近年多く見られる間取りとして、キッチン・ダイニング・リビングに仕切りを設けない開放的な空間づくりがあります。デザイン性の高いキッチンをアイランド型などでインテリアの一部のように配置するのが特徴です。
そのような空間作りで気になるのがキッチン・ダイニングで発生する「音」と「料理のニオイ」がリビングまで広がること。ソファ等のファブリック類へのニオイ移りは特に気になるポイントの1つです。
そんな音・ニオイ対策としてオススメなのが、ガラスドアでゆるく空間を仕切る方法。開放感はキープしつつも気になる音・ニオイだけを軽減してくれます。
今回はガラスドアでリビングとキッチン・ダイニングを仕切ったコーディネートをご紹介します。
▼使用したアイテム
——————————
□ガラスドア…ラフィス(プレシャスホワイト/クリア)
□室内引戸…ラフィス(トープ、ファブオーク)
・引手…(シャインニッケル)
□床材…リアルウッドフロア(オーク)
□デスクカウンター…シートカウンター(クリエペール)
□マグネットパネル…アクセントボード(プレシャスホワイト)
□キッチン…リシェル(シルキートープ/ラパートシルク)
□キッチン収納…カノール(シャインニッケル/ホワイトスタッコ/ライトグレイン)
□キッチン棚…ヴィータス 一枚棚(クリエペール)
□室内窓…デコマド(プレシャスホワイト/エッチングガラス)
□パントリー…ヴィータス パネル D400
——————————
透明ガラスのハイドアで開放感をキープしつつ気になる音・ニオイを軽減
ガラスドア「ラフィス」プレシャスホワイト×クリア、奥の引戸は両方「ラフィス」(左)トープ、(右)ファブオーク
こちらの空間は、リビング・ダイニング・キッチン一直線に並んだ間取り。リビングとキッチン・ダイニングの間にガラスドアを取り入れています。スリムなホワイトフレームがインテリアに馴染み、仕切っている状態でも空間の繋がりを感じることができます。
取り入れたのは「ラフィス」のガラスドア。天井高で納めるハイドアタイプです。
床「リアルウッドフロア」オーク
ガラスドアは引戸タイプですが、床にレールや部品の露出がないため、開放したときには床面が一続きに。空間の繋がりを損なわないだけでなくお掃除がラクなのも嬉しいポイントです。
キッチンもインテリアの一部。オシャレと家事ラクを両立した間取り
キッチン「リシェル」シルキートープ/ラパートシルク
キッチンはアイランド型の「リシェル」をレイアウト。フラットなワークトップがシンプルな空間にマッチします。
キッチンとダイニングテーブルと横並びにした「家事ラク」レイアウトにも注目。配膳時にキッチンを回り込む動線にならず、横移動だけで運ぶことができてスムーズに料理や片付けをすることができますよ。
室内窓「デコマド」プレシャスホワイト/エッチングガラス、ダイニングテーブル「DINING TABLE OWEN」(NWLH)、チェア「COOTER」※現在販売しておりません(FIS)
キッチンの扉カラーは「シルキートープ」。ナチュラルな木目を取り入れたインテリアに馴染みのいいニュアンスカラーです。ホワイトのワークトップはセラミックトップなので、熱い鍋をそのまま置けて料理の効率もアップします。
キッチン背面の壁には室内窓を設けることで光と空気が廊下に抜けて、風通しの良い家づくりを意識しています。
キッチン・ダイニングの上にはペンダントライトを連続させて吊りました。
ペンダントライトの選び方は、実はデザイン性以外にも光の広がり方や高さなど色々なポイントがあります。詳しくはこちらのコラムでご紹介していますので、是非合わせてご覧ください。
【関連記事】
暮らしを豊かにする「アイストップ照明」3選。スポットライトやレイヤーライティングをプロが解説
カウンター「シートカウンター」クリエペール、マグネットボード「アクセントボード」プレシャスホワイト、スツール「MARUKECH STOOL」(CRASH GATE)
キッチンの近くにはデスクコーナーを設けました。
仕事を一時中断して家事をしたり、子供の勉強を見ながら料理を進めたり、マルチタスクになるタイミングって意外とありますよね。
キッチン周辺にちょっとしたデスクがあると、合間でのメール確認や子供を見守りながらの家事も叶います。ダイニングで作業するのとは違って、食事時にわざわざ片付ける必要もありません。
デスクの前にはマグネットがくっつく「アクセントボード」を設置。子どものプリントや料理のレシピなどを貼っておくと、サッと確認できるので便利です。
自分に合った組合せが叶うキッチン収納とパントリー
キッチン収納「カノール」シャインニッケル/ホワイトスタッコ/ライトグレイン、棚「ヴィータス」 一枚棚 クリエペール
キッチン背面には収納「カノール」を取り入れました。
フレームに対して引出しやカウンター・棚板等を好きなバランスで組み合わせていくアイテムなので、自分の使いやすさを叶えられます。
今回はキッチン空間がインテリアの一部となっているので、おしゃれなキッチン家電が映えるハイカウンタータイプを選んでいます。
パントリー収納棚「ヴィータス パネル」D400
キッチンの背面収納をカウンタータイプにしたので、しっかりとストック品を納められるパントリーを別で設けました。
収納棚は「ヴィータス パネル」を使っています。季節やライフスタイルによって変わるモノの量に収納側を合わせることができるので、収納で悩むストレスから開放されます。
デザイン性と機能性どちらも諦めないインテリアを手に入れよう
ダイニング・キッチンエリアとリビングエリアをガラスドアでゆるく仕切ったプランをご紹介しました。おしゃれなオープンキッチンを支えるパントリーの存在も大きいですね。
参考になれば幸いです。
【関連記事】
暮らしを豊かにする「アイストップ照明」3選。スポットライトやレイヤーライティングをプロが解説
ガラスドアの映り込みを消す照明は?抜け感を演出するライティングの作り方
・撮影:神出 暁