落ち着いたトーンで洗練された空間を演出できる「グレーインテリア」。
さまざまなテイストの家具とも合わせやすく、シックで上品に仕上がることから近年人気を集めています。
今回は取り入れることでグレーインテリアが叶う、おすすめのリクシル建材(ドア・床材)をご紹介。
後半ではLiving DeliやLIXILの施工例からグレーインテリアのお部屋事例をピックアップ。広い面積にグレーを入れる方法、差し色としてアクセントでグレーを入れる方法の2パターンに分けてお届けします。
グレーインテリアが叶うリクシル建材
床材は「ラシッサ Dフロア」のライトクレイ調、ドアは「ラフィス」のブラック。「ラシッサS」のプレシャスホワイト、階段は「階段 桁タイプ」「オープン用金属手すり」
リクシルでは、グレーインテリアにぴったりなドア、床をラインナップしています。空間の中でも大きな面積を占める「床材」や、空間のアクセントとして「ドア」にグレーを入れてもお洒落なグレーインテリアが叶うでしょう。
◆グレー系の床材ラインナップ
「ラシッサ Dフロア」
- チェスナットF
- ウォルナットF
- グレージュエルムF
- ホワイトオークF
- ランダムストライプ調( ホワイトオークF )
- フレンチヘリンボーン調 ホワイトオーク
- ライトクレイ調
「ラシッサ Dフロア 耐水・ペット」
- チェスナットF
- マーブルホワイト調
- ストーングレー調※2024年4月終息
ドアは「ラフィス」のグレー、床材は「ラシッサ Dフロア」のグレージュエルムF
◆グレーインテリアに合うホワイト系の床
「ラシッサ Dフロア」
- イタリアンウォルナットF
「ラシッサ Sフロア」
- クリエアイボリーF
「ラシッサ Sフロア 耐水・ペット」
- クリエアイボリーF
床「ラシッサ Dフロア」イタリアンウォルナットF、引戸「ラフィス」ピュアホワイト
床「ラシッサ Sフロア」クリエアイボリーF、引戸「ラフィス」ブラック
そのほかにも、ホワイト系の「イタリアンウォルナットF」「クリエアイボリーF」はグレーインテリアと相性が良いカラー。壁をグレーにする場合や家具・ファブリックに差し色でグレーを入れる場合にぴったりな床材です。
◆グレー系のドアラインナップ
「ラフィス」
- グレー
「ラシッサD キナリモダン」
-ソフトグレー
「ラシッサD パレット」
- グレーアッシュ
- スモークオーク
- ホワイトオーク
「ラシッサD ラテオ」
- チェスナット
- ウォルナット
「ラシッサD ヴィンティア」
- グレージュエルム
ドアは「ラフィス」のグレー、床材は「ラシッサ Dフロア」のメープルF
◆グレーインテリアに合うホワイト系のドア
「ラシッサS」
- プレシャスホワイト
- クリエアイボリー
「ラフィス」
- プレシャスホワイト
- ピュアホワイト
ドア「ラシッサS」クリエアイボリー、床「ラシッサ Sフロア」クリエアイボリーF
ホワイト系ドアの「プレシャスホワイト」「ピュアホワイト」「クリエアイボリー」はグレーインテリアに馴染みつつ空間をパッと明るくしてくれるので、グレーの比率が増えてインテリアの印象が重たくなりそうな場合に取り入れるのがおすすめです。
壁や床などメインカラーにグレーを取り入れたインテリア
床「ラシッサ Dフロア」チェスナットF、引戸「ラシッサS」プレシャスホワイト
ここからは実際の施工事例を見ていきましょう。まずは面積の広い場所にグレーを取り入れたインテリアから。部屋の印象を大きく変えるなら、空間の中でも大きな面積を占める「壁紙」や「床材」の色に着目しましょう。
こちらは壁のアクセントクロスと床材にグレーカラーを取り入れたインテリア。
キッチン天板もグレーを使用しています。
ホワイトと明るめのグレーがメインカラーの空間に、ベージュやグリーンなどの自然なカラーが加わることでナチュラルな雰囲気に仕上がっています。
床はグレイッシュな木目カラーの「ラシッサ Dフロア」のチェスナットFです。
リビングの壁もニュアンスのあるグレー系を。
ホワイトだけだとパキッとした印象になるところを、グレー・ベージュをグラデーションのように取り入れることで、癒し効果を感じる開放的な空間になっています。
掲載カタログ:『私のインテリアwithLIXIL 2022』
床「ラシッサ Dフロア」ホワイトオークF、引戸「ラシッサS」アイアンブラック
グレーインテリアといえば、「Living Deli」アンバサダーのAyumiさんのご自宅。
まるで海外の住まいのようなグレイッシュなインテリアには、壁・床・家具などさまざまな場所にグレーカラーを取り入れています。
床材は「ラシッサ Dフロア」のホワイトオークF。節があるデザインがお洒落で、洗練されたグレーインテリアを引き立てます。ホワイトオークの床はどんなカラーにもあう万能床材で、ナチュラル系やモダン系インテリアとも相性は抜群です。
記事詳細:汚れが目立たず万能!床材「ホワイトオーク」の魅力を愛用者がレビュー
Ayumiさんの記事一覧はこちら
