リクシル社員の自宅紹介。自社製品に囲まれて過ごす、開発担当者のマイホーム【スタッフコラム】第6回

リクシル社員の自宅紹介。自社製品に囲まれて過ごす、開発担当者のマイホーム【スタッフコラム】第6回
Living Deli編集室
Living Deli編集室
LIXILリビング事業部

ドアや床、収納を開発しているLIXILリビング事業部のメンバーがお送りします。商品紹介ページには掲載していないコーディネートや組み合わせ方のコツなど、思いを込めてご紹介していきます。

暮らしのプロ、リクシルで働く社員はどんな家に住んでいるのか?
今回のスタッフコラムでは、リクシル社員の自宅を紹介します。

取材したのは、夫婦でリクシルに勤めるAさん&Mさん宅。
二人はリクシルの「インテリア事業部」でドアや引戸など建具商品を開発・設計を担当しています。そんな二人の自宅にはリクシル製品がいっぱい。開発・設計担当者でありながら、“ユーザー”でもある二人に、実際に生活の中で使ってみて感じたことを聞いてみました。

リクシル社員のAさん&Mさん夫妻

夫の
Aさんは「ラシッサ」、妻のMさんは「ラフィス」とユニバーサルデザインを取り入れた「ラシッサUD」を担当しています。

〜リクシルの商品開発とは?〜
商品開発とは、製品の仕様を決める仕事です。例えば新しい製品を生み出すとき、コンセプトや見た目の魅力だけでなく、使う上での耐久性が問題ないかはもちろん、工場で安定して生産できるか、コスト面など多方面のバランスがとれた形を探り、設計図としてアウトプットする役割を担います。

家族が集まるリビングダイニング。ドアと床はまろやかなカラーで落ち着く空間に

引戸は「ラシッサD ラテオ」のウォルナット、床材は「ラシッサ Dフロア」のチェリーF
引戸は 「ラシッサD ラテオ」 のウォルナット、床材は 「ラシッサ Dフロア」 のチェリーF

2019年にマイホームが完成したAさん&Mさん夫妻。間取り2SLDKの一軒家に夫妻+子供1人の3人家族で暮らしています。

Aさん:家の中で一番大切にした空間は、リビングダイニング。家族が集まりやすい場所を目指しました。

Mさん:マイホームを建てるのは私の夢でした。そして建てるなら自分たちが関わったものを使いたいと思っていたので、リクシル製品をたくさん使用しています。

もちろんドアや床は全てリクシル。マイホームの中心であるリビングダイニングの床には  ラシッサ Dフロア」 のチェリーFを採用。無垢の木材のような自然な艶感が特徴で、木の温もりが感じる居心地の良い空間になっています。

Mさん:「ラシッサ Dフロア」のチェリーFは仕事で見ているときからお気に入りのカラーだったので、実際の床選びでも全く迷わず即決でした。

壁が薄くて引戸が使えない…。まさかの壁厚問題を「アウトセットタイプの引戸」で解決!


ドアのガラスからはリビングや洗面室の光が階段スペースまで届く(ガラス:エッチングガラス)

リビングダイニングの引戸は「ラシッサD ラテオ」のウォルナット。落ち着きのある絶妙な色合いが気に入っているのだとか。

Mさん:室内ドアシリーズ「ラシッサD ラテオ」は木目が横向きなので部屋を広く見せてくれます。真ん中にガラスの通ったデザインが好みだったので、この家のメインとなるリビングの引戸に採用しました。

またこちらでは「アウトセットタイプの引戸」を採用しています。ここにはある理由が。

リクシル「アウトセットタイプの引戸」の説明図

Mさん:春や秋など気候が穏やかな季節は風通し良く過ごしたいので、常時開放していても邪魔にならない引戸を希望していました。しかしこの家は構造上壁が薄いことで通常の引戸では納めにくく、ハウスメーカーさんからはドアを提案されたんです。でも壁の上から施工する仕様の「アウトセットタイプの引戸」であれば薄い壁にも使いやすいのでは?と思い、私たちから逆提案しました。

このように「アウトセットタイプの引戸」は通常の引戸よりも対応できる壁厚が幅広いという点が魅力。壁厚問題に直面した際には、参考にしたい選択肢です。

夫婦がテレワークで使用しているデスクカウンター
Aさん:リビングダイニングにはデスクカウンターを設けました。もともとは子どもが勉強することを想定して作ったのですが、それより先に私達が在宅ワークになってしまって…。今は夫婦の仕事場として使っています(笑)。

自分で開発した製品「アクセントボード」と、便利に暮らす日々

リクシルの「アクセントボード」ボトルグリーンアクセントボード」ボトルグリーン

リビングダイニングのキッチン横の壁に取り付けられているのは、磁石がくっつく便利な化粧ボード「アクセントボード 釘や画鋲などを使わずに好きなものを飾ることができます。

実はこれ、Aさんがイチから開発した商品で、家への取り付けも自身で行ったといいます。

アクセントボードの説明イラスト
部屋のインテリアと調和させやすいシンプルな単色カラーをラインアップ。Aさんがキッチンに取り付けたボトルグリーンはインテリアのアクセントとしてもピッタリで、二人は予定を共有するためのカレンダーを掲示するなどして活用しています。

