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ものづくりLAB

―タイル名称統一100周年企画―
ツバメアーキテクツ×LIXILやきもの工房
ツバメとつくるタイル 最終回

今回行き着いたのはみたらしタイルのこの表情

「みたらしタイル」の表情のバリエーション。模様をかたちづくっている化粧材料は、右半分が泥100%(色が濃い)。左半分は泥25%+透明釉薬75%(色が薄い)。模様の手法は、上2段が「流し掛け」。下2段は「ディップ」。透明釉薬でコーティングしているのは右から2列目と4列目(全体に艶感と防汚性をもつ)。1列目と3列目はコーティングなし(素地のざらざら感が特徴)。

サイズのバリエーション。規格サイズの300角素地からオリジナルタイルを焼成し、以下のサイズでカットした。厚みはすべて6㎜。目地3㎜幅。上左:ロングサイズ189×45㎜。上右:ショートサイズ93×45㎜。下:正方形141×141㎜(ロングサイズと正方形は「流し掛け」、泥25%+透明釉薬75%、コーティングありのタイルで制作した)。

LIXILやきもの工房でつくったツバメらしいタイル

このプロジェクトのためにさまざまに発想し、ツバメアーキテクツと「LIXILやきもの工房」の芦澤忠さんが行き着いたタイルは、江戸時代の花壇瓦や茶道具に転用された平瓦に着想を得た「みたらしタイル」。300角の素地に、柄杓で化粧材料を流し掛ける手法「流し掛け」と、化粧材料にタイルを浸ける手法「ディップ」を使い、いずれも偶然によって模様が変化する。素地の材料、化粧材料の配合・色、コーティングの有無を掛け合わせ、無限にバリエーションが広がる中からツバメが8種類に絞り込んだ。同時にショート、ロング、正方形の3つの形状・サイズを決め、芦澤さんに伝えて生産がスタート。

LIXILやきもの工房でツバメアークテクツのオリジナルタイルを生産。300角のタイル素地に「流し掛け」を施したあと、乾燥させる工程。(☆)

乾燥後、棚に並べて積み上げ、窯で焼成。焼き上がったタイルの棚を窯から取り出したところ。(☆)

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