築30年の中古住宅を購入し、フルリノベーションを行ったSさん宅。フレンチアンティークが好きというSさんらしく、白を基調とした空間に味わいのある家具や小物が数多く配されています。
白を基調とした、フレンチアンティークのリビングダイニング
リビングダイニングは2部屋の仕切りを取り除いてひと部屋に。光がたっぷり入る広々リビングが実現しています。
玄関を入ってまず目に入るリビングへのドアはLIXILの「ファミリーライン パレット」のブルーペイントをチョイス。スモーキーなブルーが空間全体のアクセントになっています。
一方でダイニングテーブルを置いた一角はシンプルに。Sさんのお気に入りの照明は、お店で一目惚れしたものをネットで探して購入したのだそう。
全体のベースカラーは、もともと好きだった白と決めていたというSさん。そのうえでまず考えたのは、部屋で大きな面積を占める床色でした。
Sさん:「色々と悩んだ末、1階は明るめのブラウン、2階はシャビーな白をチョイスしました。当初は無垢材も考えのですが、 ショールームで『これだ!』という床材に出会って…!イメージしていたニュアンスのある色や質感が実現できたんです」
モノトーンがテーマのキッチンには遊び心をプラス
キッチンのテーマはモノトーン。フレンチテイストの小物を合わせ、硬質な印象になりすぎないようコーディネートされています。機能的でモノの出し入れがしやすいシンク下の収納。取っ手に配した黒が空間を引き締めてくれます。
料理好きなSさんがこだわったキッチンのインテリア。ガスコンロ。壁に貼られたイラストシールや英字入りのポップな雑貨など、洗練された空間の中にも遊び心が伺えます。
左/「ファミリーライン パレット」のホワイトオーク(LIXIL)
右/「ファミリーライン パレット」のブルーペイント(LIXIL)
キッチンとバスルームをつなぐドアはホワイト、リビングに隣接した小部屋のドアは玄関からのドアと同じアイテムのディティール違いを。同じ部屋でもドアのディティールを違うものにすることでなんだかワクワクしますね。
各部屋のテーマ色は床の色に合わせて
そのほかの部屋にお邪魔してみると、各部屋によって床の色や雰囲気が違っていました! こちらのお部屋はリビングのナチュラルな雰囲気とは打って変わり、床、壁、ファブリックまで全て白1色で統一。
Sさんいわく、各部屋のイメージに合わせて床や壁の色を変えて楽しんでいるのだそう。
白×パステルイエローがやさしい雰囲気の子ども部屋は「森」がテーマ。ウォールステッカーや芝生風のフロアマットが効いています。
Sさん:「リビングはナチュラルでくつろげる雰囲気、キッチンはワーク感、ベッドルームは落ち着いたイメージ、子ども部屋は元気でワクワクする感じを意識しました」
ベッドルームは白×ペールブルー。斜めに設計された屋根が空間に独特の表情をもたらします。この屋根を生かしてパリのアパルトマンをイメージしたお洒落なインテリアに。
Sさん:「1階リビングはべ―ジュ、キッチンはモノトーン、寝室はペールブルー、子ども部屋はイエローと床の色に合わせてテーマ色を決め、それぞれ個性のあるインテリアにしています」
当初、旦那様は白い床に対して「汚れるのでは?」 と心配したそうですが、実際に張られた床を見て大満足だったといいます。アンティーク風の加工のおかげで、汚れはまったく目立ちません。
アンティーク調の表情が光に映える床はLIXIL「D.フロア」のホワイトペイント
廊下から寝室に続く空間。昼下がりの光の様子はまるで絵画のよう。静謐な美しさが広がっています。
大好きな家具や雑貨たちと、これからも。
Sさん宅の家具は以前住んでいた家から持ってきたものばかりにも関わらず、新しい部屋の雰囲気になじんでいます。その理由はSさんの家具選びにブレがないから。
Sさん:「小さい頃から雑誌のインテリア記事が好きで、結婚前は雑貨店に勤務していました。子どもが生まれてからは家で過ごす時間が長くなったので、インテリアを考えることが改めて楽しくなって。子どもが寝たあと、夜遅くに突然、模様替えをすることもあります」
雑貨店勤務の経験を生かして、 ちょっとしたディスプレイをするなど手を動かすことも得意だというSさん。お子さんがもう少し大きくなったらDIYにも挑戦したいと話してくれました。彼女の理想の家づくりはまだ始まったばかりです。
※掲載商品は実施工例のため、販売終了商品も掲載されている場合がございます