組み合わせて楽しめるLIXILの建材と人気家具店とのコラボレーションで彩る“私らしい”コーディネートレシピ「スタイル手帖」。
今回はLiving Deli編集室から、木の質感を感じるナチュラルで優しいなごみの空間をご紹介します。
今回ご紹介するコーディネートは、明るい木の色味をベースカラーに取り入れて、自然体で過ごせる優しい雰囲気を目指しました。LIXILの選べる室内ドアからは「ラシッサS」をセレクト。
※この空間に登場するアイテムリストは、ページ下部「
ドア、床、インテリアを同系色で統一し、心地よさを肌で感じる部屋に
ドアは「ラシッサS」のクリエラスク、床も「ラシッサ Sフロア」のクリエラスクFをチョイス(全てLIXIL製品)
ベースカラーは、普遍的な明るい木目カラーの「クリエラスク」で揃えました。
床やドアだけでなく、テーブルやチェアも同系色のアイテムを採用。木質の面積を広く使うことで、優しさ、温かさ、心地よさを感じることができます。
リビングドアの選べるガラスには、アンティークガラスを採用
ドアはガラス面の大きいものにして、ゆらゆらとした不規則な模様が独特な表情を生みだすアンティークガラスをセレクト。
アンティークガラスは、今回のようなナチュラルテイストの部屋だけでなく、ヴィンテージテイストやカントリー調の部屋ともマッチします。
リビングの室内ドアは、空間のテイストを印象付ける重要なアイテムの一つ。ドア本体の色はもちろん、ガラス面の有無、サイズ、素材感など、ライフスタイルと部屋の雰囲気に合わせて選んでいくことをおすすめします。
木の「無垢感」を大切にしたアイテムをダイニングにも採用
ダイニングは「ロジーダイニングテーブル」(nora.)と、チェア「ヘイク チェア」(CRASH GATE)(※記事に登場するキャメル色は現在販売しておりません。)
ダイニングテーブルも床と同系色に。円形なので座る人が向かい合い、距離感が近いのも魅力。バーチ材の木目が美しく、直径90cmというコンパクトなサイズ感もお気に入りです。テーブルの天板下には、小物を置けるスペースがあって便利
天板の縁は丸みのある滑らかな面取りが施されていて、表面から縁まで木目が繋がっていることがわかります。
芯材の表裏に化粧板を貼り合わせた「フラッシュ構造」の天板を使用したテーブルも多いですが、「木の無垢感」を重視したいなら、このように一枚板で造られているものをセレクトすると良いでしょう。
続いてはダイニングチェア。脚部分は、ベースカラーに統一し、背もたれと座面は少しだけ濃いトーンのレザー調をセレクト。
木の色をベースにした場合、部分的に素材を変えることで、のっぺりとした平坦な印象を回避することができます。
木のぬくもりに寄り添えるよう、アイテムのフォルムには「丸み」を意識して
くつろぎスペースには「マーレソファ」(※現在販売していません)(CRASH GATE)と、「ロジーセンターテーブル」(nora.)をセレクト
丸みを帯びた肘かけが可愛らしいデザインのソファは2.5人掛けと1人掛けのダブル使いで、一人ひとりがゆったりとくつろげる、団らんの場になるようコーディネート。
センターテーブルは、ダイニングテーブルと同シリーズのものにして、全体の統一感を図っています。センターテーブルにも、天板下に小物を置くスペースが。テーブルの上の物を、さっと片付けられるのも嬉しいポイント。ソファ背面の収納は「Vietas(ヴィータス)」のクリエラスク
ソファの背面には、扉付きの収納を設置しました。リビングって、細々としたもので散らかってしまうことも多いと思います。
突然の来客時に、ぱぱっと詰め込めるような収納があると心強いですよ。この収納は、LIXILの「Vietas」シリーズのもの。ドアや床と同じ色でコーディネートできるため統一感が生まれます。
扉の有無から、棚の段数も自由にカスタマイズでき、使い勝手が良いんです。また壁にしっかりと固定する仕様のため、地震等で倒れる心配もありません。
収納の上に置いたアートは、この空間内で唯一の「黒」要素ですが、部屋のコーナーに置いた植栽の幹が黒っぽい木肌なので、目立ち過ぎることなく、馴染んでくれています。
このように、インテリアをコーディネートする上で、植栽は大切な名脇役。幹の色や、葉の形もさまざまなので、インテリアや小物に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
キュートな鹿をインテリアのアクセントに
キッズチェアとしても楽しめる「スプーンミー!アニマル(シカ)」(nora.)。縦幅160cmの大きな鏡「OCT MIRROR」(CRASH GATE)
コーディネートの遊び心として、ピンク色のシカを取り入れました。ぬいぐるみに見えるこちら、実はしっかりとしたスツールなんです。
つぶらな瞳に愛らしい表情で思わず抱きしめたくなっちゃいます。インテリアとしてはもちろん、大人も座れる設計です(耐荷重80kg)。
縦幅160cmの大きな鏡「OCT MIRROR」(CRASH GATE)は、部屋を広く見せてくれる視覚効果もあります。
木の質感とアイテムの丸みを意識した「和みの空間」が完成
木の色をベースカラーに用いたとき、アイテムの形状によっては「ナチュラル」だけでなく、「カントリー」や「シンプルモダン」など、さまざまなテイストに寄せることができるので、組み合わせを変えて検討してみるのも楽しいですね。
今回は、「丸み」のあるアイテムを多く取り入れています。それでもガーリーな甘さを抑えられているのは木の質感のおかげかもしれません。
差し色にしたのはピンクとイエローですが、ソファやテーブルに強い色を用いていないので、他の色でもバランス良く馴染んでくれるはず。
ぜひ参考にしてみてください。
撮影:山田健司
取材執筆:佐藤有香