寒い冬はふかふかの「ラグ」がある空間で過ごしたいもの。
ただ、ひと言にラグといっても種類やデザインが豊富なので、「新調したいけど、どんなものを選べば良いかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
今回のコラムではそんなラグを「暮らし方」と「インテリア」に合った選び方と、ちょっとしたコツや基礎知識をご紹介します。
自分らしい「暮らし方」に合ったラグを選ぶ
「床でごろごろするのが好き」、「リビングでくつろぎたい」など家での過ごし方は人それぞれ。自分の暮らし方に合わせて、お部屋のラグを選びましょう。
(1)床でのんびり過ごしたいなら
日本人は昔から床生活が主流だったので、気が付くと床で過ごしていることが多かったりしますよね。ソファの脚元を背もたれにして床に座ったり、そのままごろんと寝転んだり、床で作業をしたり。
床でくつろぐのに最適なラグ選びのポイントは2つ。
・ラグに厚みがあること
長時間座っていてもお尻が痛くならないよう、厚みがしっかりとあるラグを選びましょう。目が詰まっていて、床の硬さを感じないものがおすすめです。
・肌触りが良いこと
床に座るとラグが肌に触れる部分が多くなるため、チクチク感がなく肌触りが良いものが◎。コットン・ポリエステル・ポリプロピレンなど、やわらかい素材がおすすめです。
(2)リビングでゆっくりと過ごすなら
リビングは家族が集まってテレビを観たり、友達を招いて会話を楽しんだりと、家の中でも過ごす時間が多い空間。ここではラグのサイズ選びが大切になります。
最適なサイズを選ぶポイントは簡単。リビングの中心となる、ソファの横幅を基準に考えます。3人掛けとして主流の横幅190cmのソファを基準に色々なサイズのラグを敷いたイメージを比較して見ていきましょう。
・ソファの横幅より小さいラグ(サイズ:100×140)
ソファの横幅より小さいものを選ぶと、リビングとダイニングの空間を区切るゾーニング効果が弱まり、バランスが悪い印象になります。くつろげるスペースも狭くなってしまうので、ソファの横幅より大きいサイズを選びましょう。
・ソファの横幅と同じ〜少し大きめの大きいラグ(サイズ:140×200)
140×200あれば、3人掛けのソファとのバランスが良く、コーディネートがしやすくなります。また、ソファにもたれた状態でラグに座って足を伸ばして座ったり、ラグの上で寝転がることもできます。
・ソファの横幅より一回り程大きいラグ(サイズ:200×250)
お子さんが走り回ったり、おもちゃを広げて遊ぶのに十分なサイズです。
ソファよりひと回り大きくなりますが、空間にまとまりが出るのでインテリアのバランスが崩れません。スペースに余裕がある分、ゆったりラウンジチェアやサイドテーブルを置いて、リッチな空間づかいができます。
(3)ダイニングで過ごすなら
ゆっくり食事を楽しんだり、リモートワークしたり。ダイニングで過ごす時間が多い方は、夏場の床のべたつきや、冬場の床からくる冷えが気になりますよね。
そんな足元の不快感はラグを敷くことで軽減することができます。さらに椅子の出し入れによる床への傷防止や、防音効果も。
では、ダイニングにぴったりのラグとはどんなものでしょうか。
・汚れに強い素材
ダイニング下は食事で汚れがち。汚れが染み込む前に拭き取れる撥水効果があるものや、洗えてお手入れが簡単なものを選ぶと良いです。お子さんがいるご家庭は、防ダニ効果があるものもおすすめ。
・毛足が短いもの
ダイニングでは椅子の出し入れが多いので、脚が引っ掛かりづらい毛足の短いタイプを選びましょう。毛足の長いシャギータイプなどではなく、平織りやループタイプがおすすめ。ホコリや食べこぼしなどが、毛足の奥まで入りにくいので、掃除もしやすいです。
・柄があるもの
みんなが集まる場所だから、なによりも「好き」なテイストを選びましょう。思い切って柄物ラグを選ぶのもいいかもしれません。汚れが目立ちにくくなり、ダイニングとチェアを引き立ててくれますよ。
お気に入りの柄や色を取り入れてみると、いつものお食事がもっと楽しくなります。
「インテリア」に合ったラグを選ぶには?
お気に入りのラグを見つけても、実際に自分のお部屋に馴染むか不安で購入に迷うことはありませんか?
そんな時は、3つのポイントを押さえるだけで、お部屋に馴染むラグを見つけることができるんです。
(1)家具と同系色を選ぶ
ラグは単体で存在感があるので、色によってはごちゃごちゃしたイメージになってしまうことがあります。
そんな時はソファやカーテンの色味に合わせることで、統一感が出てコーディネートがすっきりまとまります。ラグに3色以上が使われている場合も、お部屋の家具と同系色であれば、お部屋に馴染ませることができますよ。
(2)柄の濃淡の差が少ないものを選ぶ
大柄のものを選ぶ場合、柄の濃淡の差が少ないものを選ぶと、お部屋に馴染みやすくなります。毛足の長さや太さで柄を表現しているラグもあって、取り入れやすく、程よいアクセントになってくれます。
(3)クッションとラグを同系色にする
キリムなどの存在感があるラグを選ぶ場合、クッションをラグと同系色のものに揃えると良いです。ラグが空間のアクセントになりながら、統一感が出て、お部屋に馴染みやすくなりますよ。
気分や季節に合わせて、楽しむラグコーデ
ラグは敷くだけでお部屋の印象を変えることができます。
気分によってカラーを変えたり、季節感のある素材に変えたりすることで、気軽にコーディネートを楽しみながら季節にあわせたラグをぜひ選んでみてください。
今回は暮らし方と色柄という面からラグ選びをご紹介しましたが、ラグを「役割」や「素材」から選ぶという方法もあります。気になる方はぜひ関連記事もチェックしてみてください。
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