浴室・洗面空間の快適さと健康の関係
浴室・洗面空間の温度などの環境を快適にすると?
住まいの空気や温度といった環境は、家族の身体にどのような影響を与えるのでしょうか。
浴室・洗面空間で見ていきましょう。
温度
浴室・洗面空間と他の部屋との温度差
温度差による急激な血圧変動
暖かいリビングや自室を出て、寒い洗面室で服を脱ぎ、冷えた浴室へ・・・。冬は、暖房の効いた部屋と、浴室・洗面空間の温度差が大きくなります。特に、浴室に窓のあるお宅は、熱が外へ逃げやすいので、温度が下がりやすいのです。
部屋間の温度差による急激な血圧変動は、心筋梗塞や脳卒中などを起こす、ヒートショックにつながる危険性も。
【ヒートショックが原因の1つである入浴中に亡くなられる人 年間約1.9万人】※1
- ※1平成29年(2017年)1月25日 消費者庁ニュースリリース「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故にご注意ください!」
- ※2警察庁「平成25年中の交通事故死者数について」※入浴中の死亡者数の出典と同年度の交通事故死者数を使用(令和元年(2019年)年間交通事故死亡者数は3,215人)
断熱で温度差を軽減!
浴室・洗面空間を断熱することで、温度差を小さくできます。
空気
洗面空間でのカビの生えやすさ
アレルギー疾患の一因であるカビ
お風呂上りは気持ち良いものですが、時間が経っても脱衣所に、じめじめが残っているのは気になりますよね。湿度が高くなると、カビの増殖につながります。そのため家の中でも洗面所は、カビが生えやすい場所となっています。
このカビなどを一因とするアレルギー疾患(ぜんそく・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎等)は、免疫反応の一部で、多くの人には無害な物質でも一部の人はそれらに異常な反応を示して、過剰に自分の体を傷つけてしまうことがあります。このような免疫反応をアレルギー反応、反応を引き起こす物質をアレルゲンとよびます。*1
- ※1免疫アレルギー疾患研究 10 か年戦略
2030〜「見える化」による安心社会の醸成 〜より
出典:平成28年2月3日 厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課 資料2アレルギー疾患の現状等 引用改変
- ※2推計患者数:患者調査において、調査日現在、継続的に医療を受けている者(調査日には医療施設を受療していない者も含む。)の数を、算式により推計したもの。
このアレルギー疾患患者ですが、患者数が、増加傾向であることが報告されています。
湿度の低減でカビの繁殖を抑制!
洗面空間の湿度を下げ、繁殖しやすい環境を防ぐことができます。