お次は、グレーとアイボリーで構成した柔らかな北欧風のインテリア。ドアとファブリックやアート・グリーンの鉢、柄のクロスでグレーを取り入れています。
全面の壁にグレーを使わなくても、一面に入るだけでも印象は大きく変わります。特に柄のクロスを使用する場合、全体だとうるさくなってしまうので、部屋の中のサブとなる壁に部分使いをするのがポイントです。
ドア「ラフィス」グレー、床「ラシッサ Dフロア」メープルF、ラグ「ユニットラグ」アイボリー
ドアはすっきりとしたデザインが特徴の「ラフィス」から、落ち着きのある質感のグレーを採用。壁と一体化するノイズレスなデザインで、美しい空間を創造しながらも空間のアクセントとして存在感を放ちます。
詳細記事:【室内ドア「ラフィス」】温かみを感じる北欧“ヒュッゲ”スタイル。床座を楽しむ心地良い暮らし。
差し色としてグレーを取り入れたインテリア
続いてはメインカラーではなく、部屋の一部に差し色としてグレーを取り入れたインテリア事例。あらかじめドアカラーでグレーを仕込むほか、床や壁の色はそのままで、家具やファブリックなど、模様替え感覚で気軽に実践できるのが特長です。
この空間、メインカラーはホワイトですが、ダイニングテーブルの天板、チェアやソファのファブリック、ドアカラーにポイントでグレーを入れています。
全てをホワイトで統一してしまうと、空間がぼやけて見えてしまいますが、差し色で淡いグレーを入れることで温かみがありつつもスタイリッシュな雰囲気をプラスしてくれます。
ドア「ラシッサ Dキナリモダン」ソフトグレー、マグネットボード「アクセントボード」ソフトモーブ、収納「玄関収納」コウノキ
引戸・クローゼット「ラシッサ Dキナリモダン」ソフトグレー
LDK空間のドアは全て「ラシッサD キナリモダン」のソフトグレーでコーディネート。
明るく上品なグレーはアッシュカラーの床材とも馴染みが良く、自然光を拡散して空間をより広く見せています。
詳細記事:【マンションリノベ事例】コックピット風の書斎を備えた くつろぎと集中を両立する家
モノトーン+木の色で色数を抑えたこちらの空間は、大人っぽくて穏やかな表情。直線的なデザインを多用しながら、やさしさも感じられます。ゆっくり、静かに時が流れているようなお家です。
印象的なのはモルタルで仕上げたカウンターキッチン。全体的にホワイトを基調としたインテリアに存在感のあるモルタルの腰壁でグレーを、さらにキッチン背面の壁の黒が入ることで空間を引き締めてくれます。
オーク材の床が心地よいリビング。柔らかな雰囲気にダークグレーのソファが入ることでグレーインテリアが強調されています。
詳細記事:北欧シンプル_色数を抑えた空間に光が表情を紡いで穏やかに時が流れる家
床材は「ラシッサ Dフロア」クルミF、ドアと引戸は「ラシッサ Dキナリモダン」コウノキ
こちらはキッチンと家具のファブリックにグレーカラーを取り入れたインテリア。ナチュラルな雰囲気の床材やドアにポイントでグレーの差し色が入ることで、広いリビングでも間延び感がなく、ほど良いメリハリが生まれます。
リビングの家具はファブリック素材がグレーのアイテムで統一。キッチンはリクシル。手仕事感のある漆喰仕上げがモチーフのホワイトスタッコというカラーで、品のある空間によく馴染んでいます。
詳細記事:【マンションリノベ事例】キッチンを中心に、穏やかな家族の時間が流れる家
ドア「ラシッサD ラテオ」ショコラオーク
この部屋のコンセプトは「大人の男性のひとり暮らし」。落ち着いた雰囲気の中に、スパイスの効いたアクセントが光っています。
ダークカラーのドアと床材を使用していますが、配置する家具をナチュラルなテイストにすることで部屋全体は明るいイメージに。
家具のファブリック素材を同じトーンのグレーに統一することで、家具はバラバラでも一体感のあるグレーインテリアが完成します。
異なるデザインのチェアとコンパクトな丸型のテーブルを合わせたダイニング。
デザインこそ違えど、ウッド×グレーのファブリックという組み合わせは統一。全体を見てみると、それぞれのアイテムの色や素材がまとまっているので、お部屋全体が落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
詳細記事:小さめ家具を組み合わせて生活にメリハリを。大人の男性のひとり暮らしリビング
* * *
今回はグレーインテリア特集をお届けしました。
事例を通してグレーを際立たせるポイントとして以下3つが意識されていましたね。
- グレーがメインカラーとなるよう空間全体のカラーを配分
- ホワイト系orダーク系などクセのないメインカラーの空間にグレーを取り入れる
- グレーよりも目立ちやすい鮮やかなカラーは控えめにする
難しいテクニックは必要ないので、インテリア初心者でも柔軟にコーディネート可能です。
近年トレンドとなっているカラーリングですが、シックで落ち着いた雰囲気は、流行に関係なく飽きずに長く楽しむことができるでしょう。
新築だけに限らずリフォームや模様替えの際にもぜひ参考にしてみてください。