都市型住宅と外構のヒント5

どんなに狭いスペースであっても、工夫次第で魅力的な門まわりを演出できます。エクステリアは「飽きたから」といって、簡単に取り替えることはできません。建物の設計段階からしっかりと計画しておくことが満足への第一歩です。

5.道路と敷地に高低差があるお宅は、階段のレイアウトにひと工夫

道路から見て土地が高い場合は、どこかに階段が必要になります。
一般的な階段では一段当たりの高さ(けあげ高)は17cm前後ですが、昇り降りが楽なのは12〜15cm程度です。

安全で魅力的な階段をデザインするポイント

①道路ギリギリでいきなり階段をはじめず、一歩踏み込んでから階段に足をかけるようにすること。
②一番下のステップは、少し広めに計画してゆとりを演出すること。
③正面から真っ直ぐ上がるよりも斜め方向から上がるようにして、一番上に少し広いスペースをとること。
④階段の両脇や正面にたっぷりとした植栽スペースを確保すること。
⑤照明を設置して夜間の安全を確保すること。

駐車場が道路と平行になってしまい、建物の基礎が丸見えになってしまうケースも多いと思います。この場合には、メッシュ状のパネルとツル性植物を組み合わせることで壁面緑化もできます。

また、常時車が乗ったままにならない床は、緑化ベースと芝生を組み合わせることで、車が通っても芝生を傷めることもなく、道路面の緑量をたっぷり確保することもできるのです。

▲夜間の安全を確保するエクステリア照明

▲夜間の安全を確保するエクステリア照明

エクステリアライト