玄関の快適さと健康の関係

玄関の空気などの環境を快適にすると?

住まいの空気や温度といった環境は、家族の身体にどのような影響を与えるのでしょうか。
玄関空間で見ていきましょう。

空気

花粉を家の中まで持ち込まない!
家の中の花粉分布

花粉症に悩まされる時期、マスクをしたり、窓を開けない等の対策は欠かせませんよね。
しかし気付かない内に家の中に入ってきてしまう花粉にも、しっかり対策をしたいですよね。
とはいうものの、そもそも、おうちの中でどの場所に花粉が多いかご存知ですか?
ある調査結果では、玄関が一番スギ花粉が多いという結果になっています。
外から持ち込む最初の空間である玄関で、対策を取ることが重要であることが示唆されます。

家の中の1平方cmあたりのスギ花粉に関するある調査。玄関で18.1個、和室の窓まわりで16.7個、リビングの窓まわりで7.7個、換気扇のあるキッチンで4.6個見つかった。
  • 第49回日本職業・環境アレルギー学会 白井秀治、阪口雅弘ほか 発表内容より

環境アレルゲンの働きを抑制する!

環境アレルゲンの働きを抑制することで快適に!

衛生

数字から見る手洗いの重要性
手洗いの時間や回数による効果とは

ほんのちょっと外に出ただけだし、今回は手を洗わなくてもいいかな・・・。誰しも一度や二度、こういうことをした覚えがありますよね。

見た目が汚れていなくても、細菌やウイルスは多かれ少なかれ手に付着しています。そして手から目・鼻・口にウイルスが拡がってしまうのです。正しくこまめな手洗いは残存ウイルス数を大きく減少させることが分かっています。しっかりとした手洗い習慣が、感染症予防につながります。

手洗いの方法と残存ウィルス数、残存率は、手洗いなしでは約1,000,000個。流水で15秒手洗いでは約10,000個(約1%)。ハンドソープで10秒または30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎでは数百個(約0.01%)。ハンドソープで60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎでは数十個(約0.001%)。ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回繰り返すでは約数個(約0.0001%)。

習慣化しやすい環境で手洗いを徹底する!

玄関先に新たに手を洗う場所を設けることで、帰宅してすぐの手洗い習慣を徹底することができます。

衛生

近距離での接触はウイルス感染のリスク!
見落としがちなウイルスの飛沫感染への対策

近頃、ウイルスの幅広い感染が心配の種となっています。ウィルスの感染経路のなかでも、ウイルスの感染経路のなかでも、「飛沫感染」は、咳やくしゃみ、会話によってウイルスを含んだ飛沫を口や鼻から吸い込むことで感染します。

通常、ウイルスを含んだ飛沫は約1〜2mで落下するため、飛沫感染を防ぐには、人との距離をしっかりとるソーシャルディスタンスを意識することが大切だといわれています。

飛沫感染のイメージ図。感染した人が咳・くしゃみをし、 飛沫が飛散しており、健康な人が1〜2メートル離れて向かい合っている。
  • 出典:厚生労働省ホームぺージ(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/09.html
    新型インフルエンザ対策ガイドライン(新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議 平成21年2月17日)
    資料8 事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン

一方、毎日の暮らしのなかでのソーシャルディスタンスで見落としがちなのは、増え続ける宅配荷物の受け取りです。自宅で宅配便を受け取る場合、対人距離が飛沫の飛散距離より近づくため、ウイルス感染のリスクがあります。
そこで注目したいのは、宅配荷物の受け取りを非接触で行なうということです。これは、受取り手だけでなく届け手の感染リスクも低減できる方法として効果的だと考えられます。

宅配ボックスで、荷物を非対面で受け取る!

玄関空間に宅配ボックスを設置することで、非対面で荷物を受け取れます。