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タイルで、トイレの清潔をデザインする。

トイレの清潔、つまり、ニオイや抗菌、掃除のしやすさといったことについて、いま、タイルでできることが広がっています。この記事では、トイレのニオイの原因とその対策、さらには、清潔がデザインされた駅のトイレの事例などをご紹介していきます。

トイレは、なぜ臭いのか?

トイレのニオイの原因はひとつではなく、複合的なものです。
最初に連想されるのは尿のアンモニア臭ですが、実は、排泄されてすぐはまだ臭くありません。便器などに付着する細菌が、尿中のなかの尿素を分解し、アンモニアが発生。これがニオイの原因となります。さらに、尿に含まれる成分が固まって尿石となり、この尿石汚れが温床となって、細菌がさらに増殖します(図1)。

(図1)トイレの汚れ、ニオイ発生の仕組み

(図1)トイレの汚れ、ニオイ発生の仕組み

また、トイレには「水」がつきものですが、この水によって発生しやすくなる「カビ」も、ニオイの原因のひとつです。公共トイレの場合は特に、下水臭の問題も出てくるでしょう。もちろん、便のニオイも大きな原因となります。

では、これらの複合的なニオイの原因に対して、機能性を持つタイルは何ができるでしょうか?大きく言えば、原因となる菌を抑えること、ニオイ自体を低減すること、掃除をしやすくすることなどが考えられます。2つの事例から、トイレの清潔をデザインするためにタイルがどう使われているかをご紹介します。

前橋LIXIL製作所のトイレ改修

LIXILの基幹工場のひとつ、前橋LIXIL製作所では、工場見学の方の利用も想定し、女性用トイレをリニューアルしました。その際、採用されたのが、ニオイを吸収し空気をきれいにする建材「エコカラットプラス」で、写真1の壁上部、および、写真2のアクセントとして使われています。

(写真1)前橋LIXIL製作所 女性トイレ

(写真1)前橋LIXIL製作所 女性トイレ

壁のエコカラット:エコカラット ペトラスクエア ECO-60NET/PTSINN
https://www.ecocarat.jp/products/ecocarat_plus/petrasquare.html

床の抗菌タイル:トイレ用抗菌床タイル レストールキラミック RSK-22D
https://www.biz-lixil.com/product/tile/1563

(写真2)前橋LIXIL製作所 女性トイレ(壁のアクセント)

(写真2)前橋LIXIL製作所 女性トイレ(壁のアクセント)

エコカラットプラス ニュートランス ECP-303/NTC3N
https://www.ecocarat.jp/products/ecocarat_plus/newtrance.html

(写真3)エコカラットプラスの拡大写真

(写真3)エコカラットプラスの拡大写真

エコカラットプラスは、その名の通り、湿度を調整する機能を持つタイルですが、脱臭効果にも非常にすぐれています。目に見えない微細な孔(あな)が大量にあり(写真3)、この孔がニオイの原因となる成分を吸着することで、すぐれた空気清浄力を発揮するのです。

これらの効果に関して、LIXILではさまざまな実証試験を行っています。たとえば、トイレのニオイの原因であるアンモニア臭に関しては、珪藻土や壁紙と比べてもはるかにすぐれており、短時間でニオイを低減することができました(図2)。

(図2)エコカラットプラス アンモニア(トイレ臭に含まれる成分)の低減性能(試験方法に関しては、※1参照)

(図2)エコカラットプラス アンモニア(トイレ臭に含まれる成分)の低減性能(試験方法に関しては、※1参照)

エコカラットプラスはデザインも豊富で、前橋LIXIL製作所で使われたのは、「エコカラット ペトラスクエア」と、「エコカラットプラス ニュートランス」です。ニュートランスは壁のアクセントとして設置されており(写真2)、落ち着いた中にも柔らかい印象を感じさせます。
また、前橋LIXIL製作所の女性トイレの床には、「トイレ用抗菌床タイル レストールキラミック」が使用されています。レストールキラミックについては、次のJR博多駅の事例でご紹介します。前橋LIXIL製作所の事例について、詳しくはこちらから。

