組み合わせて楽しめるLIXILの建材と人気家具店とのコラボレーションで彩る“私らしい”コーディネートレシピ「スタイル手帖」。
今回はLiving Deli編集室から、黒と木の組み合わせで作る「ソリッド&ラフ」な空間演出を紹介します。LIXILの選べる室内ドアから「ラフィス」のハイドアをセレクト。ドアノブは、本体の黒に合わせてアイアンブラックを選び、シンプルな美しさを際立たせました。
※この空間に登場するアイテムリストは、ページ下部「アイテム一覧を表示」からご確認いただけます
ハイドアが部屋全体の印象を格上げ
床は「ラシッサ Sフロア」のクリエアイボリーF(LIXIL製品)
ラフィスのハイドアは、無駄を削ぎ落としたノイズレスなデザインが特徴的で、洗練された空間演出におすすめの建具です。カラーは人気の「ブラック」をセレクト。マットな質感が美しく、扉を開けた時に差し込む光のコントラストが、極上の開放感を生み出します。ドアが閉まるときの音もしとやかで上品な印象
ドアを選ぶ時、ドアノブの形や色に遊びを取り入れてアクセントにすることも多いですが、今回はあえて同色にしてドア本体に溶け込ませました。
閉めていると、この部分がまるでアクセントクロスのようにも見え、空間を美しく引き締めてくれます。
壁と床はアイボリーで統一し、ドアとのモノトーン感を高めました。床材には木目が穏やかで優しい印象のクリエアイボリーを採用。テレビボードなどダークトーンの木肌に視線が集まるようにコーディネートしました。
都会的な印象の中に“落ち着き感”をミックス
エイジング加工のアイテムで「ソリッド&ラフ」を演出
ダイニングテーブルは「NODEII LEG_02」(NOWHERE LIKE HOME)、コーヒー色のチェアは「ロック」※現在販売しておりません(CRASH GATE)
目指したのは、シンプルな美しさを印象づけるミニマルな空間。
ベースとなるドア、床、壁はモノトーンで構成しましたが、インテリアは木目調やエイジング加工された素材のラフなアイテムをセレクト。
肩の力を抜いてゆったり過ごせるようなラフさも備えた空間を目指してコーディネートしました。コの字型の脚が特徴的なチェアは、弾むような座り心地
テーブルの脚先にさりげなく付いている木製パーツもチャームポイント。装飾の少ないシンプルなデザインの中にも、アクセントが入ることで個性を感じることができます。
今回のコーディネートでは明るい色味は取り入れず、彩度を落とすことでアイテムに統一感を出すとともに、しっとり落ち着いた雰囲気を作ることができました。
重心の低さを大切に、
ラインの少ないノイズレスアイテムたち
ソファ「SOFA TRAVIS」に組み合わせた「SIDE SHELF TRAVIS」はサイドテーブルとしての役割も担う(NOWHERE LIKE HOME)
リビングスペースは足元に隙間がなく、重心が低いもので構成。ハイドア同様に装飾が少ないデザインのものを重視しました。
落ち着いたカラーが空間に安心感を与えてくれるソファは、肘掛けのないデザインで座る場所も広々。ゆったりできる奥行きとフェザー入りクッションで座り心地も抜群です。
グレーのファブリックを選んだのは、「黒」と「白」のつなぎ役として。グレーは主張しすぎず馴染みやすい色です。また、空間に「無意識の境界線」を作ってくれる役割もあり、中間に置くことでリビングとダイニングを優しく区分けしてくれます。
サイドシェルフには充電ケーブルが通せる配線穴付き
同シリーズのサイドシェルフは、自由な位置に配置できるほか、スマホやタブレットを立てることができる機能性を備えた優れもの。配線用の穴も、使わない時は蓋をしておけばスタイリッシュさを損ないません。
厚みのある古材を使った「ワイド テレビボード」(CRASH GATE)
パイン古材を使ったテレビボードは、一点一点手作業で職人さんのハンドメイドに近い感覚で製造されたもの。しっかりと厚みがあるため、重厚感のあるソファと並べても見劣りしません。見せる収納として本を並べても、お気に入りの小物を飾っても良いですね。
存在感のある佇まいのフロアランプ「Genesis-floor lamp」(ART WORK STUDIO)
照明にもシンプルなデザインのものを。
ハイドアとのバランスを考えてセレクトしたフロアランプは、黒いラインの中のゴールドが程よいアクセントになってくれています。
壁には様々なサイズのポスターをランダムに掲示。ランダムに配置することで、リズムが生まれ、ソリッドなインテリアに程よいリラックス感が加わります。
気分で取り替えられるポスターは気軽に挑戦しやすいインテリアの一つ。
洗練されたスタイルを叶えつつ
「ゆったりとくつろげる」雰囲気を大切に
黒のハイドアを主役に、重厚感と木の温もりを感じられる今回のコーディネート。
暮らしの中に自分好みのスタイルを取り入れつつも、どこかホッとする「くつろぎ」の空間も大切にしたいですよね。
木の風合いや重心の低さ、アイテム一つひとつの素材感を大切に、落ち着きある空間作りを楽しんでみてください。
・撮影:山田健司
・取材執筆:佐藤有香