リビングやキッチン、玄関などに置くだけで、さりげなく空間をおしゃれに演出してくれる観葉植物。濃淡のある表情豊かな観葉植物の緑は、いま話題のインテリアトレンド「色のある暮らし」をLDKに採り入れるのにぴったりです。また演出面だけでなく、空気をきれいにしたり、リラクゼーションやからだのリカバリーなどにも効果的。近年、人は自然とつながりたいという本能的な欲求”バイオフィリア”の研究も進み、植物などを身近に置くことによる幸福度の向上や、ストレスの軽減効果などが広く認められているようです。そんな観葉植物を上手に暮らしに採り入れて、心地よく快適な毎日を過ごしてみませんか。
自然の緑が一番映えるのはやっぱり白基調の空間スタイル。そして、すっきり無駄を省いたLDKの余白を観葉植物でほどよく埋めるスタイリングは、上級者のインテリアと言えるでしょう。またシンプルに整えられた室内は、見た目の美しさだけではなく、毎日の水やりや掃除などのお手入れがとても楽になるというメリットも。しかし観葉植物のある暮らしをワンランクアップするためにはちょっとしたポイントを押さえることがとても重要です。そこで、さまざまなリフォームの中から、観葉植物と暮らすためのアイデアを紹介します。
余白の効いたリビングに床置きした植木鉢の鮮やかな緑。シンプルなインテリアとしておしゃれで上品です。磁器タイルなどの、表面が硬く滑らかな素材を床材に使用すれば、お手入れの際に、水や土をこぼしてしまってもすぐに掃除することができ、また、鉢の重さで床に跡が残ることを気にすることなく大型の観葉植物をディスプレイすることができます。
室内の装飾や色調をぐっと抑えるのが、観葉植物の存在感を引き立てるコーディネートのコツです。キッチンのカラーを空間のトーンに合わせ、グレー系やホワイト系といった無彩色でまとめる。例えば床タイルと揃えてキッチンのワークトップを大理石柄にし、そしてキッチンの扉を白木の木目調に。シンプルながら大胆でもある空間との同色コーディネートが、植物の緑を一層鮮やかに引き立てます。
人が快適に感じる空気は、温度と清浄さ、そして湿度です。観葉植物には、二酸化炭素を吸収し、酸素を排出するだけではなく、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを吸収してくれるものもあり、まさに自然の空気清浄機。室内の壁にも調湿効果や脱臭機能がある内装壁タイルを選べば、植物が持つ空気の浄化効果と相まって、いつでもクリーンで心地よい環境が期待できます。
植物も人も水が大切。だから蛇口をひねるだけで、いつもの水道水が冷たくておいしいミネラルinウォーターに変わればうれしいですよね。冷水機能を搭載した蛇口一体型のミネラル浄水栓「Greentap」は口当たりまろやかなおいしい水。見た目もすっきりしていて、シンプルなLDKにぴったりです。きれいな空気と、大好きな植物たちに囲まれながら、リラックスして飲むおいしい水が、心も体も癒してくれます。
※植物には栄養素の多いミネラルウォーターを毎日与える必要はありません調理道具や食器、調味料など目につきやすいキッチンアイテムをしっかり「しまう」ことで、LDKのカラーコーディネートがより完成度の高いものになります。そのためには収納力のあるキッチンが不可欠。それと同時に日々の生活では「取り出しやすい」ことも大切です。システムキッチンの収納がラクに大きく開いたり、使い勝手のいい収納棚が備わっていると、洗練された雰囲気を保ちつつ、日常的な利便性を兼ね備えたキッチンスペースが実現します。
植物と水の相性はよく、整然と片付いた水まわりに植物を置くことで、瑞々しく爽やかな空間を演出できます。小物やストック品などで、雑然となりやすい洗面室も、収納力のあるキャビネットを活用し空間に余白を持たせることで、すっきりと使いやすくしていきましょう 。
植物は「フィトンチッド」という揮発性の物質が出ており、この物質には殺菌効果や人へのリフレッシュ効果が認められています。また植物の緑は目の疲労回復に効果があると言われます。これは緑の光の波長が網膜に負担を掛けないから。なので、いつも目線の高さに置くことができる飾り棚を活用するのもいいアイデアです。空間を彩り、気持ちを落ち着かせてくれて、目の疲れも癒す観葉植物は、現代人にとって最高のインテリアアイテムです。