「巾木」や「見切り材」を選んで後悔しない!マイホームの見落としポイント4選【見落とさない家づくり】第1回

「巾木」や「見切り材」を選んで後悔しない!マイホームの見落としポイント4選【見落とさない家づくり】第1回
Living Deli編集室
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LIXILインテリア事業部

ドアや床、収納を開発しているLIXILリビング事業部のメンバーがお送りします。商品紹介ページには掲載していないコーディネートや組み合わせ方のコツなど、思いを込めてご紹介していきます。

家づくりは人生の一大イベント。マイホームには、家族の理想と好みを詰め込んで、納得のいく空間に仕上げたいですよね。

今回からは、後悔しない家づくりを叶えるために、見落としがちなポイントを紹介していきます。家づくりの先輩たちから多く寄せられる「ここにもこだわれば良かった…!」という声を参考に、意外と知られていない「部材の選び方」についてお届けします。

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スルーしがちな「部材」にも、実は選択肢がある…!?

注文住宅を建てた方や、リノベーションをした経験者から多く寄せられる「見落としポイント」に、巾木や見切り材、ドアハンドル、階段手すりなどの部材が挙げられます。

これらは、色やデザインなど、さまざまな種類があるにもかかわらず、実は施主がリクエストをしなければ、オーソドックスなもので進められてしまうことも多いようです。
そのため、家が完成した後で、「巾木を白にした方がスッキリしたかも…」「見切り材が悪目立ちしているような気がする…」など、気になってしまうことも。

あらかじめ「この部材は選択できる」ということを知っておけば、後悔しないで済むはずです。

「不満ではないけど、もっとベストがあったはず…」と住み始めてから毎日モヤモヤした気持ちを抱かないためにも、細かな部材にも目を向けて、家づくりのプランの一部に入れておくことをおすすめします。

見落としポイント①|「巾木(はばき)」

見落としがちな部材「巾木(はばき)」

部材の中でも見落としやすい「巾木」(「幅木」ともいいます)は、床と壁の境目に設置される部材のこと。

床とクロスの継ぎ目の処理をきれいに隠し、掃除機などによる傷や汚れ防止にも役立ってくれます。

白い巾木をアクセントにした施工事例

巾木は、床色に近いものをセレクトされることが多いですが、「黒」の巾木を選んで部屋のアクセントにしたり、「白」の巾木を選んで壁との調和を図ることも可能。

巾木の幅や薄さにも種類があるため、「スッキリしたインテリアにしたい」という場合は、スリムな巾木を選べばシャープな印象になるはずです。

家づくりで覚えておきたい部材の名前

同様に、腰壁や吹き抜けなどに使われる「笠木(かさぎ)」や、天井と壁の境目に使われる「廻り縁(まわりぶち)」にも、色やサイズなどの種類があることを知っておくと役に立つでしょう。

見落としポイント②|「ドアハンドル」

見落としがちなパーツ「ドアハンドル」

ドアの取手部分である「ドアハンドル」は、色だけでなく、形にもバリエーションがあることをご存知でしょうか。

ドア本体や部屋の雰囲気に合わせて、ハンドルの色を選ぶ方は多いですが、形の選択肢については、意外と知られていません。「このドアには、このハンドルデザイン」と、セットで捉えている方が多い印象です。

LIXILの「ドアハンドル」ラインアップ

LIXILでは、スタンダードなスクエアタイプだけでなく、丸い形がアクセントになる「握り玉」や優しい印象の「サークルタイプ」、機能的な「プッシュプル」など、さまざまな種類をラインアップしています。

小さな部材ではありますが、異なる形のハンドルを取り付けることで、ドアの印象も大きく変わります! ぜひインテリアの一部として検討してみてはいかがでしょうか。

見落としポイント③|「見切り材」

見落としがちな部材「見切り材」

部屋と部屋の継ぎ目部分に使われる「見切り材」も、見落としやすいポイントです。

見切り材は異なる床材の接地箇所を隠すために使われます。例えば、タイル張りの洗面所と木質の廊下の場合、ただ接ぎ合わせただけでは切断面が目立つの状態に。見切り材を用いることで、両方の切断面をきれいに納めてくれるのです。

また経年でどちらかの床が微小に浮いてきた場合に隣り合う床の段差を目立ちにくくする効果もあります。

一般的な茶色の「見切り材」

この見切り材にもさまざまな色と材質が存在します。隣接する床と馴染みの良い、ブラウン系のカラーを選ぶのが一般的ですが細い金属色の見切り材もあるため、床のアクセントにしても良いでしょう。

また、部屋と廊下で異なる色の床材を選んでいた場合、どちらの床色に見切り材を合わせるかも大切です。

場合によっては、「ドアを閉めたときに、見切り材が悪目立ちしている…」ということにもなりかねません。ミスマッチを起こさないためにも、施工前に確認しておくことをおすすめします。

見落としポイント④|「階段手すり」

見落としがちなパーツ「階段手すり」

4つ目のポイントは「階段手すり」。手すり棒のカラーが選べることはもちろんですが、手すりを支える部材「ブラケット」も、色やデザインを選択できるパーツということを認識しておくと良いでしょう。

ブラケットとは、壁に手すり棒を取り付けたり、棒同士をつないだりするための接続金具のこと。

階段手すりのパーツ「ブラケット」

ブラケットの存在を知らず、棒の色だけを指定して2トーンの手すりになってしまい後悔したという事例も多く見受けられます。例えば、「手すりは黒にしたい」とオーダーをしたところ、「ブラケットは一般的な金属のものが取り付けられていて台無し…」ということも。

ちなみに、手すり棒にもバリエーションがあります。優しい印象のラウンドタイプやシャープな印象のスクエアタイプ、アイアン調や木質調などさまざま。握り心地やデザイン性など、自分好みのスタイルを探してみてください。

理想の住まいを叶えるため、細かな部材まで目を向けて

理想のマイホームを叶えるため、まずは選択肢を知っておくこと、そして「こうしたい」という思いを伝えることが大切です

この【見落とさない家づくり】連載では、4つの「見落としポイント」について深掘りした情報をお届けしていきます。次回「巾木編」は23年5月に公開予定ですのでお楽しみに。

細かな部材にも選択肢があるということを知り、後悔のない家づくりを実現してくださいね。


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・取材執筆:佐藤有香

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