クローゼットの収納術。デッドスペースをなくすコツをプロが伝授

クローゼットの収納術。デッドスペースをなくすコツをプロが伝授
Living Deli編集室
Living Deli編集室
LIXILインテリア事業部

ドアや床、収納を開発しているLIXILリビング事業部のメンバーがお送りします。商品紹介ページには掲載していないコーディネートや組み合わせ方のコツなど、思いを込めてご紹介していきます。

クローゼット収納、有効活用できていますか?
限られた収納スペースを最大限に使いたいけど、デッドスペースが生まれたり、整頓ができていなかったり、クローゼットを上手に使いこなすのって難しいですよね。

「入れたモノが見つからない」「奥のモノが取り出しづらい」などの悩みがあるように、収納力だけではなく、日常的に使いやすく整理することも大切です。

この記事ではクローゼット事例の【BEFORE】→【AFTER】を通して、高さと奥行きを使ってクローゼットが有効活用できるポイントをお伝えします。

後半では、“誰でも収納上手になれる”「350mmの法則」もご紹介。
住まい方アドバイザーの近藤典子先生が生み出した寸法法則で、これから家づくりをする方、クローゼット・押入れのリフォームをお考えの方も参考にしてみてください。

【BEFORE】空間が生かしきれていないクローゼットの特徴

【BEFORE】空間が生かしきれていないクローゼット

まずは空間を有効活用できていないクローゼットの特徴を見ていきましょう。
ご自宅のクローゼット、写真のような状態になっていませんか?

一般的なクローゼットは上段に「枕棚」が1段、その下にハンガー用の「パイプ」が1本ついていることが多いです。

一見しっかりと収納できているように見えますが、至るところにデッドスペース(隙間)があります。またモノがランダムに入れられているので探すのも取り出すのもストレスで、利便性に欠けています。バッグ類が床置きで散らばっているのも気になりますよね。

この事例の残念ポイントを整理すると、

  • デッドスペースが多い(上・下)
  • しまい方がランダムでバラバラ 
  • 奥側に何があるか見えない・取り出しづらい

固定の棚が1段とパイプしかないのに、収納したいモノの形は様々。余ったスペースに合う収納用品を探すのも大変です。最初は便利に使えても、暮らすうちに入りにくいものが出てくることもあります。

クローゼット収納が難しいと感じる大きな原因は「棚やパイプの配置や量」にあります。これらの原因を解決することで、収納力も上がり、使いやすいクローゼットへと生まれ変わります。

【AFTER】高さと奥行きを活用したクローゼット収納

【AFTER】高さと奥行きを活用したクローゼット収納
ヴィータス パネル」のクローゼットタイプ(LIXIL)

クローゼット(BEFORE)の固定棚とパイプを取り払って、空間を柔軟に使えるシステムを取り入れました。同じクローゼットでも、高さの使い方を見直すだけでここまで変わります。

高さと奥行きを活用したクローゼット収納(BEFORE→AFTER)

モノもきちっと整理されて、見た目も美しくなっていますね。

収納に苦手意識がある方やシンデレラフィットする収納用品を探す時間が取れない方には、このように予めシステムを組んでしまうのが、時短で快適収納に辿りつく手段としておすすめです。

具体的に変えた部分を一つずつ見ていきましょう。

空の状態のクローゼット

まず左側がクローゼット(AFTER)の空の状態。より収納しやすくするために、ハンガー用パイプは横に1本通すのではなく分割して3本に。棚は仕様と段数を見直しています。

ハンガー用パイプは3箇所に設置

ハンガー用パイプは、洋服の丈に合わせるように3箇所に設置。これによりトップス、ボトムス、丈の長いコート類など分類ごとに3箇所に分けて収納することができます。ボトムスを上、トップスを下にかけることで取り出しやすい高さにもなります。

置き場所(指定席)が決まるので洋服を探す手間も減り、毎日のコーディネートがより楽しくなりそうです。

奥行きを活かした「L字」の収納棚

上段には2枚の棚板を設置してバッグ類の指定席に。この棚板、実は「L字」になっていて、奥行が深いせいで取り出しにくかった部分を改善しています。一目で全体を把握できるのも良いところ。

ネクタイやベルトは、フックとサイドバーに

パイプにだらっとかけていたネクタイやベルトは、壁面に取り付けたフックとサイドバーにかけてすっきり。こちらも指定席をつくることで探す手間が省けます。そのほか靴下や下着など細々した衣類は引出し式の収納BOXに入れました。

  • モノに合わせて高さも有効活用(上・中・下)
  • L字使いの棚で見える化
  • モノの指定席を決める

このクローゼットで意識したポイントはこの3つ。まずは上下・サイドのデッドスペースをうまく活用しながら、モノの指定席を決めること。必要に応じて、棚板やパイプを追加するなどクローゼットの構造を見直すこともぜひ検討してみてください。

収納が変わる!住まい方アドバイザーが考案した「350mmの法則」

「ヴィータス パネル」のデスクタイプ
ヴィータス パネル」のデスクタイプ(LIXIL)

途中でもお話した通り、収納が苦手な方や色々と考える時間が取れない方は、誰でも簡単に収納上手になれるようなシステムを初めから取り入れてしまうのもおすすめです。

【AFTER】のクローゼットに取り入れたのはリクシルの収納建材「ヴィータス パネル」です。

住まい方アドバイザーの近藤典子先生が長年の経験から生み出した“誰でも収納上手になれる”寸法法則「350㎜の法則」を取り入れ共同開発したシステムです。

350㎜の法則

  • A4サイズの本 350mm(350mm × 1)
  • トップス 1750mm(350mm × 3)
  • コートは 1400mm(350mm × 4)

このように家の中にあるモノの高さは、350mmの組み合わせで成り立っています。
つまり、棚板やパイプを設置するときには「350mm」ピッチに合わせることで使いやすいクローゼットをつくることができます。

また、市販されているほとんどの収納BOXも350mmスパンですっぽりと収まるようできているので、クローゼットに合わせて新たに買わなくても、お手持ちの収納BOXをそのまま活用いただけます。

もっと細かく高さ調整ができる収納棚もありますが、収納に苦手意識がある方は要注意。収納方法は広がりますが、逆に迷いが生じて難易度が上がってしまいます。
日々使うスペースである収納内部は、迷うことなく納めやすいつくりにしておきたいところです。

◎用途に合わせて組み換えも自在
リクシルの収納建材「ヴィータス パネル」は、クローゼット、押入れ、デスク使い、物入れなど、使い方に合わせて棚板やパイプ、その他パーツの組み合わせが自由自在。好みに合わせてカスタムできますが、考えるのが苦手という方は、70パターン以上の「おすすめプラン」からも選ぶことができます。



◎取り付け・移動も簡単
350㎜ピッチのレールを基準に棚板、パイプ、フックが自在に設置できるので、暮らしの変化に合わせて一番使いやすい収納スペースに組み換えができます。取り付けや移動も簡単なのでご自身で変更が可能です。(パーツはオンライン購入もできます)

高さや奥行きを有効活用して、使いやすいクローゼットを目指してみてくださいね。



*「ヴィータス パネル」についてはリクシルHPをご覧ください。
https://www.lixil.co.jp/lineup/livingroom_bedroom/vietas_panel/

*「ヴィータス  パネル」パーツの購入ページ
https://www.lixil-online.com/interior/syunou-system/

*「ヴィータス パネル」の活用事例やビフォーアフターは関連記事からもご覧いただけます。

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