素敵なインテリアで暮らすゲストに“ 私らしいスタイル”をコーディネートしてもらう「スタイル手帖」。今回のゲストはLIXILインテリア事業部の藤澤玲子さんです。
現在、ラシッサシリーズのプロモーションに携わっている藤澤さん。インテリアコーディネーターや住まい方アドバイザーの資格も有するなど、“住まう空間”に深く造詣があります。
そんな藤澤さんにはLIXILの選べる室内ドアから「ラシッサD ヴィンティア」を中心としたスタイルレシピを考えていただきました。
\ スタイル手帖とは? /
組み合わせて楽しめるLIXILの建材と人気家具店とのコラボレーションで彩る “ 私らしい ”コーディネートレシピ集です。
※コーディネートはゲストのご自宅のインテリアではありません
クレイ調の床で、ヨーロッパの風を感じる
選べるドアには「ラシッサD ヴィンティア」のチーク(2024年4月終息カラー)、床材は「ラシッサ Dフロア」のナチュラルクレイ調(2023年9月ライトクレイ調にリニューアル)をセレクト。(どちらもLIXIL製品)
インダストリアルな雰囲気が魅力の「ヴィンティア」シリーズ。開発に携わった藤澤さんは、クールなヴィンテージスタイルがお得意。前回は大人も子どもも楽しく暮らせるお部屋を提案してもらいましたが、今回はちょっぴり大人な雰囲気に!
家具はインテリア通にも愛されるブランド「ASPLUND」からセレクト。男らしさのあるかっこいいデザインのドアとナチュラルな素材の家具で作るお部屋は、どんな仕上がりになるのでしょうか?
床材は「ラシッサ Dフロア」のナチュラルクレイ調(2023年9月ライトクレイ調にリニューアル)
藤澤さん:「ナチュラル過ぎない、少しクラシカルな大人の女性向けコーディネートを考えました。床はクレイ(粘土)をコテ塗りしたような風合いが楽しめるナチュラルクレイ調をセレクト。どんな木目や素材・デザインも受け入れてくれる万能なカラーです。色の変化が美しく、木製アイテムとの相性も抜群なんですよ」
藤澤さん:「ドアはアンティークガラスのチーク色(2024年4月終息カラー)を選びました。チーク材は古くからヨーロッパで愛用されてきた樹種。しっかりと木目がはいっていて存在感があるドアです。男らしさも感じるデザインで使い方によってはハードな雰囲気にもなりますが、ナチュラルクレイ調の床と合わせる事で、凛とした落ち着きのある空間になります。大人の女性を意識して、少しクラシカルなアンティーク調のガラスとドアハンドルをセレクトしました。この2つが合間って、お部屋を大人っぽい雰囲気にしてくれます」
クールな印象でありながらガラスを取り入れるなどして、空間に“抜け感”を演出。光を通すドアからは心地よい自然光が感じられます。
フォルムはシンプルに、素材で楽しむコーディネート
ヴィンテージな空間を演出してくれるソファは「ルシエン 3Pソファ」(ASPLUND)(※現在販売しておりません)
藤澤さん:「ソファはハードなレザー素材を選びました。丸みがあるフォルムなので、ハードな印象はなく、ナチュラルな雰囲気で使えます。また、クッションなどのファブリックは天然素材で作られたアイテムを取り入れて、よりナチュラルな雰囲気を出しました。ハードな素材とナチュラル素材をミックスさせたバランスがコーディネートのポイントです」
空間全体で見た時に、存在感のあるドアの色とソファの存在で重たくならないよう、クッションは淡い2色使いに。空間全体の中で、色がケンカしないようにアイテムをセレクトするテクニックはさすがです。
ソファのサイドには、アクリルの中に流木の自然な要素を取り入れた「アトーサイドテーブル」(ASPLUND)を。(※現在販売しておりません)
藤澤さん:「今回のコーディネートで一番使いたかったのが、このサイドテーブル! 透明感もありつつナチュラルでおしゃれな雰囲気に一目惚れしてしまい、このテーブルを主役にコーディネートを考えました」
古材をアクリル樹脂で固めた個性的なデザインですが、形はとことんシンプル。インテリアのアクセントになりつつも、ナチュラルな素材なのでお部屋の中でも浮きません。
TVボードは「ニューTVボード 180」(ASPLUND)。直線的なデザインとアイアン素材の細い脚が、空間をすっきりと見せてくれます。壁の棚は「デコカウンター」(LIXIL)。壁になじむホワイトのブラケットに木製の棚板を組み合せました。
クラシックなデザインを取り入れ、心地よい空間に
ダイニングは、シンプルながら異なる素材感が特徴の「Tレッグ ダイニングテーブル」(ASPLUND)をメインにコーディネート。
藤澤さん:「ダイニングも異素材をミックスさせてみました。テーブルは木材本来の形と表情を活かしたデザインが特徴。T字のアイアン製の脚は、ブロンズのカラーでアンティークな雰囲気と高級感の両方を兼ね備えています。この脚はリサイクル品から作られハンドメイドで成形されているいるそうなんです。そんな背景を感じられるのもいいですよね。触るとガタガタとして彫刻のようです。この素材感も気に入ってます」
シンプルなダイニングテーブルに合わせたのは、革張りで重厚感がある「チェスターチェア」。今回は「アンティークウイスキー」と「ティノシーキャメル」の2色使い。(全てASPLUND)
藤澤さん:「このチェアは、イギリスの伝統的なチェスターフィールドソファからインスパイアされていて、背もたれの金属留め具など、クラシックな技法が施されています。クラシカルなデザインが女性ゴコロをくすぐりますよね。ドアに合わせて色をセレクト。2色使いをし、ダイニングスペースに“動き”をだしてみました」
アイテムひとつひとつに“新しい素材を伝統的な技で作る”という「ASPLUND」のこだわりが詰まっています。
色味とフォルムをベーシックにすれば個性が光る
藤澤さんのコーディネートレシピ、いかがでしたか?
「大人っぽくくつろげる空間」をテーマにした藤澤さん。ナチュラルでクラシカルな雰囲気と、クールな印象が見事に調和しています。
個性的なアイテムも、シンプルなフォルムでベーシックな色味をセレクトすれば空間になじみます。藤澤さんのように一目惚れしたアイテムを中心に、インテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか。
・Photo by:神出暁
・Writing by:小野喜子