素敵なインテリアで暮らすゲストに“私らしいスタイル”をコーディネートしてもらう「スタイル手帖」。今回のゲストは全国に13店舗を展開する人気家具店「CRASH GATE(クラッシュゲート)」でバイヤーとして活躍中の小野藍美さんです。
大学卒業後からインテリア業界で経験を積んできた小野さんは、さまざまなテイストのコーディネートがお得意。トレンドを取り入れつつ、その人らしさを取り入れたインテリアを提案してくれます。
そんな小野さんにはLIXILの選べる室内ドアから「ラシッサD ヴィンティア」を中心としたコーディネートを考えていただきました。
\ 「スタイル手帖」とは? /
組み合わせて楽しめるLIXILの建材と人気家具店とのコラボレーションで彩る“私らしい”コーディネートレシピ集です。
※コーディネートはゲストのご自宅のインテリアではありません
個性的な家具を組み合わせたカラフルな空間
今回小野さんがコーディネートしたお部屋は『My Favorite Home』がテーマ。カラフルでポップな色使いで、とても楽しそうなお部屋に仕上がっています。
小野さん:「イメージしたのは、5〜6歳くらいのお子さんがいる3人家族。音楽フェスやキャンプ、スポーツなど家族みんなで趣味を楽しむアクティブなファミリーです。そこにちょっとしたこだわりもプラス。1940〜60年代テイストの“ミッドセンチュリー”をベースにし、個性的なアイテムを散りばめました」
選べるドアは「ラシッサD ヴィンティア」のネイビーブルー。床材は「ラシッサ Dフロア」からナチュラルオークFをセレクト(全てLIXIL製品)。
インテリアの個性に負けないよう、ドアや床選びも工夫したのだとか。
小野さん:「ドアは白壁に映えるネイビーブルーをセレクト。握り玉のドアノブは、レトロ感があるのがお気に入りです。CRASH GATEのコンセプトの1つに“経年変化”があるのですが、このドアからもそんな雰囲気を感じることができます。床は木目がしっかりとしたナチュラルオークFを選びました。ナチュラルなテイストながらも、個性的なアイテムに負けないデザインが特徴です」
小さいお子さんがいるご家庭だと、おもちゃの収納に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?見た目だけでなく、家族のことも考えたコーディネートになっています。
小野さん:「お子さんのおもちゃは、原色のものが多いのでモノトーンやナチュラルな空間だと目立ってしまうこともありますよね。でもカラフルなお部屋なら自然と馴染むので、インテリアの一部にしちゃうのも1つの方法ですよ」
多彩な表情を見せてくれるミックススタイル
コーディネートに使用した家具は全て「CRASH GATE」のアイテム。多彩なジャンルをミックスし、ギャップのあるテイストが魅力的です。そんな個性を活かした小野さんのコーディネートを見ていきましょう。
「COMFORM ハーマンソファ 3P」はゆったりサイズのソファ。シンプルなデザインでどんなインテリアともマッチします(CRASH GATE)。※現在販売しておりません。
小野さん:「ソファはシンプルなデザインのものを選んで、クッションなどの小物でアクセントを加えます。クッションならシーズンごとに変えられるので、気分に合わせて模様替えが楽しめますよ」
重厚感のあるソファながら、メタリックの細い脚ですっきりとした印象。足元にちゃんと空間があるので、掃除がしやすいのもポイント。
ソファの前には、メタリックゴールドと大理石でできた「Knot antiques マーブル センターテーブル」を配置し、ラグジュアリーな印象に(CRASH GATE)。
小野さん:「大理石とメタリックの組み合わせは、モダンでミッドセンチュリーな雰囲気。テーブルの形にも着目。インテリア全体が堅い印象にならないよう、1つ丸みのあるデザインを取り入れることで動きが出ておしゃれになります」
ソファの横には、かわいらしい形が特徴的な「knot antiquesリボン サイドテーブル」。ダイニングテーブルと同じ素材で統一されています。
