセントにした事例2
巾木とドア枠を白で統一してアクセントにした事例

巾木と同じく「ドア枠」や「笠木(かさぎ)」もライン状で入る部材なので、巾木同様に色選びを検討すると良いでしょう。

自分の好みやテイストが明確な人ほど、巾木などの細かい部材にもこだわってほしいと思います。

後悔しない「巾木」選びのコツは?

家づくりをするときは、「壁の下部にライン状に部材が入る」ということを意識しておきましょう。迷ったときは、床や壁、ドア枠など、「どこかのパーツと統一する」と部屋全体がすっきりまとまります。

どの色にすると好みのテイストになるかを考え、部屋全体を俯瞰して検討してみてください。巾木を床か壁に統一して2色に絞るのか、ドア枠など他の色に合わせるかは好み次第で良いと思います。

〜巾木の選び方パターン〜

  • 床か壁のどちらかと同系色で統一する
  • ドア枠と合わせてアクセントにする

3Dでシミュレーションできる「LDKデザインシミュレーター」

またリクシルでは、LDK空間全体を3Dでシミュレーションできる無料ツール「LDKデザインシミュレーター」をご用意しています。巾木も7色から選んで組み合わせできるので、ぜひ事前シミュレーションしてみてくださいね。

「LDKデザインシミュレーター」ボタン

巾木選びは内装を検討するタイミングで行うのが一般的。床やドアを検討し始めたら、「巾木はどうする?」とアイデアを膨らませてみてはいかがでしょうか。

「こうしたら間違い」という定義はないため、「自分好みの家づくりができるかどうか」を大切にして選んでみてくださいね。


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・取材執筆:佐藤有香

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