アクセントボード開発中のワンシーン開発中のワンシーン。アクセントボードの施工性を検証するAさん

開発過程で様々な試行錯誤を重ねて誕生した「アクセントボード」。当時について少し振り返っていただきました。

Aさん:特に苦労したのは、取り付け作業を行う業者さんの「施工のしやすさ」と、ユーザーが求める「使い心地」の両立でした。アクセントボードの中には磁石がつく素材を仕込んでいるのですが、素材の選び方やその仕込み方で「磁石はつくけど施工現場でカットできない」「カットできるけど磁石がつきにくい」と結果が変わってしまうんです。色々な素材を比較検討し、そのたび施工・使用感の確認を行いながら、施工者・使用者どちらにも使いやすい形まで辿りつきました。

キッチン横の「アクセントボード」はボトルグリーン。洗面室の「アクセントボード」はプレシャスホワイト(左)キッチン横のアクセントボードはボトルグリーン(右)洗面室の「アクセントボード」はプレシャスホワイト

Aさん:手前味噌ではありますが、やはり実際に使ってみてもとても便利だと感じます。自分で開発したのでもちろん愛着もありますが、それ以上におすすめできる商品ですね。


リビングのテレビ下になんとも開発者らしいシーンも発見!
子どもがテレビに近づかないようにと設けたゲートに「アクセントボード」が取り付けてあります。こちらはキッチン横に使って余った材料で「DIYの材料として使ってみたい」と試しに施工してみたのだそうです。

Aさん:このようにDIY商材としての販売を実現するにはリクシルとして準備すべきことが多いのですが、便利なアイテムなのでより広く普及してほしいという想いはありますね。自宅に取り入れて生活してみると「こんな商品があると嬉しい」という発見がありますね。

※アクセントボードを取り付ける際は必ず取付説明書をお読みください

ドアは「ラフィス」のグレー、把手はスクエアJのプレシャスホワイト
ドアは「ラフィス」のグレー、把手はスクエアJのプレシャスホワイト

玄関を入ってすぐ正面に見える場所にはMさんが担当する「ラフィス」のドアが。ラフィスは洗練された無駄のないデザインと上質な質感が魅力のシリーズ。すっきりと細い枠や台座の無い把手デザインなど、細部までこだわりが詰まっています。

帰宅したときや家に訪れたゲストが最初に目にする場所に、担当商品を採用するところに愛を感じます。

子ども部屋フロアは「ラシッサD パレット」の明るいカラーで遊び心を表現

ドアは「ラシッサD パレット」ブルーペイント、クローゼット折れ戸は「ラシッサS」プレシャスホワイト
ドアは「
ラシッサD パレット」ブルーペイント、クローゼット折れ戸は「ラシッサS」プレシャスホワイト

子ども部屋があるフロアはリビングダイニングとは異なる雰囲気で 「ラシッサD パレット」 のパステルカラーのドアを採用。それに合わせて床も異なるテイストに。

リクシルの建具だけで構成しつつも、テーマに合わせてテイストを変えられるのは、デザイン豊富なラシッサシリーズならでは。

(左)開いている方のドアは「ラシッサD パレット」のグリーンペイント。床は「ラシッサ Dフロア」ホワイトオークF(右)2階のテラスからはスカイツリーが見える

子ども部屋にはドアが2つ。今は1つの広い部屋ですが将来用途によって部屋を分けられるようにと工夫された間取りです。ドアはブルーペイントとグリーンペイントを色違いで採用しており遊び心を感じます。

この部屋にはテラスに繋がる大きな窓もポイント。窓から入るやわらかな自然光が床やドアの木目を引き立てます。

トイレの引戸は「ラシッサS」クリエアイボリー
トイレの引戸は「ラシッサS」クリエアイボリー

トイレの引戸は優しい木目で「ラシッサD パレット」とも相性の良い「ラシッサS」 のクリエアイボリー。中は子ども部屋フロアに合わせて、鮮やかなイエローと柄のクロスで明るい雰囲気に仕上げています。

ユーザー目線に立って感じること

1軒の家の中にかなり幅広い種類のリクシル製品が使われたAさん&Mさん宅。理由を聞いてみると、商品開発部ならではのこだわりがありました。

Mさん:「ラシッサ」「ラフィス」シリーズ、そしてドアや引戸、さらに引戸の中でも上吊式、レール式など、自分達の家にはできるだけ多くの製品を取り入れて使ってみたいと思ったんです。やはり普段の生活で使っていると、開発中にも使用シーンが浮かびやすいです。子どもがいるとこんな触り方するんだ!なんて思うことも。ユーザー視点に立つきっかけになっていますね。

Aさん:はじめは「うちの商品だな」と意識はしたものの、もうすっかり生活に馴染んでいますね。あくまで一人のユーザーとして使いながら、そこで感じたことも仕事に活かして。これからも豊かな暮らしに繋がる製品を開発していきたいです。

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