未来世代のために

未来世代のために

持続可能な社会を実現していくためには、その担い手を育む「持続可能な開発のための教育=ESD:Education for Sustainable Development」が欠かせません。ESDとは、地球規模の課題を、自らの問題として捉え、一人ひとりが身近なところから実践していくこと(think globally, act locally)により、課題解決につながる価値観や行動を生み出すことを目指す学習や活動です。
LIXILでは、未来を担う子どもたちが、自ら考え、行動を起こすことを目的に、出前授業の活動や社外プログラムへの支援を行っています。出前授業では、子どもたちに教えることで従業員自身の知識も深まることはもちろん、従業員の人間的な成長にも寄与しています。また、継続的に実施することで、学校や地域コミュニティとの関係も深めています。

出前授業

LIXILは、ESD教育への支援として、グローバルな衛生課題や環境問題、多様性の尊重などをテーマに、オリジナルの教材による出前授業を全国の学校やイベントなどで実施しています。授業の各テーマは、LIXILのインパクト戦略で定める3つの優先取り組み分野(「グローバルな衛生課題の解決」「水の保全と環境保護」「多様性の尊重」)や、活動の基盤となる「製品の安全性」に関わる内容です。従業員はその専門知識を活かし、教材開発に関わるほか、授業の講師やサポーターとして参加しています※。
※外部組織に運営・講師を委託する「ユニバーサル・ラン<スポーツ義足体験授業>」は除く

SDGsロゴ SDGsゴール4

このプログラムは国連が掲げているSDGs(持続可能な開発目標)に関連しています。

『トイレが世界を救う!』

トイレが世界を救う!

日本や世界のトイレ史、貧困地域の衛生課題、日本が貢献している事例などを紹介し、トイレの本来の役割について考えてもらいます。
トイレがなかった時代の生活や、排せつ物を循環利用する江戸時代の優れたシステム、世界で起きている深刻な衛生問題など、子どもたちが普段あまり触れることのない世界を紹介することで、あらためて今の日本の恵まれた状況を知る機会となっています。
2023年3月期までの8年間で、延べ142回の授業を実施、約6,600名の子どもたちが参加しました。

『水から学ぶ』

水から学ぶ

オリジナルのすごろくやワークシートを使って楽しみながら、「水は限りある資源」であること、水の大切さについて学習します。
子どもたちは授業を通して普段の生活を振り返り、水を大量に使っていること、節水の重要性に気づき、毎日の暮らしの中でできる工夫について、真剣に受け止め、考えてくれます。
2023年3月期までの13年間で、延べ197回の授業を実施、約9,000名の子どもたちが参加しました。

『健康と環境によい住まい方』

健康と環境によい住まい方

住まいや住まい方について、家の模型を使用した実験や体験などをもとに、自然の力を生かした工夫を理解し、快適に住まい続けるための「健康」と「環境」という新たな視点で、自分にできることを考えます。
2023年3月期までの5年間で、延べ152回の授業を実施、約4,300名の子どもたちが参加しました。

『ひとりにいい、みんなにいい、ずっといい ~ユニバーサルデザイン~』

ひとりにいい、みんなにいい、ずっといい ~ユニバーサルデザイン~

街や家の中の身近なユニバーサルデザインを「わかりやすい」「使いやすい」「安全・安心」の3つのポイントで学びます。さまざまな人たちに対して、それぞれどのような工夫がされているか考え、知ることを通して、年齢、性別、国籍、障がいの有無などに関わらず、ひとりひとりが快適に暮らしていける社会にしていくため、自分たちができることを学んでいく授業です。
2023年3月期までの6年間で、延べ127回の授業を実施、約4,300名の子どもたちが参加しました。

『ユニバーサル・ラン<スポーツ義足体験授業>』

ユニバーサル・ラン<スポーツ義足体験授業>

義足を使うアスリートとともに、スポーツ義足で歩く体験をします。講義では、義足アスリートのお話をもとに、障がいのある人やその暮らしについて学び、みんなにいい暮らしのあり方や、誰もが使いやすいユニバーサルデザインについて考えます。
子どもたちは義足体験を通じて、義足を使いこなすことの難しさやアスリートのすごさを実感するとともに、障がいのあるアスリートと身近に接することで、彼ら・彼女らが日常で直面する困りごとについて知るだけでなく、障がいのある人も自分たちと変わらないことに気づきます。授業を通じて、障がいのある人に対する意識が変わり、誰もが生きやすい社会について考えるきっかけにつながっています。
2023年3月期までに延べ262校で授業を実施、約18,700名の子どもたちが参加しました。

『家の中の安全を考えよう ~安全教育授業プログラム~』

家の中の安全を考えよう~安全教育プログラム~

家の中の事故による死亡者数は、交通事故による死亡者数の約4倍になっています。このような状況を受けて、子どもたちに家の中での事故防止と、将来自ら主体的に判断・行動して安全なくらしを送ることができるようにすることを目的として、安全教育を展開しています。
2023年3月期までの9年間で、延べ225回実施し、約6,800名の子どもたちが参加しました。また、授業で使用する教材は、公益財団法人消費者教育支援センターが主催する「2014年度 消費者教育教材資料表彰」で優秀賞を受賞しました。

『学校の安全を保つための製品企画を考えよう ~遠隔安全教育プログラム~』

家の中の安全を考えよう~安全教育プログラム~

学校で安全に過ごすためには、どうしたら良いか。トラブルを予測し、キケンを回避するためにはどんな工夫や製品が必要かを自ら考え、学ぶ授業です。遠隔で授業を提供できる教材を使用しており、都会と地方の教育格差の是正にもつながる取り組みです。
2022年10月から活動を開始しており、翌年3月までに5校66名を対象に授業を実施しました。また、授業で使用する教材は、公益財団法人消費者教育支援センター主催の「消費者教育教材資料表彰2023」において、優秀賞を受賞しています。

活動の支援

SDGs for School ロゴ

LIXILでは、一般社団法人Think the Earthが推進するプロジェクト「SDGs for School」を支援しています。「SDGs for School」は、持続可能な社会創生のために創造的な教育を実践する、現場の先生と生徒を応援するプロジェクトです。
「SDGs for School」を通じて、LIXILは、子どもたちと一緒に住生活の未来を考えていく活動を進めていきます。

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