クール de ピース プロジェクト

活動報告05 静岡県富士市・岩松北小学校との活動がさらに拡大、同じ校区の岩松中学校にも広がりました

2021年 | 静岡県富士市

みんなが住み続けられる幸せな町づくりについて探究
SDGsについて考える取り組みを開始
子どもたちがテーマを設定し、主体的に活動
みんなが住み続けられる幸せなまちづくりについて探究
SDGsについて考える取り組みを開始
子どもたちがテーマを設定し、主体的に活動

活動報告MOVIE

活動の様子やインタビューの様子を
ご覧いただけます。

クールdeピースPJ 2021 活動報告

report01 教室内の環境改善・省エネ効果の実証実験 朝に強い日差しが差し込む東向きの教室に、外付日よけ「スタイルシェード」を設置。富士市立岩松中学校とともに、教室内の温度環境改善とエアコン電力使用量低減にどれくらい効果があるのか検証実験を行いました。

実験条件

窓換気あり・エアコンONの条件にて、日射遮蔽条件(カーテン、スタイルシェード)を変えての比較実験※2020年の岩松北小学校の検証実験結果を参考に決定

【実施場所】
東向きに窓がある音楽室と美術室の横並びの教室
【実施期間】
2021年9月20日・23日(2日間)
【測定日】
2021年9月23日 6:00~10:30
【実施環境】
エアコン設定温度28℃(学校環境衛生基準の推奨室温)
【教室環境】
教室環境 屋外側 上窓6箇所 廊下側 下窓4箇所 廊下側 腰窓12箇所
data01 室内温度の測定
  • カーテンアイコン

    カーテン

    カーテン室内グラフ カーテンサーモグラフ
  • スタイルシェードアイコン

    スタイルシェード

    スタイルシェード室内グラフ スタイルシェードサーモグラフ
point

スタイルシェードを設置した教室は、
「窓側」と「中央・廊下側」の 室内温度差が少ない

data02 エアコン電力使用量の測定

【電力使用量の比較】

  • スタイルシェードはカーテンに比べ63%低減
    カーテンアイコン

    カーテン

    スタイルシェードアイコン

    スタイルシェード

point

スタイルシェードを設置した教室は、
カーテンを設置した教室に比べ、 エアコン電力使用量が63%低減

カーテンの場合は
なぜ電力使用量が増える?

カーテンの場合、太陽の熱が室内に侵入し窓側が暑くなります。 窓側が暑過ぎるためエアコンが強風運転となり、電力使用量が増える原因となります。また、教室の中央・廊下側は冷え過ぎてしまいます。

カーテンアイコン

カーテン

太陽の熱が室内に差し込んでいる様子 カーテンサーモグラフ
教室の窓側が暑すぎる
太陽の熱が室内に侵入
教室の中央・廊下側が冷え過ぎる
スタイルシェードアイコン

スタイルシェード

窓の外側で熱をカットしている様子 スタイルシェードサーモグラフ
窓の外側で熱をカット
窓の外で遮熱することで教室内が均一な温度に

検証実験まとめ

日差しが奥まで差し込む東向き(西向き)の教室において、
スタイルシェードによる日射遮蔽は、快適性・省エネの観点で非常に有効

東向き(西向き)の教室での外付日よけ「スタイルシェード」の活用方法

夏はシェードを下げて日射遮蔽 冬はシェードを上げて日射取得

先生も教室内環境改善の効果を実感

  • 富士市立岩松中学校 美術担当教諭

    スタイルシェードを設置して涼しくなってからは、生徒が教室に入ってきた瞬間、「美術室涼しい」と言って気持ちよく作業をする姿を見られるようになりました。 富士市立岩松中学校 美術担当教諭

report02 教室内の環境改善や地域の室内熱中症予防に向けて、岩松北小学校・岩松中学校の児童生徒たちが主体的に活動しました。岩松北小学校では昨年度、LIXILと共同研究を重ねてきた5年生の児童たちがグループごとに活動テーマを設定しています。

岩松北小学校の活動

ひと涼みアワード2021 岩松北小学校が団結部門で最優秀賞を受賞!

テーマ01 人も地球も、誰もが笑顔に誰もが幸せを感じられるようにしたい!

  • みんなが笑顔になれる「音・におい・色・もよう」の環境を研究。みんなが笑顔になれる「音・におい・色・もよう」の環境を研究。
  • 省エネ効果を高めるために、手作り室外機カバーを制作!省エネ効果を高めるために、手作り室外機カバーを制作!
  • コミュニケーションを楽しく取れるようにスマイルバッジを制作!コミュニケーションを楽しく取れるようにスマイルバッジを制作!
  • みんなに笑顔を広げる「笑顔コレクション」活動も推進!みんなに笑顔を広げる「笑顔コレクション」活動も推進!