小野さん:「海外では素材本来の質感を活かした民族的なアイテムをモダンな空間に合わせる“プリミティブミックス”が流行しています。少し無骨な質感のアイテムを取り入れると、海外のようなインテリアにぐっと近づきます」
格子状のクロスガラスを使用した「Knot antiques エルビア サイドボード」(※現在販売しておりません)。 インダストリアルなテイストで、コーディネートの主役に(CRASH GATE)。
部屋の中で目を引くのがガラス張りのサイドボード。シルバーのスチールフレームを組み合わせていて無機質な雰囲気ながら、ヴィンテージ感があり懐かしさも感じます。
小野さん:「チェッカーガラスで作られているので、抜け感を演出することができます。独特のぼやけた透け具合が特徴で、中に入れるものによって雰囲気が変わります。今回のコーディネートなら明るい色の雑誌や、おもちゃなどを入れてカラフルな色合いをさりげなくアピールするのがオススメです」
丸みを帯びたフォルムが愛らしい「Easy Life マルケッシュ ラウンジチェア」は、体を包み込むような安心感があります(CRASH GATE)。
小野さんはソファだけではなく、ラウンジチェアもコーディネート。そこにはリビングで心地よく過ごすための秘密がありました。
小野さん:「1人で過ごすパーソナルスペースがあると落ち着きます。このチェアは低めの設計なのでリラックス感たっぷり。リビングでも1人用のチェアがあるだけで、ゆったりとした時間を楽しめます」
チェアのそばにはグリーンを。ライトを置くと、壁に影が美しく映ります。
小野さん:「背の高いグリーンは壁の余白を埋め、単調になりがちな壁にリズム感を出す効果があります。スタンドライトと組み合わせることでライトの光がグリーンに当たり、奥行きのある影が生まれますよ」
空間を彩る小野さん流のテクニック。細かいところにまで、センスが光っていますね。
異なる素材のチェアを組み合わせて楽しい食卓に
ダイニングチェアは4種類。手前左側は「yuu エッグ 肘つきダイニングチェア」、右側は「Knot antiques グレッグⅡダイニングチェア」 (CRASH GATE)。(※どちらも現在販売しておりません)
左奥は「Knot antiques マリーⅡ ダイニングチェア」※現在販売しておりません。手前は「yuu ハーパー ダイニングチェア」(現在この色は販売しておりません)(CRASH GATE)。
カラフルで楽しい雰囲気はダイニングスペースも同じ。ダイニングチェアは素材も形も異なったものをセレクトしています。
小野さん:「日本はすでにセットされたものが好まれますが、海外の方はそれぞれ好きなアイテムを集め、あえて外したコーディネートが人気。一見バラバラに見えますが、実は細かいところで色味と素材をリンクさせているんです。例えば、ここで使用しているダイニングチェアの4脚全てに黒の要素を取り入れています。」
テーブルはカラフルなチェアを引き立ててくれる「Knot antiques メルツダイニングテーブル」(CRASH GATE)(※現在伸長式の仕様にて販売しております)。
チェアの中心にあるのが少しデコラティブなアンティーク調のダイニングテーブルです。
小野さん:「シンプルな天板に、ターンレッグの脚が特徴的。木の風合いが活かされていて、チェアが引き立つようになっています。ここでも、素材を意識して床と同じ質感のものを選んでいるのもポイントです」
お気に入りのアイテムで、海外のようなお部屋作りに挑戦!
小野さんのコーディネート、いかがでしたか?
様々なテイストが散りばめられたポップな雰囲気からは、笑い声が絶えなそう。「トレンドを気にせず、自分が好きなものを組み合わせれば、自然とその人らしさがインテリアにも表れてきます」と語る小野さん。
個性的なアイテムも色味と素材をリンクさせることで、統一感が生まれます。小野さんのテクニックを参考に、お気に入りのアイテムで楽しい部屋作りに挑戦してみませんか?
・Photo by:山田健司
・Writing by:小野喜子