小高い丘の上に立つ平屋の一軒家。海が大好きなTさん夫妻が、家じゅうどこにいても海を望めるようにという思いをかなえて建てた家です。
海をわが家の中心にしたいから、インテリアはシンプル&ナチュラルでまとめて
床は、LIXIL「ラシッサ Dフロア」のメープルF
床や壁は眺めにとけ込むやさしい色を、照明は視界を遮らないダウンライトをチョイスしています。
Tさん: 「はじめに床の色を決め、それに合わせて家具を選んでいきました。」
建材や建具は、ネットをフル活用してリサーチしたそう!北向きの玄関まわりの床材だけほかよりワントーン明るい色をチョイスしたところ、とてもいい感じに落ち着きました。
左/玄関まわりは光があまり入らないので、ほかより明るい色の床に。LIXIL「ラシッサ Sフロア」のクリエペールF。 右/テレビの背面壁には、LIXIL「エコカラット」のキルトをつけて空気をきれいに。引戸は、LIXIL「ウッディ―ライン」のクリエペールでナチュラルに。奥には和室が続いています。
ダイニングとリビングの大きな窓のほか、小さな窓もあちらこちらに。たくさんしつらえた窓からも、海が間近に感じられます。家の南側、リビングとウッドデッキは段差がなくフラットなつくりで部屋からそのまま出られます。窓を開け放つと部屋が外にせり出したように!そのまわりには家庭菜園がつくられています。
Tさん: 「デッキは子どもたちもお気に入りで、ごはんやおやつをここで食べることもしばしば。私が趣味で育てている野菜や花にも、興味津々です。」
左/バスタブからも海が一望!ご主人のリクエスト。 右/シンプルなレイアウトの書斎も「仕事もはかどるいい眺め」の窓がアクセントに。
Tさん: 「眺めがいいだけではなく、春から秋にかけては、気持ちのいい風の通り道にもなります。寒い時期になったら、室内のブラインドを下ろして冷気をシャットアウト。一年じゅう快適に過ごせます。」
左/天窓のおかげでリビングから続く廊下も電気いらず。 右/天窓から入る光でいつも明るく洗濯もはかどる洗面室。
部屋から庭、そして海へとひと続きになるような、ダイナミックな開放感がとても魅力的ですね。
部屋同士にゆるやかなつながりをもたせて・・・
子どもの様子に目が行き届くように、ダイニングの一角につくったスタディスペース。絵本を読んだり工作をしたりそれぞれの過ごし方で。
きっちり仕切らず、でも、家族がいる気配を感じられるつくりに。 子どもが成長してからも、プライバシーを守りつつ、お互いの様子がわかるように・・・。子ども部屋は将来2つに仕切れるつくりにドアはLIXIL「ウッディーライン」のクリエペール。
また、広々とした開放感は保つ一方で、空間にメリハリを出す工夫もこのおうちには見られます。
Tさん: 「平屋ですが、スキップフロアを採用し、玄関、リビングに比べてダイニングを少し高くしました。視線の高さが少し変わるだけで気分が変わるうえ、間仕切り的な効果も得られて正解でした」
Tさんの狙い通り、空間に見事リズムが生まれたダイニング・リビング。気持ちの良い空間が広がります。玄関を入ると奥に小さな階段が。上った先がダイニングになっています。
フロアの高低や壁の位置の絶妙な組み合わせで、見通しのよさをキープ。
生活動線を考えて配置した収納
使う場所に必要なものだけをしまうことを徹底したTさん宅。浴室横には下着とルームウェアを。玄関近くのウォークインクローゼットには外出着だけ。自分のことは自分でやる。使うモノの場所がはっきりしていると忙しい朝もスムーズな準備が出来ることに繋がりますね。
左/玄関から入ってすぐの場所に、お子さんの保育園グッズをまとめて収納。自分のことは自分でできるように。 右/玄関横の収納スペースで靴の出しっぱなしを防止。自転車も入ります。
左/キッチン背面のパントリーにはストック食材などを収納。ドアがないので、両手がふさがっていても便利。 右/ウォークインクローゼットには出入口を2か所。忙しい朝も準備がスムーズに。
完全に仕切らず家族がお互いの気配を感じる余地を残して
「いつか海が見えるところに住みたいね。」と山育ちの奥さまと町育ちのご主人はお話しされていたそう。
左/気持ちの良いお昼寝ができそうな和室。ごろんとしても海が見える位置に窓が! 右/この家の建築士さん的テーマは「凪」。
海までゆっくり走って10分ほどのところにあるTさん宅。ご主人と子どもたちで海までジョギングに行くこともあるそうです。
Tさん夫妻:「引っ越ししてから、旅行に行きたいと思わなくなりました。」
そう話すご夫婦の笑顔から、家へのあふれる愛情がしっかりと伝わってきます。いつも笑顔が絶えない仲良し家族の暮らしにお邪魔することができた幸せなひとときでした。
※掲載商品は実施工例のため、販売終了商品も掲載されている場合がございます