テーマ02 10年後、こんなまちになってほしい!

  • 一人ひとりが「自分たちが住み続けられる幸せなまち」を構想!一人ひとりが「自分たちが住み続けられる幸せなまち」を構想!
  • SDGsを目指したまちについて、みんなで議論。SDGsを目指したまちについて、みんなで議論。
  • 描いたまちはクラスのみんなにも共有し意見交換。描いたまちはクラスのみんなにも共有し意見交換。
  • みんなが住み続けられる幸せなまちづくりを探究。みんなが住み続けられる幸せなまちづくりを探究。

テーマ03 熱中症対策を、地域にも広げよう!

  • 地域の声を聞くために、アンケートボックスを設置!地域の声を聞くために、アンケートボックスを設置!
  • 自分たちが住む地域で行われている熱中症対策を調査!自分たちが住む地域で行われている熱中症対策を調査!
  • 店舗に訪問して、直接熱中症対策についての声を収集。店舗に訪問して、直接熱中症対策についての声を収集。
  • 地域の施設にも訪問し、暑さ対策や換気方法を提案。地域の施設にも訪問し、暑さ対策や換気方法を提案。

岩松北中学校の活動

ひと涼みアワード2021 岩松中学校が団結部門 最優秀賞・行政部門 トップランナー賞をW受賞!

サークルアイコン 岩松北小学校の活動が、同じ校区の岩松中学校にも拡大

  • 模型から日の入り方を考察。模型から日の入り方を考察。
  • 熱中症予防ポスターを制作し、校内、地域の小学校にも配布。熱中症予防ポスターを制作し、校内、地域の小学校にも配布。
  • アップサイクル活動でシェードを作成、効果を検証。アップサイクル活動でシェードを作成、効果を検証。
  • SDGsについて考える取り組みを開始。SDGsについて考える取り組みを開始。

岩松北小学校では活動発表会も開催

みんなとつながりあい愛会議の模様

みんなとつながりあい愛会議

総合的な学習の成果と発表を行いました。1年生から6年生まで様々なテーマで1年学習してきた総合を発表し、5,6年生は自分たちの暮らしているまちについて、様々な立場の方と改めて語り合い、地域愛を深めました。岩松中学校の先生からは中学での総合学習を聞き、自分事としてこれからの未来を考える機会となりました。

先生も生徒たちの主体的に
取り組む姿勢に注目

  • 富士市立岩松北小学校 5年担任

    今年は5年生がクラスごとにテーマを設定し、自分たちが学んできたことを周囲や地域に還元しようと動き出しました。居心地がよい場所について探究を進めたり、地域の声を聞きながら地域に寄り添い、主体的に活動をしてきました。 富士市立岩松北小学校 5年担任

環境教育からSDGs教育へ

2020年から岩松北小学校で行われていた「熱中症対策」への取り組みが、同じ校区の岩松中学校へと広がりました。児童生徒たちが環境そしてSDGsについて自主的に学習し、家庭や地域に広げていく。このような一連のステップが日本全国に広がっていくことで、日本の住環境が改善され、さらには地球環境の改善にもつながっていくはずです。

  • スタイルシェードを使った実証実験

    STEP 01実験で体験する

    スタイルシェードを使った実証実験で、教室内の温度環境を改善できることを学びます。

  • 教室内での活用方法を考えている模様

    STEP 02活用方法を考える

    実験での体験を自宅や地域のどこで活用できるか考えます。

  • 発表会の模様

    STEP 03発信し、つなげていく

    活動の工夫を発表会で報告し、記録を残していくことで翌年の学びにつなげていきます。

「クールdeピースPROJECT」が
令和3年度気候変動アクション大賞を受賞しました

環境省が気候変動対策推進の一環として主催する「気候変動アクション環境大臣表彰」の令和3年度普及・促進部門/適応分野において、室内熱中症予防啓発活動 「クールdeピースPROJECT」が大賞を受賞しました。

令和3年度 気候変動アクション大賞

「スタイルシェード」は
室内熱中症対策に効果的

外付日よけ「スタイルシェード」は太陽の熱を窓の外側でカットし、室内の温度をダウン。
室内温度の上昇を抑えれば、室内熱中症対策だけでなく、夏の節電にもつながります。

GOOD DESIGN
KIDS DESIGN

THINK HEAT 考えよう ヒトと地球にやさしい温度

室内熱中症から家族を守ろう。
クールdeピースPROJECT

LIXILは「クールdeピースプロジェクト」として自治体と協働し「室内熱中症予防」を地域社会に広げています。これまで埼玉県熊谷市、熊本県西原村の自治体、静岡県富士市の小中学校と協働して様々な活動を行い、”夏でも快適に過ごせる室内環境づくり” を推進。室内熱中症予防や日よけ習慣の啓発に取り組んでいます。