エコカラットプラスの機能はこちらから
https://www.ecocarat.jp/features/

エコカラットプラスの公共空間(公共トイレ含む)の施工事例
https://www.ecocarat.jp/cases/publicspace.html

JR博多駅の「行きたいトイレ」

次は、九州の陸上交通最大の拠点JR博多駅の事例です。写真のとおり、モダンでスタイリッシュな空間となっていますが、「トイレの清潔」についても細部にわたってデザインされています。きれいで臭わない「行きたいトイレ」を目指して採用されたのは、抗菌タイルと抗菌・防カビ目地材です。

(写真4)JR博多駅のトイレ

(写真4)JR博多駅のトイレ

(写真5)JR博多駅のトイレ(床タイルと目地)

(写真5)JR博多駅のトイレ(床タイルと目地)

床タイル:レストールキラミック IPF-400/RSK-13W
https://www.biz-lixil.com/product/tile/1562

目地:スーパークリーン ストロングⅢ
https://www.biz-lixil.com/product/tile/1862

前述したように、トイレのアンモニア臭は、細菌が尿を分解することで発生します。この細菌の増殖を抑え、尿石の付着やアンモニア臭を抑制するのが、抗菌タイルの「レストールキラミック」です。
「レストールキラミック」には、「ウエット清掃タイプ」と「ドライ清掃タイプ」があります。排水口があり、水を流して清掃する場合は、すべりにくい「ウエット清掃タイプ」、乾式でさっと拭いて掃除する場合は「ドライ清掃タイプ」と、メンテナンスの仕方によって選べます。JRは博多駅では、清掃性の高いドライ清掃タイプをメインに、水がかりが想定される部位にはウエット清掃タイプが採用されました。
さらに、目地材として採用したのは、「スーパークリーン ストロングⅢ」。この目地は、水や汚れの染み込みが極めて少なく、抗菌・防カビ性能もあります。
これらにより、JR博多駅は、きれいで臭わない「行きたいトイレ」を実現しています。
JR博多駅のトイレ改修工事について、詳しくはこちらから

機能性タイルを組み合わせて、トイレの清潔をデザインする。

LIXILでは、これらのほかにも、トイレの清潔をデザインするための商品をたくさん用意しています。たとえば、男性トイレの汚垂れ石(おだれいし)「キラミックステップ」「キラミックステップ スリムⅡ」(写真6)は、高い清掃性とともに、アンモニアの発生を抑制する抗菌処理がされています。

(写真6)汚垂れ石 キラミックステップ スリムⅡ

(写真6)汚垂れ石 キラミックステップ スリムⅡ

アンモニア臭や便のニオイを低減する「エコカラット」、細菌の増殖を抑える抗菌タイル「レストールキラミック」、水が染み込みにくい抗菌・防カビ目地材「スーパークリーン ストロングⅢ」、抗菌仕様の汚垂れ石「キラミックステップ スリムⅡ」など、高い機能を持つタイルを組み合わせることで、「トイレの清潔」を高いレベルでデザインすることが可能です。
今回は、多くの人が利用する駅のトイレを事例にしてご紹介しましたが、オフィスのトイレやホテルのトイレなど、LIXILにはたくさんの事例があり、空間に合わせた細やかなご提案を行っています。

LIXIL トイレ・洗面の施工事例
https://www.biz-lixil.com/case/toiletpowderroom/

※1 試験方法
試験体(30mm角)をにおい袋(3l)に入れ、ヒートシールを施した後、空気ベースの各種においガスを封入し、室温下で5時間放置します。におい袋内のガス濃度の変化をガス検知管で測定します。
・試験体は予め湿度65%で恒量化
・試験結果はLIXIL試験によるものです。部屋の使用条件、気象、換気などの環境条件によって異なります。

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