押入れ収納が上手く使いこなせず悩まれている方は多いです。押入れは、固定された棚によって高さに制限があり、奥行きの深さもあります。市販の収納ケースやラックを駆使してもうまくいかないこともありますよね。
そんな時はリフォームを視野に入れてみませんか?今回は押入れをファミリークローゼット化したリクシル社員Tさんの自宅リフォームの様子をご紹介します。
Tさんはこのリフォームで、上部の棚1段+ハンガーパイプ1本の一般的なクローゼットの形にするのではなく、使い勝手と見た目にもこだわった収納棚のシステムを取り入れました。リフォームを決断した経緯から採用した収納棚、リフォーム後の暮らしの変化まで取材しました。
押入れを使いやすいファミリークローゼットにするためリフォームを決意
リフォーム前の押入れ
Tさんは、ご主人と幼稚園に通うお子さんの3人暮らし。建売で購入した2階建ての戸建住宅に住んでいます。
1階にLDKと和室、2階に寝室とその他洋室とウォークインクローゼットがある間取りです。当初は2階のウォークインクローゼットをファミリークローゼットとして使う想定だったそうですが、実際に暮らしてみると、支度や帰宅のたびに2階にあがらなければならない動線にストレスを感じるように。
そこで、1階の和室にある押入れをファミリークローゼットとして使えないかと検討しました。
押入れの高さに合うラックを設置したもののワンピースなどの丈の長いものは収まらず、使い勝手の悪さを感じていました。
リフォーム前の押入れは真ん中と上部に棚がある一般的なもの
さらに、お子さん自身で次の日の幼稚園の支度がしやすい状態も作りたかったというTさん。押入れを家族みんなが使いやすい収納にするため、思い切ってリフォームをすることにしました。
まずはSNSやネットでニーズに合うリフォームを探してみたものの、なかなかピンとくるものには出会えなかったそう。せっかくのリフォームなので、ただ押入れの棚を外すのではなく、プラスαで使い勝手を良くしたいという思いがありました。
リクシルの収納アイテム「ヴィータス パネル」を使ったクローゼット例
そこでリクシルのオンラインショップで現地場調査~施工まで一括で依頼できる収納システム「ヴィータス パネル」を検討することに。
- 棚やハンガーパイプなどのパーツの高さや位置を自由に変えられる
- 後からでもパーツをオンラインで購入してアレンジできる
- 丈の長いものも掛けて収納できる
- 押入れならではの奥行きの深さを有効活用できる
- 押入れの扉を外してオープン収納にしても、見た目が良い
Tさんはヴィータス パネルのこれらの点に魅力を感じ、採用することに決定したそうです。
*「ヴィータス パネル」のリフォーム・パーツ購入についてはリクシルオンラインショップをご覧ください。
https://www.lixil-online.com/interior/syunou-system/reform/
*「ヴィータス パネル」の活用事例やビフォーアフターは関連記事からもご覧いただけます。
工事には何日かかる?事前準備は何が必要?
リフォーム後の様子。LDKからすぐにアクセス可能
リクシルオンラインショップから依頼をすると、まずは施工業者の方が下見に来てくれます。そこで工事の内容や時間、取り外した部材の廃棄について擦り合わせを行います。所要時間は1時間程。
押入れのある4.5畳の和室。LDKに隣接しています
Tさんのリフォームの場合、工事当日までに必要な準備は、押入れの中のものを空にして、作業スペースとなる和室を片付けておくことだけでした。ヴィータス パネルは高さ2400幅700程度のパネルを押入れ内の壁に固定していく製品なので、そこまで広い作業スペースは必要なく、Tさんのお家では4.5畳の和室内で作業が完結したそうです。
Afterは「ヴィータス パネル」のカタログプラン【押入れタイプ BJ705】を使用
お家の状態次第で当日の作業時間は変わりますが、Tさんのリフォームは9:00~15:00のほぼ半日で完了!
Tさんの押入れの場合は元々ヴィータス パネルを固定するのに必要な下地が整っていたり、押入れ内部の壁が綺麗に仕上がった状態でした。
- 施工する場所の天井高さが十分か
- 収納内部の壁と床の下地が整っているか
- (オープンで使う場合)収納内部の壁・床が壁紙などで化粧された状態か
これらの状態次第で作業時間は異なります。
工事について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
https://www.lixil-online.com/interior/syunou-system/reform/installation/
オープンスタイルのファミリークローゼット。カタログプラン【押入れタイプ BJ705】の左のスペースにハンガーパイプを1本追加購入しています
開口の枠には押入れの中段を外した切欠きとねじ跡があります
リフォームだとこのように部材を外した跡が残ることがありますが、思い出の一部として大切にするのも良いですね。
押入れリフォーム後の暮らしの変化は?
最上段は管理のしやすい奥行きの棚。L字型になっているのが特徴
リフォーム後は、あらかじめ買っておいた収納ケースを納めていきました。ご夫婦の季節の洋服とお子さんの全ての洋服がこの1か所にに納まり、ファミリークローゼットとして十分な機能を果たしています。さらに説明書などの書類も収納していますが、それでもまだスペースが余るほど。
奥には丈の長い洋服、手前はお子さんの洋服がかかっています
元々が押入れだったため、十分奥行きがあるこちらの収納。ヴィータス パネルはその奥行きも有効活用できます。パイプを前後に配置して、丈の長いものと短いものを分けて収納しています。サイドにはフックを設け、鞄などを引っ掛けてスペースを余すことなく活用できています。
またリフォーム決断のきっかけの1つとなったお子さんの支度は、しっかりとお子さん一人で完結するような仕組みづくりが出来たそうです。
毎日幼稚園から帰宅後、次の日の準備は自分で行います。ヴィータス パネルの下段に設置した収納ケースからハンカチなど必要なものを出しておきます。収納ケースには子どもでもわかりやすいイラスト付きのラベリングがしてありました。
取り出したものはまとめて近くのワゴンに入れておき、次の日に持っていくそうです。
お子さん一人で準備が完結すると親としてはちょっと寂しいような、でもとても助かりますよね。収納が整うと暮らしのリズムが整い、ルーティンも作りやすくなります。
やってよかった!押入れリフォーム
先述のとおり、ヴィータス パネルは後から組み換えやパーツ替えができるので、将来この部屋の用途が変わったときでもその時に合わせた使い方に変化させることができます。
Tさんの場合、老後はこの和室を寝室として使うことも検討しており、そうなったときは布団を収納したいそうです。
今回は、押入れリフォームで快適なファミリークローゼットを手に入れたTさんのお家を取材しました。
収納が変わると暮らしが変わります。半日の工事で完了すると思うと少しハードルが下がりますね。参考にしていただけると幸いです。
*「ヴィータス パネル」のリフォーム・パーツ購入についてはリクシルオンラインショップをご覧ください。
https://www.lixil-online.com/interior/syunou-system/reform/