2017年に中古住宅を購入してリノベーションしたIさんのお宅。ダイニングは床をオークの無垢材にすると決め、そこからインテリアを組み立てたそう。壁使いの工夫が色々なところに隠れています。
パッと目を引く黒板の壁
壁一面を黒板にするという大胆な使い方が個性的です。
Iさん:「カフェっぽく、かつ男前の雰囲気にしたいと考えていました。なら黒板はどうだろうとひらめいて」
LDKと玄関をつなぐドアも、黒板に合わせて黒を選択。この2つが響き合って、空間をキリリと引き締めています。ドアは、LIXIL「ヴィンティア」のチャコールブラック。ほどよいヴィンテージ感があり、こなれた雰囲気です。
Iさん:「黒板には旅行の写真を貼ったり、子どもへのメッセージを書いたり。家族のコミュニケーションツールとして活用しています」左/木目の引戸と収納扉は、LIXIL「ファミリーラインパレット」のナチュラルオーク。ハンドルはブラックを選んで辛口に。黒板塗装を塗った壁とも相性ぴったり。右/カフェのメニューを思わせるレタリングやイラストを多用した、楽しさいっぱいの黒板。写真も組み合わせて、レイアウトにひと工夫するとメリハリがつきます。
リビングに目を転じると一転、ナチュラルな雰囲気に。和室だった場所の壁を抜いてリビングに。流木を生かしたディスプレイは奥さまの手作り。
Iさん:「もともと好きだったテイストでつくったコーナーです。この家に引っ越してからはカフェスタイルにシフト中なので、これから変えていくかもしれません」
左/玄関ドアはLIXIL「ジエスタ2」のD52型のハンドダウンチェリー。鋳物のオーナメントとリース用フックがポイント。右/玄関収納も室内のドアに合わせてLIXIL「ファミリーラインパレット」のナチュラルオークで。玄関のタイルはテラコッタ調。左手の壁のアイアンバーはネットショップ「Creema」でオーダー。ゲスト用のコート掛けに。
壁使いのアイディアにあふれたキッチン
キッチンカウンターは、夜はまったりスペースに早変わり。バースツールと洋酒を並べて。
ダイニングとテイストをそろえて男前にまとめたキッチンは、表情のあるタイルがポイント。収納はダイニングの引戸と同じ色を選び、引出しや戸棚の把手と窓枠の黒を連動させました。窓枠の黒は、まわりのタイルとの相性も抜群です。左/背面収納もドアと合わせてLIXIL「リシェルSI」のナチュラルオーク。把手は窓枠とそろえてブラックに。右/キッチン背面の上げ下げ窓は、リフォーム工事開始後に予定を変更してまでつけたお気に入り。武骨な黒格子がなんとも男前。
Iさん:「機能面にもこだわりました。特に調理台は、使い勝手を考えて面積を広くしたり、棚をつけたりと自分仕様にカスタマイズ。使いやすくてお気に入りです。料理のモチベーションがアップします」左/キッチンは使いやすさで選んだLIXILの「リシェルSI」。右/調理台の前のスパイス棚は、容器のサイズに合わせてつくったもの。出し入れがスムーズでストレスがありません。
寝室はほかの部屋とはイメージを変えて
壁紙のやさしいブルーとハイサイドライトからの光が気持ちいい。
寝室はほかの部屋とはイメージを変えて、ペールトーンを軸にコーディネート。壁は基本的に白ですが、1面だけグレイッシュなブルーにした色使いが印象的です。
Iさん:「1面だけ色を差すことは、リフォームを依頼した会社の提案。やってみたら大満足で、光がやわらかく回ってやすらぐスペースになりました。ベッドリネンやカーテンは、この壁との相性を第一にチョイス。青の濃淡にグレーや白を重ねて、部屋全体をコーディネートしています。床はパインの無垢材。やわらかい材質なので、裸足で歩く寝室に合うかなと選びました」窓の下に吊るしたガーランドは奥さまの手作り。ひもをぐるぐる巻いたボールの間に星のオーナメントをはさんで。手作りガーランドで壁にリズムが生まれました。
ドアはLIXIL「ファミリーラインパレット」のナチュラルオーク。ハンドルはダイニングと同じブラックに。
楽しさと機能性を両立
契約から入居まで約半年というスピードながら、理想のインテリアと使い勝手のよさを実現したIさん夫妻。暮らしながらさらに手を入れていきたいと、ワクワクが止まりません。
※掲載商品は実施工例のため、販売終了商品も掲載されている場合がございます